《クラス転移キターっと思ったらクラス転生だったし転生を繰り返していたのでステータスがチートだった》第25話「実技授業で模擬戦」

カーテンの開いている窓から薄明かりが差し込む。

前世の俺ならこんな事では起きれなかっただろう。しかし、転生してからは早起きが普通だったので、僅かなでも目がさめる。目が覚めると、すぐ橫にある窓に目をやる。外は日は昇っているがまだ薄暗い。そして、頭の上にある時計をとってきて時間を確認する。時計は5時半を指している。

俺は、ゆっくりを起こそうとするがが起きない。妙にし重いのだ。慣れない事をしたから、疲れがあるのだろう程度に思いながら、布団を捲る。

「うぅ、、、寒い」

そこには、俺に抱きつく形で寢ているリアがいた。リアは、寒いと言うとしっかり俺に抱きついてくる。

「りゅりゅ、あったか〜い」

寢ぼけているからか、呂律がまわっていない。

まず、寮は男子寮と子寮に分かれており、寮のり口と部屋の扉には鍵がかけられる様になっている。なので、男子寮にリアがるのはほぼ無理なはずなのだ。

しかし、困った。この狀況をライに見られると、どうなるか分かったものでは無い。それ以上に、俺がリアを連れ込んだみたいな噂が広まりかねん。

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とりあえず、リアを起こして何故いるのかを聞こう。

「おーい、リーアさーん。起きてー」

「スー、、、」

「起きないとイタズラするよー」

「ピクッ、、、スー」

し反応したな。

「起きないって事はイタズラして下さいって事かな。それじゃあ、遠慮無く」

俺は、両手でリアの耳をもふもふする。

「はぅぁ!」

リアは起きたが、俺はもふもふを辭めない。獣人の耳と尾は敏なところ、というのは知っている。しかし、辭めない。いや、辭められないと言った方が正しいのか。並みはらかく、手りがいい。だから、しの間もふもふを堪能した。リアの方は、凄いぐったりしている。

そして、ライの方に目をやる。まだ、寢ている様だった。

「うぅ、、、ルル、朝から、激しい」

「他人が聞いたら誤解しそうな事言わないの。それで、なんでいるの?」

「ルルを、抱き枕にしないと、寒くて寢れない」

「いやいや、寒くないでしょ。で、どうやってって來たの?」

「どうやって、って、、、」

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「扉には鍵がかけられてたでしょ」

「扉がダメなら、窓から」

そんなことを話していると、隣のベッドから聲が上がる。

「なんで、シアがいるんだよ!」

「寒いから布団掛けて、抱き枕にさして」

「いやいや、答えになって無いから」

「いいでしょ。いつもと一緒なんだから」

「今日から、違うから。隣にルルがいる、か、、ら」

あっ、俺とリアの存在に気づいたみたいだ。どうやら、向こうも俺と同じ狀況の様だ。

「「、、、お互い、疲れますな」」

俺たちは、リアとシアから説明を聞いた。

どうやら、この2人は同じ部屋らしく仲良くしていたらしい。そして、夜になりいざ寢ようとなると、妙に寒くて寢れないと。それで、2人で協力して、俺たちの部屋まで來て俺たちを抱き枕にして寢ていたらしい。俺たちは、リアとシアを一応説得してこの部屋に來た経路で帰らした。

それから、1時間後の7時。俺とライは、男子寮の1階にある食堂で朝食を済ませている。朝食を済ませると、俺たちは著替えて登校した。登校といっても、寮は學校の敷地にあるので5分もかからない。登校して、授業をける。授業の中は、算數や數學といったものから、魔法に関しての基礎知識などのものまで様々だ。

午前の最後の授業になった。この授業は、現段階の実力を生徒に教える為の模擬戦だ。実技試験の時に使われた、石のステージの様な場所だ。今回は授業なので、ステージの周りで観戦する事になっている。模擬戦を行うのは、先生に呼ばれた者同士する事になっている。実力はほぼ同じぐらいになっている。

「ルルシア・レビュート」

呼ばれた。そして、周りが騒がしくなる。もう、慣れた事なので気にならない。相手は恐らく、ライだろうな。

「ライネット・ジアル」

「ルル、よろしくな」

「こっちこそ。とりあえず、ステージまで行くか」

俺たちがステージに上がると、先生であろう人がし離れたところから、開始の合図を出す。

俺とライの間には2m程の距離がある。開始の合図と共に俺は一気に距離を詰める為に一瞬だけ強化を使い駆ける。しかし、嫌な予がしたので咄嗟に右に飛ぶ。すると、先程まで自分がいた場所には、ライの拳だけがあった。

「危ねえ」

「よく、避けたな。お前なら一度見れば、どんなスキルかわかるだろうから、せめて一発は貰っといてもらおうと思ったんだが」

「その通りだよ。能力は空間作とか、そこらへんだろ。でも、対策はまだわからんな。條件みたいなのがあるはずなんだけどな」

「その言い方だと、時間が経てば対策が取れるって言ってるみたいだぞ」

「そう言ったんだよ」

話すのはここまでにして、再び俺は突っ込む。今度は、速さよりもライの行に注意しながらの、を重視してだ。俺が近いて行くとライは、その場で空間を毆る。ライの拳は途中で消え、俺のすぐ近くに現れる。速さはある程度で抑えているので、避けるのは簡単だ。を橫にし避けたと思った。しかし、そう簡単なものではなかった。避ける為に一瞬視線を落としていた。そして、視線をあげると顔の高さぐらいに蹴りが迫っていた。咄嗟に腕を上げ防ごうとするが、腕に衝撃はなく代わりにに衝撃をける。俺は2m程吹っ飛ぶ。

「なんとか、一撃はいれさして貰ったぜ」

「拳は囮で、本命は蹴りだったって事か。空間を削って距離をめ、空間を歪めて高さを変えたって事か。その代わり、対策は見つけたぜ。毆る時、無駄に目を開いただろ。それと、まばたきの回數が多いんじゃないか?」

「、、、それが、どうかしたか」

「空間作の條件は自分が見ている空間ってのが條件なんだろう」

「、、、!させるか!」

俺はの魔法を使おうとした瞬間に、空間作による蹴りの攻撃がきた。これで、俺のもう一つの予想がほぼ確証を得た。もう一つの予想というのが、ライの2つ目の能力についてだ。2つ目の能力は、未來を見る能力だろう。思考を読むって能力の可能があったが、さっきの一撃でないとわかった。顔を腕でガードしたのは、訓練でについた條件反みたいなものだ。考えてからガードしていては、母親3人の蹴りは絶対に防げない。考えていないなら、思考を読むことは不可能だ。だが、ライの蹴りは俺がガードするのをわかっていた様に、元から軌道が決まっていた。そこから、未來を見るという能力だと、確証を得た。

未來視の條件は、恐らく5秒先である事だろう。俺が使おうとした魔法は詠唱に3秒、発に1秒。そして、効果が最も強くなるまでに1秒で合計で5秒だが、3秒や4秒の可能なからずあるので警戒しておく。

相手の能力の大半がわかったので、後は導するだけだ。しかし、この導こそが一番難しい。でも、やるしかない。

「種全てわかった。悪いが勝たして貰う」

「それは、俺の二つ目の能力がわかったって事か?」

そこで會話を辭め、長めに距離を取る。そして、1秒かけて大きく旋回しながら死角に回り込みし距離を詰める。そして、ライがこちらを振り返るの同時にもう1度同じ様に死角に行く。これで3秒。

「死角から、徐々に距離を詰めるとは考えたな。だが、一瞬でも目で捉えれたら関係ない」

そして、ライが振り返る。それと同時に俺はライに突っ込む。

そして、俺は5秒経った事を確認し、しガードを下げ蹴りのコースを導する。

「殘念だな、ルル。これは未來視でみた5秒先だ。この5秒を耐えた俺の勝ちだ」

蹴りが迫ってくる。普通なら、完全な死角からなので回避やガードは間に合わない。しかし、蹴りは導した通りに下から斜めに蹴るコースだ。なので、防ぐ事は可能だ。俺は蹴りを防ぎ、その蹴りと同じ角度で蹴る。すると、蹴りはライの膝裏辺りを蹴る。

そして、バランスが崩れたので、強化を使い最速で近づく。それと同時にライがバランスが崩れた事から倒れる。そして、顔の橫に蹴りを寸止めする。

「、、、降參だ」

「勝者、ルルシア・レビュート」

こうして、壯絶な模擬戦は終わりを告げた。

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