《名探偵の推理日記〜雪の殺人〜》第3話『事件の整理』
「"雪"ですよ」
「も、も、もしかして被害者がそんなダイイングメッセージを殘していたんですか!?」
小林刑事がびっくりした顔で言った。
「そうです。だから秋本さんは雪の仕業だと言ったんですよ。まぁ、妖怪が殺人なんてするはずないですし……。とりあえず事件をもう一度整理してみましょう。」
俺は混している小林刑事に言った。
「そ、そうですね。……被害者の大野里さんは友人の秋本香澄さんと雨宮子さんと指原優さんの四人でこの別荘に來ていました。被害者の死亡推定時刻から事件は12時頃に起こったと考えられます。そして今朝の7時頃、指原さんが書斎でを流して倒れている大野さんを発見しました。現場の狀態からして、刺殺と見て間違いないのですが、兇は見つかりませんでした。現場には"雪"というダイイングメッセージが殘されていて、犯人はこの"雪"に関係のある人で、外部犯である可能は低いと考えられます。」
そう言うと小林刑事は真剣な表で俺の方を向いた。
「なるほど、小林刑事でも兇の正ぐらいなら大見當はつきますよね?」
俺は小林刑事に問いかけた。
「いや、それが全然分からないんです。」
小林刑事は即答した。
「今回の事件はいたって簡単ですよ。」
俺は小林刑事のポンコツっぷりに呆れながらも、事件の真相を語ることにした。
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