俺が、玄関にて土下座して謝り続けている、小太りのおっさんと領主の息子を見て驚いていると、親父が俺に話し掛けてくり。

「ルル、何したんだ？」

「え〜と、昨日説明した通りだけど」

  俺が玄関に來ると、息子のジルバ、、、だったかながを起こし、立ち上がり俺に近づいて來て聲を出す。

「どういう事だ雑魚が、偶然勝っただけで何調子乗ってんだよ」

  ジルバの言葉によって、おっさんの方の唯でさえ青白かった顔から、どんどんの気が引いていき、終いには震えだした。それと同時に、おっさんは立ち上がりジルバの橫に立ち、ジルバの両足を右足で後ろから払い、右手でジルバの顔を押す。すると、一瞬は空中で仰向けになり、そのままけを取れず落下して、ゴンッと後頭部からの落ち鈍い音がする。

「痛ってぇ〜、何しやがるんだよ親父」

「どこまで、恥をかかせるきだ。お前はそこで、大人しくしていろ」

「まぁまぁ、子供のやった事だ。大人が干渉するのは野暮ってもんだろ」

「ありがとうございます、レビュート様。それと、これは謝禮になります」

「謝禮なんぞ子供の喧嘩だ。いらん。訓練があるのでな、早く帰るのだ」

  こういう時の親父は、いつもの軽いじとは違い威厳の様なものがありしかっこよく見える。

「はい！それでは、私達は帰らしていただきます。本日は誠に申し訳ありませんでした。おら、レビュート様の慈悲のおかげで、タダで帰れるのだ早く帰るぞ」

「、、、クソが。覚えてやがれよ雑魚が」

  そんな捨て臺詞を吐きながら馬車に戻って行くと、馬車付近でまたジルバが浮いた。そんなにけるのに、小太りの理由がわからん。

  そして、馬車が去っていくと親父はいつもの軽いじになり、俺に話し掛けてくる。

「ルル、喧嘩をするのは最低限にしろ。それと、後処理が面倒だから名前とか、家の場所とかは出來るだけバレないようにしろ。わかったな？」

「わかったよ」

「それじゃあ、庭に行こうか。剣の訓練をするからな」

「わかったよ。リア、行こうか」

「うん、わかった」

  そうして、俺は親父の後を追いかけた。リアが手を繋いできたので、手を繋いで行った。

  庭に行くと親父の隣の箱が置いてあり、中に木の剣が2本っていた。

「來たかルル、リア。とりあえず、箱の剣を取れ」

「わかったよ。で、今日はどうするの？」

「そうだな、とりあえず前半は俺とルル、後半は俺とリアの1対1。最後は2対1で掛かって來い。それと、リアは剣の持ち方とかは分かるか？」

「了解」

「わかる」

「そうか、ならいい。ルルのを見ておけ。分かったか？」

「わかった、ルル、がんばれー」

  リアから緩い応援がある。目はキラキラしていて、耳がピクピクいている。尾も揺れていて、揺れるたびに金のがふわっとなる。何この子すごい可いんだけど。

「うん、頑張るよ」

  俺は一言だけ答えると親父に向き合う。

  そして、かなりの速さで懐に潛り込み剣を橫にして右から左に橫向き切りに掛かる。しかし、簡単に懐にれてくれる訳はなく、し下がって剣で流される。剣を流された先で右上に向かって切り上げる。しかし、切り上げる前に剣に剣を當てられ下げられる。そして生じた隙に首に剣を當てられる。

「予備作は小さくなっていたが、狙いを見過ぎだ。全を見ておくようにしろ」

  その後も何度か言われた事を注意しながらしながら切りに行くが親父に當たる事は無かった。

  そして、リアと代になったのでリアの座っている所に行く。

「ルル、おつかれ。かっこよかった」

「ありがとう、だけど父さんに一撃も當たらなかったよ」

「うん、でもかっこよかった」

「そ、そうかな。それと次リアの番だよ」

「わかった。ルル、見てて」

「うん、みとくよ。頑張れ、リア」

  軽く頷いた後、リアは剣を構えて親父に向き合う。

  そして息をし吸い、フッと吐き出すと共に近いて行く。かなりの速さであり、き始めは見えなかった。恐らく、これが獣人種の本來の能力のなのだろう。この速さには親父も目を一瞬見開いたが、何事も無かったかのように剣をけ止め、リアに剣を軽く當てる。

「速度はかなり速いが、力を抜きすぎている。當てる瞬間には力をれろ。それと、リアはルルと逆で狙いが定まっていないから、狙いを絞れ。わかったな？」

「わかっ、た」

  そして、數回の打ち合いが終わりリアが戻って來る。勿論、1撃もる事は無かったが。

「どう、だった？」

「凄く速かったよ。最初のはき始めが見えなかったよ」

「そう、わかった。次は2対1」

「そうだね。とりあえず、1撃はれたいよね」

「うん、連攜、大事になる」

  1人の時とは違い、2人になると連攜が大事になってくる。これがバラけると、1人の時よりも酷い狀態になるのだ。

「とりあえず、1回目は俺は補助に回るよ」

「わかった」

「作戦會議は終わったか？」

「終わったよ。それじゃあリア、行くよ」

「りょ〜かい、作戦通りに」

  俺達は親父に向き合う。そして、リアと同時にき始める。リアの方が速いのでリアの攻撃が先にいく。そして、防がれると同時に俺が攻撃にる。リアの攻撃の逆を狙っていく。親父は、リアの攻撃をけ止めて大きく弾き、リアの剣を大きく弾く。その間に俺の剣を弾き、リア、俺の順に剣を當てる。

「個人の能力による時間差攻撃とは、よく考えたな。しかし、ルルがし遅いのとリアの攻撃がまだ軽い。そうなると、対処は簡単になる。しかし、リアの狙いとルルの狙いの場所は対処がし難いが、リアの攻撃は明らかにルルの攻撃の場所がわかりやすいほど、逆を開けている。ルルはリアの攻撃場所から狙いが分かるから攻撃の対処が容易になる」

  親父に言われたので、俺は攻撃場所をリアに合わせて逆でも、上からを下からに変えたりしながら繰り返し攻めていった。しかし、一撃をれる事は出來ずに訓練は過ぎていって、今日の訓練は終了となった。