《フェンリル》レイ
ベルナルド「どうして基地にいたんだ?」
???「……」
ベルナルドは部屋に引きこもって一人の高校生くらいのに質問していた。
どうやら基地に潛り込んでいたようだ。
しかし盜撮用カメラのようなものはひとつも持ち合わせておらず、何故厳重な警備の中で基地に侵できたのかも謎だった。
ベルナルド「まぁ、侵を許す警備も警備だが、勝手にってきたらダメじゃないか。」
怒鳴ることもせず、ベルナルドは優しい口調で説得を続けた。
ベルナルド「ここには何もないから早く帰りなさい。」
???「………なきゃ。」
そのは何か喋った。
ハッキリとは聞こえなかったが、なにか喋った。
ベルナルド「今、なんて?」
???「目的を果たさなきゃ、帰れないの。」
ベルナルド「目的って何?」
???「火虎忠影、桜木剣、大和宏、倉須彌生、黒崎白夜、手洗志乃亜、雪風志禮を早急に暗殺し、基地の機能を停止させること。」
ベルナルド「暗殺!?(こいつは刺客か、なるほど、見つからずに潛できるわけだ。)」
Advertisement
ベルナルドはゆっくりと腰のホルスターに手をばし、FiveseveNピストルのグリップにれた。
ベルナルド「君の名前は?」
???「分からない。主人様からは『クライシス』と呼ばれていた。」
ベルナルド「『危機クライシス』?コードネームか。ご主人様の名前は?」
???「分からない、しかし誰かに『主者様』と呼ばれていた。」
ここまで來てベルナルドはようやく気がついた、この一人のが利用されていることに。
どうせ要人を暗殺してもこの部隊の他の隊員に殺される予定でここに送り込まれたのだと。
ベルナルド「君に名前をあげよう。」
???「名前?」
ベルナルド「君は今から『レイ』だ。」
レイ「レイ?」
ベルナルド「0って事さ、ここからは君が0を1に変えるんだ。」
ベルナルドはそう言うとレイの肩に手を當て、続けた。
ベルナルド「君はその主者に利用されていたんだ。これからは君の人生だ。だからもう人は殺さなくていい、殺しちゃダメなんだ。」
レイ「命令を無視……する?」
ベルナルド「そうだ、奴らなんかに利用されちゃダメだ。」
レイは黙り込んでしまった。
きっと葛藤しているに違いないとベルナルドはし罪悪をじた。
ベルナルド「奴らの命令はもう聞かなくていい。」
レイ「……わかった。命令を無視する…。」
ベルナルド「よかった。これで敵の侵攻を一時阻止できた。」
ベルナルドがをで下ろしていると部屋の扉が強めにノックされた。
黒崎「ベルナルドさん?大丈夫ですか?」
ベルナルド「げっ、黒崎。」
黒崎「開けますよ?」
黒崎はなんの躊躇もなく扉を開けてきた。
もちろん中にはベルナルドとレイが居た。
しかしその景は黒崎からすればラブラブ中に見えたのだ。
黒崎「あっ、ふ〜ん(察し)」
ベルナルド「お前が何を言いたいかわかるが『違う』とだけ言っておこう。」
レイ「目標確認。」
ベルナルド「なに!?」
レイが突然黒崎に向かって殺気をむき出しにした。
この異変にすぐに黒崎も気が付いた。
黒崎「いや、これは事故なんですよ、何も見てませんから本當に!!」
ベルナルド「何言ってる!!早く逃げろ!!」
レイ「殺す!!」
激しくこうとしたレイの頭部になにかがついているのが見えた。
何かの機械のようだった。
ベルナルド(あれを撃ち落とすか、そうすれば止まるか?賭けろ!!俺!!)
ベルナルドはホルスターからFiveseveNを引き抜いて即座にレイの頭部の裝置めがけて発砲した。
パァァァァン!!
その銃聲はもちろん響き渡り、弾丸は裝置を撃ち落としていた。
ベルナルド「………」
黒崎「………」
黒崎は無事だった。
しかし、レイは橫たわってかなくなっていた。
ベルナルド「殺しちまったのか?」
レイ「………ぅぅ…」
何とかレイは生きていた。
ベルナルドはレイの頭に著いていた裝置を拾い上げ、解析班に回すように黒崎に伝えた後、レイを病室のベットに寢かせに行った。
【病室】
志禮「なんだかんだでの調子は戻ってきました。」
大和「そうか、それにしてもビックリしたで、基地でお前と知らんが倒れとるんやからな。遊びに行ってた帰りで良かった。」
志禮と大和は雑談をしていた。
大和「そう言えば、ホワールウィンドのことをCIAが嗅ぎつけたって火虎が言うてたぞ。」
志禮「CIA?なんであんな所が?」
大和「アメリカンAAの極試作システムやからCIAがモサドから金で報を買ったんやろ。」
志禮たちの會話はいつの間にか重大な容に変わっていた。
志禮「CIAが嗅ぎつけたってことはSADがく可能も?」
大和「可能も何も連中既にき出してるぞ?POOのアリアなんちゃらって奴もいてるらしい。イラクで活してた連中を今回の件でこっちに向けてるみたいや。」
倉須「本當ですか?」
たまたま志禮のお見舞いに病室にってきた倉須がショックをけたような顔をしていた。
大和「ああ、九十九が喚いとったわ。」
志禮「そいつ知り合いか?」
倉須「いえ、なんでも…」
倉須は病室の扉を強く閉めて出て行った。
その様子は明らかにおかしかった。
志禮「………変なの。」
大和「あいつがああなるのも珍しいな。」
火虎『あー、あー、諸君、聞こえるか?』
スピーカーから火虎の聲が聞こえてきた。この聲がスピーカーから聞こえたということは、近々作戦があるということだった。
火虎『今回の奇襲の件でCIAの実働部隊SADが我々に向けて攻撃を行うという報を枝吉參謀長からけた。』
この放送に基地中の隊員がザワついた。
火虎『最近の諜報組織はどうなっている?我々に報が筒抜けだ。連中は明明後日に田空港に民間機に偽裝したCIA専用機で著陸する。連中は前の奇襲の報は摑んでいると思われる。だからこの基地の座標も丸わかりってことだ。』
火虎『今回、我々フェンリルフォースが特殊部隊経験者の多いSADを撃退するための案として、空港で連中を迎え撃つ作戦を提示する。し遠出になるが守備隊だけでこっちは事足りるだろうし、何よりも死人を処分する手間が省ける。』
隊長たちはすぐにその作戦に賛した。
いつも雑木林で敵と戦すると死を片付けるのはフェンリルフォースの隊員達だった。
火虎『決まりだな。明後日に出発、その日のに撃ポイントを陣取って終いにしようぜ。』
隊員「おぉーーーーー!!!」
【書籍化】え、神絵師を追い出すんですか? ~理不盡に追放されたデザイナー、同期と一緒に神ゲーづくりに挑まんとす。プロデューサーに気に入られたので、戻ってきてと頼まれても、もう遅い!~
【書籍版発売中!】 富士見L文庫さまから2022年1月15日に書籍化されています!! ========== 【あらすじ】 「仕事が遅いだけなのに殘業代で稼ごうとするな! お前はクビだ。出ていけ夜住 彩!」 大手ゲーム開発會社のデザイナーとしてデスマーチな現場を支えていたのに、無理解な無能上司のせいで彩はチームを追放され、自主退職に追いやるための『追い出し部屋』へと異動させられる。 途方に暮れる彩だったが、仲のいい同期と意気投合し、オリジナルのゲーム企畫を作ることにする。無能な上司の企畫にぶつけ、五億の予算をぶんどるのだ。 彩を追放した上司たちは何も分かっていなかった。 ――優秀すぎる彩にチームは支えられていたことを。 ――そして彩自身が、実は超人気の有名神絵師だったことを。 彼女を追放した古巣は瞬く間に崩壊していくが、デスマーチから解放された彩は華やかな表舞臺を駆け上っていく。 夜住 彩の快進撃はもう止められない――。 ※ほかの投稿サイトでも公開しています。
8 109「最強」に育てられたせいで、勇者より強くなってしまいました。
ある日大學中退ニートが異世界に転生! 「最強」に育てられたせいで破格の強さを手に入れた主人公――スマルが、強者たちの思惑に振り回されながら世界の問題に首を突っ込んでいく話。
8 183二つの異世界で努力無雙 ~いつの間にかハーレム闇魔法使いに成り上がってました~
異世界へ転移したと思ったら、まさかの最強(らしい)魔法使いになっている。 しかもステータスの伸びも早いし、チート級のスキルも覚えていくし、こりゃレベルカンストしたらどうなんだろ? いつのまにかハーレムまで―― 【俺TUEEE・ハーレム・異世界・チート・ステータス・成り上がり・スキル】 この作品には以上の要素があります。 また、元の世界に戻って主人公SUGEEも起きたりします。 全力で書いております。 ぜひお立ち寄りくださいませ。 *この作品には転移タグをつけておりません。詳しくは活動報告に記載してあります。
8 80異世界に転生しちゃった!なんか色々やりました!
日本に住む高校2年の結城拓哉。 これから高校2年という青春を過ごす予定だった。 ある日、幼馴染の小嶋遙香と買い物に出かけていた。 帰り道小さな子供が橫斷歩道で転んでしまった! 拓哉は無意識で小さな子供を助ける為にかけだした。 注意 女性は手當たり次第口説いてハーレムの仲間入りをして行きます。 ハーレムしすぎてるの無理な人は見ないでください!
8 78男子高校生5人が本気で彼女を作ろうと努力してみる!
殘念系イケメン、アフロ筋肉、メガネ(金持ち)、男の娘、片想いボーイ(俺)の5人を中心に巻き起こるスクールギャグエロラブコメディ。 可愛い女の子も登場します! 実際、何でもアリの作品です。
8 162月輝く夜に、あなたと
いつも通りの夜、突如かかってきた彼氏からの電話。 電話相手は、謎の若い男。 彼氏が刺されている、とのこと。 そして、その男からの衝撃的発言。 禁斷のミステリー戀愛小説
8 142