《魔力、、君、私》人影
~side ??~
「なぜ教えて下さらなかったのです...
   あの子が...生きているって...」
わたしの言葉は震えていた。
「教えたらお前はどうした、
   無茶してまでも、向かってた...
   ...あいつのところに。」
「だからって!」
がんっ、と機に拳をぶつけた。痛い。
「...だからって...隠さなくても...
   わたし以上に命を狙われているのに」
「...エレナ」
彼がわたしの名を呼ぶ。
「...お前の気持ちはわかる。だが...
   あんまり関わるな...
   お前のことをあいつは覚えてない...
   それにお前が生きているのが分かれば
   お前も危ない...」
「...っ」
を噛み、あの子と過していた日々を思い出していた。剣と魔を教えたき日。怪我をしたわたしを手當してくれた優しい手。全てが壊れたあの日。
「...無理です...放ってなんか...」
「...勝手にすりゃあいい。別に止めん。
   だが...無茶はするな。
   お前は確かに強い。だがな...
   上には上がいるもんだ...忘れるな。」
「...あぁ、分かってるさ」
・
・
・
~side R~
「...どういう、ことだ...?」
聞かなくてもわかっていた。だけど、聞き返してしまう。
「...あれが...実力者でないって事か...」
「...あぁ...」
傷が治ってきたのかを起こしてるハルマが答えた。
「あの日もキツかったけど...
   多分、また...」
私から目を逸らし思い出すかのように呟いた。
「突っ込まずに様子みよーぜ。
   これ以上怪我人増えちゃ困るだろ。」
「うん。
   怪我人多いから気をつけないとね。」
「...あぁ」
注意しないと。自分はずんずん突っ込んでしまうから。
・
・
・
注意深く森を進む。薄暗い森は雨のせいか霧が深く見渡しが悪かった。遠くで野獣が吠える聲がする。もう夜も遅いのだ。実際こういう時間帯の方が敵の報を手しやすい。こっそりとアジトを抜けて敵陣に向かう。
「おい。」
「...!!」
フードを引っ張られ足を止める。この國の言語だから敵ではないだろう。
「...1人でどこ行くんだよ…
   この時間、攻撃ないとしても
   危険だろう。...だし」
「...ハルマ...」
「...全く、抜け出したのバレバレだ。」
「...すまん」
こつん、と頭を小突かれ私の前をハルマが歩き出す。
「...寢てなくていいのか....?」
「...心配なら勝手なことすんなよ。」
2度目のごめんなさいを口にするとしだけハルマが笑った。
「...素直」
「...うるさい」
なんだろうな…なんか....懐かしい。
そこからは會話無く歩いていった。
敵陣アジト、その前には大きな獣と人影...を隠し耳を立てるが何も聞こえない。どうやらその人影も盜聴しているようだ。
でも...私は...
いや、私たちには、、、、、その人影の正に...見覚えがあった。
名前を思い出せない人...でも、懐かしくて、1番求めている人。
あの人は敵なのか味方なのか。
わからないけど會えて...よかった。
聲をかけたい。そう思い立ち上がった時にはもう、人影はなかった。
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