《フェンリル》因縁の相手
北海道基地の輸送ヘリ専用へリポートには多數のフェンリルフォース隊員が集められていた。
彼らは巨大な輸送ヘリ數機で田空港に向かおうとしていた。
3分で全員が乗り込み、出発した。
火虎「CIAの連中は恐らく武を所持したまま専用機に乗っている、銃撃戦は確実に起こるものと思え。大和の部隊が民間人の保護と導、手洗は屋上に陣取って制圧撃の用意、志禮は犬神と2人で徐々に距離を詰めろ。」
ベルナルド「そんなこと言っても後半は殆ど獨斷行でしょ?」
火虎「まぁな、今回は倉須と黒崎に獨斷行を任せてある。どの道半分も制圧できたらすぐに荒れるさ。」
みんなは楽しそうに喋ったりタバコを吸ったりしていたが、志禮は俯いていた。
戦闘前はいつもこうで、1人だけ黙って座っているだけ、神を高めているのかと思うほど喋らない。
ベルナルド「新しい報告です。CIA専用機は沖縄から徐々に進路を変えています。行き先がバレないように迂回しているのかと。」
火虎「無駄な足掻きだ、參謀が直々に持ってきたデータだぞ。そう簡単に外すか。」
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目標まであと1時間を切った頃、みんなの集中力も徐々に高まってきた。
桜木「おい、このヘリコプターが揺れたぞ!!でけぇ地震だ!!」
この一人を除いて。
【CIA専用機】
アリア「これが敵のデータですか?カット。」
カット「ええ、一応は。見た所はそこまで凄腕とは思えませんが。」
アリア「特殊部隊経験者は元フランス軍のホーバス・ベルナルドのみ。その他はヤクザや犯罪者や…令嬢?」
カット「倉須彌生のことかと、彼は志願兵です。」
アリア「倉須……ああ、あの政治家の娘ね。」
カット「その他にも注意すべきは雪風志禮です。」
アリア「19歳でフェンリルフォースに抜擢、殺人罪で死刑宣告をけていたが兵力増強のために釈放、その流れで隊。適試験ではピストルなどの小型銃であれば確実に的の中心部を貫く…ねぇ。コイツは私の獲じゃないわ。」
カット「え?」
アリア「コイツは貴方達に任せるわ。私は『倉須こいつ』を仕留めるわ。」
【田空港】
田空港の管制塔は慌ただしい雰囲気になっていた。
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管制「こちら田空港!!侵を中止してください!!」
管制「こちら田空港!!アプローチにろうとしている機があります!!走路へ接近しないでください!!」
火虎『こちら國防軍第一攻撃部隊フェンリルフォース隊長、火虎忠影である。』
管制たちは驚いた。
無線越しに聞く聲は何故か聲だけでも重みのあることが分かると。
火虎『まずは空港に侵したことをお詫びする。しかしこちらにも事がある。數時間前、沖縄上空でアメリカ國籍の識別信號を出して飛行する航空機をレーダーで捉えた。參謀長からの報によりその航空機がCIAのものであり、我々に対して準軍事作戦を決行するために送り込まれたパラミリであることが判明している。』
管制「すまないがCIAから専用機が到著するといった趣旨の連絡はけていない。」
火虎『今回はCIAも公に出來ない行を起こすという前兆である。このままでは遅かれ早かれ銃撃戦に発展する可能がある。早急に上空で退避している航空機を羽田などに移し、民間人を安全な場所に避難されたし。』
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管制「そちらの要には答えられない。直ちに當空域から退避せよ。」
この言に対して火虎は作戦の強行を決斷した。
火虎「狀況を開始する。」
輸送ヘリからはロープが降ろされ、隊員が一斉に飛び降りた。
管制「何をしている!!」
火虎『我々はヘリを退避させるために隊員を下ろしている。』
管制「ここは進止である。即刻立ち退かない場合は警察或いは自衛隊に通報、出願を提出する。」
火虎『悪いが我々は警察などに負けたりしない。自衛隊ごときに空港戦でヘマをするような集団でもない。我々は我々に逆らうものを撃滅してもよいと特別な命令を預かっている。我々の指示に従わない場合は管制塔に5.56ミリ弾を撃ち込む。』
この脅しに管制は判斷を迫られた、しかし隊員を下ろし終わるとヘリはすぐに離し、隊員も走路に侵しようとしないため『脅されていた』という名目で黙認することにした。
火虎「総員は配置につけ。そろそろ連中の航空機が姿を見せる。」
フェンリルフォースは素早いきで配置につき、パッと見ただけでは誰もいないようだった。
そして準備が完了して約3時間後、一機の航空機が走路にアプローチしてきた。
火虎「まるで軍用機だな。航空會社の塗裝を施しても見た目はアメリカ軍の輸送機だぞ。」
志禮「俺達も舐められたもんですね。」
桜木「アイツら全員殺していいんだろ?なぁ。」
火虎「死くらいは殘してやれ、親族に失禮だ。」
そして輸送機は車を出して著陸制にった。
火虎「手洗、左翼のエンジンをぶち抜け。」
手洗「了解。」
ずどどどどどどどどどどどどどどどど!!
手洗の機関銃が次々に弾丸を吐き出した。
航空機は左翼のエンジンから引火し、離陸不可能のダメージをけた。
火虎「流石は徹甲弾だ。軍用企畫でも抜けるところは抜けるな。」
火虎『総員、航空機の連中を引きずり出す。出てくるまで発砲するな。』
志禮「だってよ、好き勝手に突っ込むなよ。」
犬神「……………」
志禮「それが返事ってことだな。」
フェンリルフォースは攻撃を控え、CIAの戦闘員であるパラミリが姿を現すのを待った。
しかし、一向に出てこない。
大和「どないした?連中死に曬したか?」
ベルナルド「奴らは我々のきを読んでいる。炙り出しにしようって考えはバレてるってことさ。」
大和「なら攻撃せなどないもならんやないか。」
火虎「まぁ見てろ。既に空港から一般人は退避させてある。好き放題できるぜ?」
【CIA専用機】
アリア「シット、奴らに報を嗅ぎつけられてたか。」
カット「被害報告、パイロットは衝撃で死亡。我々戦闘員の被害は無しです。」
アリア「不幸中の幸ってところね。でも管制塔の上にさっきの機関銃、ガレージの上にスナイパーと観測手がいるわ。」
カット「本當ですか?」
アリア「窓に顔を近づけるな!!」
バリィン!!
輸送機のガラスが々に砕け散った。
フェンリルフォースのスナイパーだった。
アリア「そこまでの腕は無いようだけど下手に顔を出すと死ぬわよ。」
アリアはテーブルの上に置いてあった資料を再び手に取った。
アリア「恐らくさっきの機関銃は『手洗』ね、支援用の機関銃や狙撃銃を使ってくる。」
【田空港、管制塔】
火虎「奴ら姿を現さんな。仕方がない。」
黒崎『突っ込みますか?』
火虎「いや、総員、その位置から航空機を撃しろ。そのに宿主の死んだ寄生蟲みたいに這い出てくるさ。」
フェンリルフォースは航空機に向かって再び銃を向けた。
火虎「10秒間の自由撃後、志禮と犬神と桜木が接近して注意を反らせ。」
隊員『了解。』
ズドドドドドドドドドドド!!
フェンリルフォース全員分の弾丸が一気にCIAの専用機を襲った。
5.56ミリや7.62ミリ弾をくらった航空機はところどころ弾丸を跳ね返しつつ、殆どは銃創があいていた。
銃撃が終わり、できる限り3人は近付いた。
桜木「おい、この中に乗ってるのなんだろ?〇っちまっていいかな。」
志禮「黙ってろ、しは犬神を見習えよ。」
犬神「……………。」
相変わらず変な面子が接近に揃えられたことに志禮はいつも通り面倒とじていた。
火虎「出てこないな。」
ベルナルド「狙撃班から専用機にまだ奴らがいることは確認されています。篭城戦に持ち込む可能が。」
火虎「仕方ない、3人、突撃。」
火虎の號令で3人は航空機のドアを無理やりこじ開けて侵した。
桜木「お命ちょうだい!!死ね………うわっ!!」
突然機に煙が充満した。
志禮「ヤバい!!スモークだ!!」
火虎『3人はすぐに下がれ!!』
火虎が命令を下した瞬間、コックピットの窓から6人ほど出てきた。
志禮「しまった、逃げられた!!」
火虎『連中が姿を現した!!殺せ!!』
ズドドドドドドドドドドド!!
アリア「遮蔽へ退避、各々で反撃を開始。」
ズダダダダダダダダダダダ!!
遂に膠著狀態が破れた。
フェンリルフォースとCIAの戦闘員の銃撃戦が開始された。
志禮「6人なんてなすぎる、後部ハッチから何人か出てくるはずだ。」
志禮の読み通り、後部ハッチから30人近くの武裝したCIAの戦闘員が出てきた。
火虎「特殊部隊に従軍していた人間が40~50人、しマズい。」
火虎の言った通り、戦闘が始まれば被害が増え始める。
隊員『5人が重癥です!!応急処置は完了!!止も済んでいます!!』
火虎「戦闘地域からなるべく離せ!!」
日々の訓練で不用意に頭を出したりしないようにしていたため死人こそ出なかったが被害は増え続けた。
そんな瞬間、後部ハッチから一人のが出てきた。
倉須「!!?」
黒崎「どうしました?」
倉須「………(ドックン、ドックン)。」
倉須の表が豹変した。
いつもお淑やかな表はもはやいつものものではなかった。
倉須「………コロス…」
黒崎「え?え?」
突然持ち場を離れて倉須は突出し始めた。
黒崎「ちょっ、倉須さん!!」
黒崎『隊長!!倉須さんが突出しました!!』
火虎「何!?あの倉須が!?援護しろ!!」
黒崎「倉須さん、どうしたんです。」
ズドドドドドドドドドドド!!
アリア「さて、連中の攻撃が減ってきたわ。そろそろ侵攻して。」
カット「了解。」
POOがアリアから離れて侵攻を開始した瞬間、倉須が死角からアリアに襲いかかった。
アリア「ぐっ、何!?」
倉須「どうも、はじめまして。」
平和の守護者(書籍版タイトル:創世のエブリオット・シード)
時は2010年。 第二次世界大戦末期に現れた『ES能力者』により、“本來”の歴史から大きく道を外れた世界。“本來”の世界から、異なる世界に変わってしまった世界。 人でありながら、人ならざる者とも呼ばれる『ES能力者』は、徐々にその數を増やしつつあった。世界各國で『ES能力者』の発掘、育成、保有が行われ、軍事バランスを大きく変動させていく。 そんな中、『空を飛びたい』と願う以外は普通の、一人の少年がいた。 だが、中學校生活も終わりに差し掛かった頃、國民の義務である『ES適性検査』を受けたことで“普通”の道から外れることとなる。 夢を追いかけ、様々な人々と出會い、時には笑い、時には爭う。 これは、“本來”は普通の世界で普通の人生を歩むはずだった少年――河原崎博孝の、普通ではなくなってしまった世界での道を歩む物語。 ※現実の歴史を辿っていたら、途中で現実とは異なる世界観へと変貌した現代ファンタジーです。ギャグとシリアスを半々ぐらいで描いていければと思います。 ※2015/5/30 訓練校編終了 2015/5/31 正規部隊編開始 2016/11/21 本編完結 ※「創世のエブリオット・シード 平和の守護者」というタイトルで書籍化いたしました。2015年2月28日より1巻が発売中です。 本編完結いたしました。 ご感想やご指摘、レビューや評価をいただきましてありがとうございました。
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