《名探偵の推理日記〜雪の殺人〜》第4話『雪の正』
「まず、この事件で使用された兇はおそらく氷柱です。この別荘にはあちこちに氷柱が付いていますし、兇が見つかっていないのもおそらくそれが原因です。それから被害者が殘した"雪"というダイイングメッセージ。そしてこれが意味するのは」
俺が犯人の正を言おうとした瞬間、小林刑事が口を開いた。
「や、やっぱり犯人は、ゆ、雪なんですよ!!だ、だって被害者は"雪"って言うダイイングメッセージを殘してますし、この山には雪の伝説があるんですから!!き、きっと雪が氷柱を使って大野さんを殺したんですよ!」
俺は呆れた聲で小林刑事に言った。
「この世にお化けとか妖怪とか、そんなくだらないものいるわけないだろ。安心しろ犯人はお化けでも妖怪でもねい、ただの人間だ!!」
小林刑事は落ち著きを取り戻し、俺にこう言った。
「じゃあ犯人は誰なんですか?」
俺はし間をおいて口を開いた。
「この事件の真犯人は……雨宮さんです!!!」
俺がそう言うとこの場にいた全員が雨宮さんの方を見た。すると雨宮さんは困した表を浮かべてこう言った。
「何で私なのよ!!私以外でも犯行は可能なはずよ!
!」
俺は構わずこう言った。
「そうなんです。犯行は誰にでも出來たんです。ですが被害者に"雪"というダイイングメッセージを殘させる事が出來たのはあなただけなんです。」
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西暦2040年の日本。 100人に1人の割合で超能力者が生まれるようになった時代。 ボッチな主人公は、戦闘系能力者にいじめられる日々を送っていた。 ある日、日本政府はとあるプロジェクトのために、日本中の超能力者を集めた。 そのタイミングで、主人公も超能力者であることが判明。 しかも能力は極めて有用性が高く、プロジェクトでは大活躍、學校でもヒーロー扱い。 一方で戦闘系能力者は、プロジェクトでは役に立たず、転落していく。 ※※ 著者紹介 ※※ 鏡銀鉢(かがみ・ぎんぱち) 2012年、『地球唯一の男』で第8回MF文庫Jライトノベル新人賞にて佳作を受賞、同作を『忘卻の軍神と裝甲戦姫』と改題しデビュー。 他の著作に、『獨立學園國家の召喚術科生』『俺たちは空気が読めない』『平社員は大金が欲しい』『無雙で無敵の規格外魔法使い』がある。
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