《魔力、、君、私》青年の過去
~side H~
ひとりぼっちの  もりのなか
おわれる... おそわれる... 
こわい。こわい。こわい。
おれは  じゃまもの
いきてちゃ  いけない  にんげん
あぁ  めのまえが
まっくら
「...っ」
懐かしい夢を見た...
起き上がろうとして酷く頭と脇腹が痛んだ。痛みに耐えてゆっくりとを起こして部屋を見渡す。
「....はる...ま....っ」
泣きじゃくるリルがいた。
「...大丈夫...生きてるよ...」
「...っ...ぅ...ごめん...なさい...」
一瞬こいつがほんとにリルか疑った。
昨日『自業自得』と冷たく呟いたリルなのだろうか。今朝『死ぬ覚悟がないならここに立つ意味は無い』と呟いたリルなのだろうか。
布団に顔を埋めてしゃくり上げるリルをそっと手をばしてでる。
「もう...大丈夫...
   おまえが、無事だからよかった...」
「...っ、」
小さく息を吐く。頭が重い。
自分がこうなるのは慣れているはずだった。けど、
「...はぅ...はっ...はぁ...」
さっきの夢と傷のせいもあるだろう。
思い出したくない過去が堰を切ったようにフラッシュバックしてくる。
「...大丈夫...か?」
襲われるように思えてリルの手を振り払ってしまう。でも本心では誰かに縋りたくて、涙が溢れる。
「...怖がらせてごめんな....
   話してみ...大丈夫だから。」
「...っ」
多分こいつにはわかってるんだ。同じアマツ族だから。
口を開く。弱々しい掠れた聲が出る。
それでも、リルは俺の弱い部分を、俺の過去を全部けれてくれる気がした。
「ぃ....いたい、やめて....っ...!」
掠れた弱々しい聲。
の違う銀髪を引っ張られて木の棒で毆られて蹴られる毎日だった。
おれはアマツ族、だけど親の都合でアマツ族が住む地域からし離れた場所にいる。そのせいかおれらアマツ族をけれない民族に迫害されるようになった。
「...やだ...っ」
.
.
.
とぼとぼと家への道を歩く。
いたい、...
「...ただいま」
「おかえりハルマ...ひどい怪我...」
母は、ふたり暮らしということもあっておれをすごく可がってくれた。
「...お風呂はいって綺麗にしておいで」
「...うん」
「いたっ....っ.....ぅ」
「ごめん痛かった...?」
「だいじょうぶ...いつもごめん...」
「...ごめんね」
母はいつもごめんねという。
そしておれをそっとでる。
別に母が悪いわけじゃないのに...
謝らないでしい...おれは優しい母が大好きだから。
この微かな幸せがずっと続いてしかった...
ずっと続くと信じていた...心の底から。
おれには同じアマツ族の友達がいた。
2人は姉妹で王宮近くに2人で住んでいるらしい。剣に長けていて、かっこよかった。おれもその子達に剣を習ったんだ。名前は...思い出せないけど...
王宮が燃えた騒や...隣國からの攻撃のせいで....
おれは友達を失った。
母の元に帰ろうって思った。
大丈夫だから帰ろうと思った。
でもね...母はいなかった…
そこにあったのは...赫い...塊...
「                                                 」
言葉にならない悲鳴をあげていた
おれを守っていた存在も友達も居なくなって、
また、1人で。
「...ぅ...はぅ...っ...く...」
「1回落ち著こう...また発作出る...」
「...うん」
リルは俺に近づいてそっと背中をさすった。
「落ち著いたか...?」
「...あぁ、ありがと...」
ゆっくり息を吐いた。思ったより落ち著いていた。
「だからハルマは人のを嫌っていたんだな...」
思い出したかのように呟いたリルに頷く。
「...そうだ...」
「...理解した...
   そのあと班長アノスに救われたってことか?」
「俺もそこの所の記憶が曖昧なんだ...
   でも、多分そういうことだと思う。」
不思議なことだ...
どういう訳か、一緒に遊んだアマツ族の姉妹の名前や母が殺されたのを見たあとの記憶が抜き取られたかのようにすっぽりと抜けている。
「...そうか。」
思い出せないなら仕方ないな...と言ってリルは立ち上がる。
「...もう大丈夫か?」
「大丈夫だ...ありがと」
このにここまで助けられると思わなかった。どういう訳かリルの手は安心する。同じアマツ族だからだろうか...
そんなこと知る由もなかった。
【書籍化コミカライズ】死に戻り令嬢の仮初め結婚~二度目の人生は生真面目將軍と星獣もふもふ~
★書籍化&コミカライズ★ 侯爵家の養女セレストは星獣使いという特別な存在。 けれど周囲から疎まれ、大切な星獣を奪われたあげく、偽物だったと斷罪され殺されてしまう。 目覚めるとなぜか十歳に戻っていた。もう搾取されるだけの人生はごめんだと、家を出る方法を模索する。未成年の貴族の令嬢が家の支配から逃れる方法――それは結婚だった――。 死に戻り前の記憶から、まもなく國の英雄であるフィル・ヘーゼルダインとの縁談が持ち上がることがわかっていた。十歳のセレストと立派な軍人であるフィル。一度目の世界で、不釣り合いな二人の縁談は成立しなかった。 二度目の世界。セレストは絶望的な未來を変えるために、フィルとの結婚を望み困惑する彼を説得することに……。 死に戻り令嬢×ツッコミ屬性の將軍。仮初め結婚からはじまるやり直しもふもふファンタジーです。 ※カクヨムにも掲載。 ※サブタイトルが少しだけ変わりました。
8 111異世界転生の特典は言語理解EXでした〜本を読むだけで魔法習得できるチートスキルだった件〜
主人公のアレクは、言語理解EXという特典をもらい、異世界転生することになった。 言語理解EXをもらったアレクは幼少期から家の書庫でたくさんの本を読み漁る。 言語理解EXの能力は、どんな言語でも理解してしまう能力。"読めるようになる"ではなく、"理解してしまう"能力なのだ。つまり、一度見た本は二度と忘れない。 本を読むだけで魔法の概念を理解してしまうアレクは、本を読むだけで魔法を習得できてしまう。 そんなチートスキルをもらったアレクは、異世界で二度目の人生を送る。 ほぼ毎日投稿。悪くても3日に1回は投稿していきたいと思ってます。
8 115七つの大罪全て犯した俺は異世界で無雙する
俺はニートだ自墮落な生活を送っていた。 そんな俺はある日コンビニに出かけていると、奇妙な貓に會い時空の狹間に飲み込まれてしまう。
8 71胸にヲタクという誇りを掲げて
ヲタクであることを隠して生活している少年 ヲタクになったことを誇らしく思う少女 このふたりが出會う時、ヲタク達はーー ※不定期連載です!
8 107こんにちは!この世界の勇者を倒しに來ました!〜『世界』を旅する転生旅行記〜
ある日、トラックに轢かれたワタルは、どうみても悪魔な自稱女神に異世界の勇者を倒す使命を任されました!? コメントや、いいね。もしくはお気に入り登録していただけると、制作の勵みになり、作者が小躍りします。ぜひよろしくお願いします!
8 189美少女になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。
私は自身を美少女にした。だってそうしたら楽ちん人生イージーモードだと思ったからだ。新たな世界がどんな所からはわからない。けど可愛いは正義。それを信じて突き進む! 目覚めたら草原ででっかいドラゴンが私の前に降りてくる。話してみると案外良い奴で私たちは心の友となった。なんとドラゴンの力が使えるらしい。友達料としては十分だ。力も手に入れたし世界征服もいいかもしれない。 そんなことを思ってると、何か機械兵士みたいなのが私を追う。私は逃げる。追い詰められて壁をぶち破ると私はどこにいたかをその時初めて知った。それは空に浮かぶ島。私の物語はここから始まった。
8 184