《名探偵の推理日記〜君が消えれば〜》第5話『テニスプレイヤー』
「さっきの彼の話は本當っぽいですよ。學校の先生がその時間帯に彼に実習室の鍵を貸したと言っていましたから。」
小林刑事が言った。
「そうですか。まぁ、どっちにしろ彼は犯人ではないと思いますよ。」
俺がそういうと、小林刑事は驚いた顔で立ち止まり、こちらを振り返った。
「な、何でですか!?彼、相當揺していましたよ。」
「彼には、犯人が殘した文章に共通するものがないんです。まぁ、これがもしミステリー小説の中だとしたら彼が1番怪しいですけどね。」
俺がそういうと小林刑事は、納得した様子で歩き始めた。
「俺じゃないですよ。確かに俺はあいつがいなかったら部で1番でしたけど、だからってあいつを殺す理由にはなりませんよ。」
坂田は落ち著いた聲でそう言った。
「それじゃあ事件當時どこで何をしていたのか教えてもらってもいいですか?」
俺がそう言うと坂田は口を開いた。
「その時はちょうど、部活の時間で先生も俺が練習していたのを見ていました。でも1度だけトイレに行きました。もちろんその時間にあいつを殺してなんかいません。」
「なるほど、ではトイレに行っていた時間はアリバイがないということですね。」
小林刑事が話に割ってってきた。
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☆8/2書籍が発売されました。8/4コミカライズ連載開始。詳細は活動報告にて☆ 王妃レティシアは斷頭臺にて処刑された。 戀人に夢中の夫を振り向かせるために様々な悪事を働いて、結果として國民に最低の悪女だと謗られる存在になったから。 夫には疎まれて、國民には恨まれて、みんな私のことなんて大嫌いなのね。 ああ、なんて愚かなことをしたのかしら。お父様お母様、ごめんなさい。 しかし死んだと思ったはずが何故か時を遡り、二度目の人生が始まった。 「今度の人生では戀なんてしない。ガリ勉地味眼鏡になって平穏に生きていく!」 一度目の時は遊び呆けていた學園生活も今生では勉強に費やすことに。一學年上に元夫のアグスティン王太子がいるけどもう全く気にしない。 そんなある日のこと、レティシアはとある男子生徒との出會いを果たす。 彼の名はカミロ・セルバンテス。のちに竜騎士となる予定の學園のスーパースターだ。 前世では仲が良かったけれど、今度の人生では底辺女と人気者。當然関わりなんてあるはずがない。 それなのに色々あって彼に魔法を教わることになったのだが、練習の最中に眼鏡がずれて素顔を見られてしまう。 そして何故か始まる怒濤の溺愛!囲い込み! え?私の素顔を見て一度目の人生の記憶を取り戻した? 「ずっと好きだった」って……本気なの⁉︎
8 136【書籍化】碧玉の男裝香療師は、ふしぎな癒やし術で宮廷醫官になりました。(web版)
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