《シグナル・オブ・デッド》第3章 7話 『ピエロ』狩り

ピエロゾンビ「キャキャキャーーー!」

ピエロゾンビは笑いながらこちらに向かってきて、ダイナマイトを落とす

斗哉「避けろー!」

ズバアァーン!と、凄まじい風が起こる

魁人「こんの野郎!」

避けざまに、魁人が手榴弾を投げる

ドオォン!と発して、案外脆いのか、ピエロゾンビが乗っていた大玉はいとも簡単に破裂した

ピエロゾンビ「クキャアァ!」

ピエロゾンビは大玉から落ちて、もちをついた

湊音「今だ!」

ズダダダダ…

パハァン!パハァン!パハァン!

俺の合図で一斉に銃のトリガーを絞った。地面の砂が煙を立て、ピエロが見えなくなる。全員で「やった!」と思った。が、しかし………

果萌「あれ…?」

斗哉「い、居ない…」

砂煙が消えると、奴の姿が無い

ピエロゾンビの聲「キャキャーーー!」

ピエロゾンビの笑い聲が聞こえ、全員で上を向く。奴はロープを摑み、ターザンの様に揺れていた

魁人「くっそ、素早い奴が…」

湊音「どうすれば…」

全員で悩んでいると………

乃亜「……………あ!」

乃亜が何か考えたが浮かんだのか、聲を上げた

斗哉「どうした?乃亜」 

果萌「何か思いついたの?」

乃亜「そうだよ!ロープにぶら下がってるなら、ロープを切ればいいじゃん!ロープなんて、よっぽどじゃなきゃそんなに頑丈じゃない。魁人が持ってるショートナイフで切ってくれれば、後はこっちのもんだよ!」

乃亜が一息に言った

魁人「そうか!その手があった!」

魁人は言い終わるが早いか、持っていたショートナイフをロープの天井近くの箇所に投げる

スパッと見事に1回で切れて、ピエロゾンビが2度目のもちをついた

湊音「次こそ、逃がすなー!」

ズダダダダ…

パハァン!ズドォン!

ピエロゾンビに総攻撃を注ぐ

ピエロゾンビ「キュルルルルル…クキャア」

ピエロゾンビは長い唸り聲を上げると、そのまま倒れて溶けていった

斗哉「よしゃあ!」

果萌「やったね!」

魁人「乃亜、名案だったなあ!」

湊音「スゲーよ!」

乃亜「えへへ…」

5人でそれぞれハイタッチをわし、先に進む事にした

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