「ふむ。僕はいったい何故生きていたのだろうか？」

彼は笑う。イタズラっぽく、殺されかけたのにも可らしく

「…犯行は毒殺未遂、使用したものは水筒の中にれられた量の青酸カリ。

貴が不死だから生きた？いいえ。

…量が足りない」

クスリと彼が笑う。本當に楽しそうに

「青酸カリの致命量は0.2グラムと言われています。スポーツ系か何かの部活を終えたからと言って水筒から貴が飲んだ量はなすぎた。」

陸上だよと彼

「吐き気による嘔吐をベランダでしている所を私が発見、保健室までおぶることになりました。」

背負った際に背中に吐瀉かかったことはあえて問いただしませんと無言の圧

し頬を膨らませそっぽを向く彼。

私は続けますよと呟き苦々しい思いを堪え話を続ける

「保険の先生の元で軽い診斷、直ぐに病院に搬送されたのはつい昨日のこと。

私は事聴取に逐われましたが図書委員のアリバイ証言と貴の言葉で無事疑いは晴れ、そして今日」

さて、

「僕が毒を盛られた上でいま、生きている事の証明できた。なら」

「犯人は？」