《フェンリル》古い仇
倉須「どうもはじめまして。」
アリア「貴様。あの政治家の…」
倉須「そう、その件でしお尋ねしたいことが。」
アリア「……生憎、摑んだ報は話さないたちなんでね。」
田空港は最早戦場と化していた。
大量の薬莢が走路に転がり、第一走路では飛行機がエンジンから火を吹いている。
手洗「全く、彌生ちゃん何してるんだか。」
ズドドドドドドドドドドド!!
火虎『手洗、敵が散開した。恐らくここを囲い込む。直ちに連中をに殺せよ。』
手洗「そんなこと言っても連中、なかなか遮蔽から姿を現しません。流石は特殊部隊経験者ですよ。」
火虎『仕方がないな。弾丸はありったけ持ってきたんだ。牽制撃でもして使い切っても構わん。』
手洗「その言葉待ってました。」
【國防省】
國防大臣「なに!?田空港で國防軍が銃撃戦!?」
國防相では既に田空港のことが知れ渡っていた。
國防大臣「警察は何をしている。國防軍は我々からすれば正規の軍ではないのだ。言うなればテロリストと何ら変わらないのだぞ!!」
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國防大臣「陸上自衛隊を配備しろ。最寄りの駐屯地から陸自普通科第二歩兵隊と第一戦車大隊、及びに第一特連隊を送り込め。この狀況は最早特殊部隊のみでは収拾がつかん。」
【田空港】
志禮「うわぁ、おっかねえ。」
桜木「あんな倉須見たの初めてだぜ。なあ?犬神。」
犬神「………」
志禮達は飛行機のから敵と戦していた。
桜木だけ足元を歩いている蟻を見ている。
志禮「そんなことしてねぇでお前も手伝え馬鹿。」
桜木「どうせ俺なんて日本刀しか持ってないからな。」
志禮「だからピストルくらい持ってろって散々言っただろ!!なんで銃を握らねえんだ!!」
桜木「昔暴発して腕が千切れかけたんだぞ!!」
志禮「知るか!!メンテ不足だ!!あ、1人殺した。」
3人がかたまって戦しているのに対し、し離れた場所では倉須とアリアが戦闘を行っていた。
最早それは戦爭というよりも格闘のようだった。
比較的に軽いサブマシンガンを武とする倉須はスピードでアリアを躙する。
しかしアリアも負けじと元特殊部隊の実力を発揮する。
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倉須「………」
ダダダダドダダダダダダダタダダダ!!
アリア「………」
ズドドドドドドドドドドド!!
その戦闘もやがて両者の弾丸が盡き、完全に止まってしまった。
倉須「………仕留め損ねましたね。」
アリア「………なんて。素人のくせに私を馬鹿にして。」
倉須「たかだか素人も殺せない人間が元特殊部隊。馬鹿馬鹿しい、いい加減私も暇じゃないので教えてもらいますよ?」
倉須は銃を捨て、左膝にれておいた大型ナイフを取り出した。
倉須「人間というのは面白い生きです。の一部を刺にすれば知っている範囲での報をポンポンと口にする。」
アリアもアサルトライフルを地面に置き、ホルスターからサイドアームのピストルを取り出した。
アリア「銃と刃。どっちが強いと思う?」
倉須「使う人間によって変わります。このケースの場合、強いのは……私です。」
倉須はいきなりアリアに向けて走り出した。
その行為は周りから見ていた志禮達からすると自殺行為に等しく見えた。
志禮「倉須、何してる!!」
桜木「俺なら避ける!!」
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志禮「聞いてねえよ馬鹿!!」
その行はアリアからも同様、自殺行為に見えた。
倉須に銃を向けたアリアはニヤリと笑みを浮かべ3発ほど発砲した。
しかし、倉須はそれを狙っていた。
倉須はアリアの線上から一瞬のうちに姿を消した。いや、消えたかのような素早いきで線を回避していた。
もちろん弾丸が倉須に當たるはずもない。
アリア「化けめ!!」
倉須「どうしました?そのままだと撃戦で私と同じ実力なのに近接戦闘で私以下になってしまいますよ?」
倉須は狂気すらじる目でアリアを見つめながらもアリアの攻撃を紙一重でかわしていく。
アリアは自分の周りをぴょんぴょんされているだけで疲れているのに対し、倉須は汗もかいていない。
アリア「死ね!!死ね!!」
カチャッ…
アリア「何!?スライドが…」
倉須「もらいです。」
倉須のナイフがアリアの右手の甲を切りつけた。
アリア「くっ!」
倉須「さて、その※サタデーナイトスペシャルの様な銃も使用出來ませんよ?貴方には何ができます?」
アリア「負けたわ、降參よ。」
アリアは武を持っていないという証明のためにゆっくりとベルトを外し始めた。
しかし、それこそが罠だった。
アリア「油斷したな!!」
パァン!!
ベルトのバックルには多數のが空いていて、ベルトそのものが隠しこみの銃だった。
アリア「小口徑だけれども5発も喰らえば絶命は免れないわ。油斷したのが運の盡きよ。」
倉須「言いたい事はそれだけ?」
仰け反って倒れてゆく倉須の右腕が一瞬激しくいたと思うとザクッという音がした。
アリア「え??」
倉須「……流石にこの攻撃は予期していませんでした。ですが所詮は怠慢なですね。死を確認する前に勝ち誇った態度を見せるとは、だからこそ貴方は今、その深手を負っているのですよ?」
倉須の持っていたはずのナイフがアリアの左肩に深々と刺さっていた。
アリア「あ、ああ……」
倉須「刃渡り11センチの特注ナイフです。返してもらいますね?」
ブシャァ!!
アリア「ぐぉぁ!!」
倉須「さてと、そろそろ教えてくださいませんか?私の父の事。」
アリア「黙れ!!この狐が!!」
倉須「やれやれ、減らず口は一級品ですね。」
ブシャァァ!!
倉須はアリアの左肩にナイフを突き刺した。
ナイフはさっきよりも深くり込んでいる。
アリア「ギャァァ!!殺す!!殺してやる!!」
倉須「うるさい……うるさいです。まったくもって不愉快だ。貴方は私の父を殺めた時もそうやってうるさかった。逃げう民間人の中で大きな聲で笑っていたあなたを私は忘れない。」
アリア「倉須彌生ぃ!」
倉須「覚えていましたか、私の本名を、意外ですね。貴方みたいな輩は大抵殺した人間のことなんて忘れてるものですが。」
アリア「貴方の顔を見ると古傷が痛むのよ。」
アリアは戦闘服をまくり、腹部を出させた。
そこには銃弾の跡が3発分殘っていた。
アリア「貴方、あの時私の拳銃を奪って反撃してきたわよね?その時の傷よ。」
倉須「當時子校生だった私に鉛を喰らった気分はどうでした?」
アリア「ええ、最悪よ。」
志禮「こっちは片付いたのに向こうはまだやってるぞ?あ、生き殘り。」
パァァン!!
桜木「なんか因縁の対決ってじだな。」
犬神「…………」
既にこの3人は殆どの敵兵を仕留めていた。
倉須とアリアが戦闘している間に、3人がとなり、敵を引き付け、そこに総火力を叩き込んだ。
志禮「黒崎と手洗の支援撃は別格だな。よくあんな機関銃を扱えるよな。」
桜木「俺は銃なんてキライだ。」
志禮「ヤクザがテキトーに作ったような悪品使って、メンテもろくにしない奴が何言ってる。」
桜木「おい、あそこに敵がいるぞ。」
パァン!!
志禮「いっちょあがり、これで俺の勝ちだぞ犬神!!」
犬神「………。」
【北海道基地】
時雨「志禮大丈夫かな。」
九十九「アイツなら大丈夫よ。ここに來てからずっと心配されてたのにケロッとした顔で必ず帰ってくる。」
時雨「でも……」
まだに痛みが殘る時雨を看病しながら九十九は自衛隊の無線を盜聴していた。
時雨「彼が人を殺しているのがまだ信じられないの。」
九十九「私はもう慣れたわ。なんせ……」
九十九が突然黙った。
時雨「どうかしました?」
九十九「し黙って。……」
無線機『今日、30分前に國防長が自衛隊の出撃を命令。今回の田空港での銃撃戦は警察では対処不可能と判斷し、武裝組織である國防軍戦闘部隊包囲のために戦車隊及びに歩兵連隊を展開。現在出撃命令が出ているのは普通科第二歩兵隊、第一戦車大隊、第一特科連隊。更に戦闘ヘリなども出撃準備を整え、現在は待機狀態である。萬が一武裝組織が航空手段を使うのであれば戦闘ヘリから速やかに攻撃を行う手筈となっている。なお、この連絡は既にほかの部隊へも行き屆いているため連絡網として回すことは不要。』
九十九「マズイわね。」
九十九はこれまでにないほど険しい表をしていた。
九十九「ベースから前線へ急報告!!」
火虎『なんだぁ?こっちは今いいところなんだぞ?』
無線に火虎がすぐさま反応した。
九十九「何のんきなこと言ってるんです!!銃撃戦で自衛隊が集まってますよ!!」
火虎『は?今なんて?』
九十九「だから!!大事おおごとにしすぎて自衛隊が田空港に向かったんですよ!!」
火虎『なんだって!?最悪じゃないか!!到達時間は?』
九十九「不明です。敵規模は普通科第二歩兵隊に第1戦車大隊に第一特科連隊。更に制空権確保と対地攻撃用の戦闘ヘリ數機。」
火虎『はぁー……』
無線越しに火虎のため息が聞こえた。
このため息が出るということはそれなりに追い詰められている証拠でもあった。
火虎『まあいい。』
火虎の適當なじの言葉に九十九は一瞬言葉が出なかった。
九十九「今、なんて言ったんです?」
火虎『まあいいって言ったが?』
九十九「信じられない!!このまずい狀況で『まあいい』ですって!?仲間を殺す気?どうせ生きて帰ってきたとしてもいつもの皆だけでしょ!!」
火虎『まあいいと言ったのはだな。ここに逃げ遅れた民間人數百名が居る。』
九十九「それを人質に取ろうってんですか!?」
火虎『違うって!!民間人保護を最優先で行わせて防のうすくなったところから逃げていくんだよ。まあみんな無事に帰るさ。ぶつっ……』
火虎は無線を一方的に切ってしまった。
九十九「はぁ、何してるんだか。」
九十九が呆れていると無線が繋がった。今度は田空港ではなかった。
九十九「はい、こちら北海道基地。あ、貴方は……」
※サタデーナイトスペシャルとはギャングやヤクザが使っているようなメーカー不明の悪な銃のこと。
海外では土曜日の夜にこの銃で撃たれた患者が続出したためこのような名前となった。
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