《名探偵の推理日記零〜哀のブラッドジュエル〜》第6章 牢獄からの出 1
「さすがオレの好敵手だ。まさかそんなことでオレの正を見破るとはな」
そう言うと城ノ口警部補に変裝していたクロウは右手の包帯を取り、変裝に使っていたマスクを外した。
「お、お前が怪盜クロウ!?」
マスクの中から現れた見知らぬ顔に、鳥羽が驚きの聲を上げる。
「完璧な変裝だ」
藤島も嘆の聲をらし、2、3歩後退りした。
「そりゃ一応プロの怪盜だからな」
今度は服に手をかけると、瞬く間に黒いマントへと姿を変えた。
いつの間にか聲もし低い大人びた聲になり、藤島の言う通りまさしく完璧な変裝だった。
「で、これからどうする?オレを捕まえて自分達の命と引き換えにテロリストにでも差し出すのか?」
クロウは余裕の表を見せていた。
恐らくいざとなれば逃げる方法を用意しているのだろう。
だが、それも圭介にはすでにお見通しであった。
「いいや。今回はお前を見逃す代わりにやってもらいたいことがいくつかある」
「へぇ、探偵のお前がオレを見逃してくれるのか。そりゃありがたいことだな」
クロウは圭介の言葉に一瞬狼狽した様子だったが、すぐに平生を取り戻しあの余裕な表を見せた。
「まずはオッサンの手錠を外してくれ。お前ならそれぐらい簡単だろ?」
「おい、大丈夫か?この手錠外したら一気にオレに襲いかかるとかなしだからな?」
クロウは怪訝そうな顔で圭介を見た。
「大丈夫大丈夫。今回の作戦にはお前が必要不可欠なんだ。そんなことするわけないだろ?」
本心だった。
クロウがいてくれなければ恐らく出など不可能だ。
探偵として、彼の好敵手としてクロウに頼るのは悔しいが、今はそんなこと言ってはいられない狀況だった。
「ほらよ。外してやったぜ?」
クロウは鳥羽の手首から手錠をとると、圭介にそれを投げた。
「よし、ありがとう」
「ねぇ、それで作戦って何なの?」
終始不安そうな亜が圭介の腕にしがみつく。
「あぁ、いいか。まず俺はダクトを通って勉さんと一緒に一足先にここを出る。それから1時間30分後にもう1度見張りの人間が1人になるからそこを狙って琴達と一緒にここを出するんだ」
「出するって言っても階段は閉鎖されとるし、エレベーターだってテロリスト達に止められてる可能があるんだぞ?一どこに逃げるって言うんだ?」
鳥羽がを乗り出す。
「分かってる。だから俺達は寶石の展示室に逃げるんだ」
「展示室!?あそこに逃げてもヘリで救助は不可能だし、テロリスト達の魔の手からは逃れられる訳じゃないんだぞ?」
藤島が圭介に詰め寄る。
「分かってる。でも今はそれしか方法がない……。とりあえず話しは後だ。まず風呂場の換気扇を取り外すのを手伝ってくれ」
圭介が鳥羽と目を合わせると、鳥羽も何か察したようにベッドから立ち上がった。
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