《名探偵の推理日記零〜哀のブラッドジュエル〜》第6章 牢獄からの出 5

「おりゃ!!」

後ろから一部始終を見ていた大男が男の首筋に気合いのこもった手刀を食らわせた。

手刀を食らった男はその場にぐったりと倒れ込み、まるで糸の切れた傀儡人形マリオネットかなくなった。

「やった!作戦大功!!」

が喜びのあまり飛び上がる。

「すごい……。たった一発の手刀で相手を気絶させるなんて……」

藤島も鳥羽のあり得ないほどのパワーに嘆の聲をあげた。

「よし、後はこの部屋から出するだけだ」

鳥羽はその場に気絶して倒れ込んでいる男の手首に先ほどまで自分の自由を奪っていた手錠をかけた。

「ったく、人使いの荒い奴らだぜ」

鳥羽の変裝を解きながらクロウが窓の外に姿を現す。

ドローンバイクにっていたクロウは勢いよく部屋の中へと飛び込むと、済ました顔でパンパンと服を払った。

「奴らに見つかる前に圭介たちと合流しよう」

扉の隙間から廊下の様子を窺っていた鳥羽が部屋の方を向き直ってそう言った。

「そうですね。あまり時間もないみたいですから早く展示室に向かいましょう」

クロウは真っ先に部屋を出ると、一人展示室へと続く階段を登っていった。

「俺は他の2人の部屋に行ってからそっちに行くから、みんなは先に展示室に行っていてくれ」

鳥羽はクロウの後を追うように部屋を出て行くと、展示室へと続く階段の前を通り琴ら2人の待つ7001號室の扉をノックした。

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