《魔力、、君、私》魔力の発覚
〜side H〜
俺らは全力で走っていた。
「早く走れリル...っ!!」
「わかってる」
時は數分前、俺らが気になって敵を尾行したあとのことだ。存在がバレて多くの敵に追われている。流石にこの數じゃ、爭うにも爭えない。
滅びたはずの我が母國は新しい集落が集まり、立派な國となっていた。だがそこからはただならぬ「魔」の力をじた。
リルもじたらしい。國が滅びる時とは比べにならないレベルの「魔」を。
「...私がいた頃と比べて
   明らかに不気味...怖い。」
「....あぁ、不気味すぎる。」
「...っ...」
リルが息を飲んだのがわかった。
「...、存在がバレてる気がする。」
気がする。じゃない。
「...大人數...だな...」
「流石に私たちで爭うのは無理がある」
「....逃げるぞ」
そして今に至る。
「...っ...」
リルが足を止める。
「囲まれたな...」一言呟いて。
「....やるしかないな....ハルマ、」
「...あぁ」
大丈夫、殺さなきゃ大丈夫...
ひゅん、と風を切る音が聞こえた。
リルが刀を向ける。
「下がってろ人を傷つけたく無いなら」
「...いい、俺らは敵軍だ」
リルの腕は確かだった。王族を守っていただけある。切りつけていない...傷つけてもいないのになんだろうか。
彼は敵軍に『畏怖』というものを植え付けている。
「ぅ...」
刃先が腕を掠る。思わずきが止まった。
「下がれハルマっ」
押されてもちをつく。
リルがスッ...と刃先を敵の目の前に向けると切りつける寸前だった敵のきが止まる。
「ヨ、カリワ、オウ、モ」
もう終わりかよ。たしかにそう言った。
顔には微かな笑みが浮かんでいて...正直怖い。もちをついたまま彼を見ってしまった。
剎那、
《良い腕だ、正直見直したよ》
頭の中に直接響く聲....気持ち悪い..,
リルも顔を上げる....そして呟く。
「....タケ...ツ、ミ....」
〜side R〜
自分がずっと探していた1人の相手...
この手で殺したい相手。
王が殺された時...姉が奪われた時に殺し損ねた相手。
やっと、見つけた。
このニヤニヤとした笑顔は本當にいつ見ても腹が立つ。腕に力がるのがわかった。
落ち著け、と言い聞かせる。
たとえ敵でも人の死を怖がるハルマがいる。それに、ここで殺したところで今まで以上に自分が痛い目を見るのはわかっていた。
しかし、刀を鞘に収めずに冷たく言い放つ。
「...タエア、トッ、ヤやっと會えた」
《裏切り者の人殺しが何を》
裏切り者の人殺し。息が詰まりそうだ。
侮るようにこちらをみて不気味な笑みを浮かべる。不快、この上なく不愉快だ。
思わず舌打ちをする。
「イナ、ハマヒ、ルイテシ、テイア。相手をしている暇はない
    ガダ、ンネンザ殘念だが。」
刀を向けて睨みながら告げる。
《それはお互い様だ
    もっと楽しくしなければ》
ふふふという笑い聲と共に包んでいた謎の雰囲気が消える。
今度こそ刀を鞘に収めると、ハルマに向き直る。
「...戻るか...」
「...あぁ」
〜side H〜
「...あの聲なんだったんだ...?」
帰り道でそっと聞く。
リルがこっちを見る。いつもの気だるげな三白眼がびっくりするくらいまんまるくなってきょとんとこちらを眺めている。我に返ったように喋り出したが驚きのが出ていた。
「...ハルマ...あの聲がわかったのか...?」
「え?...あぁ....わかった...」
「...そうか...」
リルはあの聲について話し出す。
頭に直接響く不気味な聲
その聲からじる謎の気配
心臓を鷲摑みされたような覚
「あの聲...あいつはアマツ族の中でも
  聲をきけるどころか
  姿を見れる人もない。
  あれは《魔の聲》なんだ。
  ...非現実的だが、魔力を持つ人しか
  あの聲を聴けない。」
「...リルは魔力があるってことか?」
「...そういうことだ。
   そして、その聲を聴けたハルマも
   同じく魔力があるってことになる...」
思考が停止した。
俺に魔力があると分かれば、リルみたいに追われるのだろうか。
だがなぜ魔力を持っているのか心當たりがなかった。リルのように王族に関わっていた訳でもない。
これから狀況が変わるだろう。
それだけが今言える確かなことだった。
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