《複垢調査 飛騨亜禮》遅れてきた英雄
「カオルちゃん、ありがとう。ほんと、命拾いしたわ」
神楽舞の言葉に風守カオルは靜かにうなづいた。
「間に合って良かったわ。まあ、このビルの七階にいたんだけどね」
風守カオルはいつもの黒のジャージにスニーカーという軽裝で椅子に座っている。
ショートカットの黒髪に大きな瞳、何気ない仕草に黒豹のようなしなやかさがあるである。
黒い直刀を杖のようについていたが、十拳とつかの剣のひとつ「闇凪やみなぎの剣」という霊剣で、実剣としても優秀で襲撃者のを貫いたのもこの剣である。
神楽舞は勤務していた小説投稿サイト『作家でたまごごはん』のあったビルの7階にいた。
そこは公安を隠れ蓑としている結社≪天アマガラス≫の京都のアジトのひとつだった。
今風に言えば「セーフハウス」というのかな。
左手のケガは銃弾がかすめただけだったようで、公安の救急醫の応急処置をけて帰ってきていた。
「しかし、今回のファインプレーは何と言っても飛騨君ね。飛騨君が神沢社長に電話連絡してくれたお蔭で助かったようなものだもの」
珍しく飛騨をほめる舞であった。
「いや、俺ももう間に合わないと思ってたよ。舞さんが無事で良かったよ」
飛騨もちょっと照れている。
サイバーグラスは今日はポケットにっていた。
「私も東京でいろいろあったので、ほら、京都でお花見でもしようと思ってここに來てたのよ。もちろん、京都府警から要請があった『雛流しの呪法事件』の捜査の指揮もあったりして、カオルちゃんに來てもらっていたのも良かったのだけど」
ダークレッドのサイバーグラスをした神沢優は事説明をしてくれた。
黒いコートの下に軍隊の制服のようなものを著ていている。
が、日本のどの組織のものとも違っていた。
飛騨君のサイバーグラスは神沢社長の影響かしら?
でも、會ったのは最近のはずなんだけどね。
すでに京都府警が現場検証にっていたが、マスコミへの公式発表はテロ事件ということで落ち著いていた。
「だけど、あの襲撃者は一、何者なんですか?」
飛騨は當然の疑問を尋ねた。
「あれね。彼らは《ある組織》によってこの世界のどこかや異世界から転送されてきて、デスゲームに強制的に參加させられてるのよ。東京でそういう事件があったんだけど、その組織と公安というか、≪天アマガラス≫と戦闘狀態になってるから、舞さんが狙われたんだと思う」
神沢優はトンデモナイ真相を語った。
「いや、それって……」
飛騨は絶句した。
「やっぱり、そういうことだったのね」
舞はうすうす予想してたことだったので驚きもしなかった。
「ということで、飛騨君、このを知ってしまったからは、明日から公安というか、≪天アマガラス≫に所屬してもらうけど、いいかしら?」
神沢優は當然のように言った。
「それって、半ば強制では?」
飛騨はあきれた。
「職務は、そうね、複垢調査っていうのはどう?」
神沢優の口元が笑っていた。
「それ、いいわね」
神楽舞もくすりと笑った。
(あとがき)
東京の事件はこちらの方に書いていますがエタリ中なので、2015年5月ぐらいに続きを書いて完結予定です。
匿名捜査タグ
http://ncode.syosetu.com/n3966bx/
あと一話、エピローグでこの話も終わる予定です。
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