休日を過ごし、學院に戻ってきたのは週が明けた平日だった。

多くの生徒は休日から平日に掛けての夜は寮で寢て、そして學院にやってくる。だから、平日の朝に家から學院に向かう生徒はかなりない。

學院にると、どの生徒も座學なり剣なりと勉強に鍛錬と忙しそうにしている。

忙しそうにしている理由は十中八九クラス替えに備えてだろう。學して1回目のクラス替えってのもあるのだろうけど、今回は自分のクラスが相手のクラスとれ替わるのだから、相手次第で1クラスから8クラスまで落ちる、なんて事がありえない訳ではない。

「ルルはクラス替え対策しなくていいのか？」

々な生徒を見ていると、後ろにいた人に話し掛けられる。

「戦闘に関しては休日に父さんとやったし、座學はレビュート家式戦に関しての問題だからな。大丈夫だよ。そういうライは大丈夫なのか？」

後ろにいたライからの質問に答えつつ振り返る。

「まぁ、ハゾメさん程ではないけど親父も強者の部類にるからな。座學は小さい時から教えこまれてたからな。大丈夫だ」

「そうなんだ、転生してまで小さい時から英才教育とは」

「まぁ、前世よりマシだったぜ。1歳から乗馬とかさせられないんだからな」

「そういえば前世で、英才教育が厳しかったって結構言ってたっけ」

厳しいって言っても1歳から乗馬ってどうなんだ？　結構無茶苦茶だと思うが、実際どうなんだろうか。

「ところで、戦爭の件どうなったんだ？」

「セラさんと父さん、あと隣に住んでる転移者達が參戦しない形になるかな。それと母さんとレナさんは固有スキルが一つづつ使えないけど、本人達曰くちょうどいいハンデだ、だって」

「ハンデって、、、なんか凄いな」

「あと、戦闘訓練があまり出來ていないだろうから、実力だけなら絶対勝てるらしい」

「実力だけならって、どういう事だ？」

「人數だったり固有スキルだったりといった要因次第でし厳しくなるかもって」

「し厳しくなるだけなんだ」

ライと話しながらも教室にる。

教室にると生徒はいるが、シーンと靜まり返っていた。どうやら座學の勉強をしているようで、普段騒いでいる奴らがその空気に黙らされているのがわかる。

しかし、俺がってきたのを確認すると、靜まり返った空気を壊すようにほとんどの人が立ち上がり、俺の方に近づいてきた。

『戦に関して教えて』

全員の聲が揃った。

今回の座學部門のクラス替えは、狀況を説明され、それに対してのレビュート家式戦をより的確に答えた方の勝ちとなる、というものらしい。

教科書や授業の容といったものから、どれだけ応用が出來るかが勝利の鍵になる。

クラスにレビュート家がいるなら、それは別問題となる。なぜなら、俺はこの狀況だと、言ってしまえば模範解答みたいなものだ。出るところが分からないが全的に覚えてしまえば問題はない。

「ルルは人気者だね〜、とりあえず黒板を使って片っ端から説明してくれよ。俺は戦闘の方でけるけど聞いておきたいしな」

「ライ、説明する事自がは構わないけど、片っ端から説明してたら1時間じゃ済まないからしだけだよ」

「全員、席に著けー。ルルシア先生の特別授業だ〜」

ライの一言で全員が一斉に席に著く。

説明するとは言ったものの何から説明すれば良いかわからない。授業や教科書ではかなり簡略化されているから、何から説明しても全て本格的になる。また、授業でやっていない事もある。

とりあえず、よく使うパターンから説明していけばいいか。

黒板を使って説明していると、1時間目の授業の先生がってきた。時計を見ると授業開始の時間になっていたので、容をまとめて黒板を消そうとすると止められた。

先生は暫く黒板を見つめると、続けなさいと言い教室の後ろに。そして、持っていたノートに板書し始めた。

そして、廊下が騒がしくなり始めたのでふと時計を見ると1時間目の終了の時間になっていた。今度こそまとめて、授業？を終了した。

7〜8種類ぐらい説明したが、し急ぎ過ぎたがある。

黒板を消し、次の授業の用意をしているとライが話し掛けてくる。

「先生から許可を得て、1時間目を全て授業に使うとわな」

「俺が頼んだわけじゃないんだけど」

「だろうな、先生が生徒みたいに必死に手持ちのノートに書いていく姿は凄かったぞ」

しレベルを上げた程度だと思っていたが、ちょっとではなかったようだ。まぁでも、出來る奴なんてだいぶ限られているだろうけど、知識っていう面では別に構わないだろう。

「とりあえず2時間目の授業が外で実技訓練だし、外に行こうぜ」

「そうだな。確か今日からクラス替えまで1対1の魔法有りの実技戦闘だろ。クラスでペアを組む事になるだろうけど、ルルって誰と組めるんだ？」

「俺は誰とも組まないよ。というより、監督的なのをやる事になってる」

「まじか、サボってもバレないだろ」

「何かあったら俺の責任になりかねないから、サボりません」

こんな風にいつもの授業とはだいぶ違う、クラス替えに向けた練習や勉強がメインの勉強になった。たまに手本をしたり授業をしたりして、クラス替え當日までの日が流れていった。

クラス替え當日

この學院のクラス替えは基本的に5日に分けられる。

今年は學院側の事で1年は夏休み前日、2年からは夏休みにってからの4日間らしい。

1日に1學年づつ終わらしていく。午前中はホールで座學、闘技場で戦闘。午後からは座學が終わっているので、座學組は観覧するか帰って夏休みスタートからしい。

まず學院にるとり口で座學でけるか、戦闘でけるかの2つの選択肢から選ばされる。

選んだ後は各自目的の場所に向かい、時間まで待機となる。

全員が集まったら対戦相手の選が始まる。この時に座學は全員が同じテストが配られる。

戦闘の1回戦と同時に座學は一斉にテストが開始。戦闘は相手勝てばよくて、座學は相手より點が高ければ勝ちになるらしい。一目でわかる戦闘とは違い、座學の容は狀況にあった戦の的確さだから、點數が一覧にして張り出される。採點者がレナさんだったのにはし驚いたが。

俺は戦闘の方でけるので闘技場に向かう。俺が著くとし騒ついたが直ぐに収まり、時間になるのを待つ。

時間になり、選が始まった。2人の先生が同時に名前とクラスの書かれたカードを引き、書かれている名前とクラスを読み上げる。

どんどん名前が呼ばれる中、俺は呼ばれないのでよばれるのを待つ。

さて、誰が相手になるのかな？