《クラス転移キターっと思ったらクラス転生だったし転生を繰り返していたのでステータスがチートだった》第70話「挑戦権」
「呪いが試練ってどういう事?」
姉さんの言いたい事自はなんとなく伝わる。しかし、ハッキリとは分からず挑戦権との繋がりも不明だ。
「人類には不可能な事ってあるわよね。老いずに死なない不老不死は分かりやすいと思うし、他には人として生まれた後に人以外になる事とか、魔法とか道を使わずに空を飛ぶとか。呪いはそういった不可能を可能にする為のスキルみたいなものなの」
姉さんの話からすると、呪いではなくスキルとすれば良いのではと思う。固有スキルとかだとありそうだし。それに確か、飛翔だか飛行だかのスキルはあった気がする
「セリア、呪いがどんなものかは分かった。試練や挑戦権に話が移る前に聞いときたい事がある」
黙って聞いていた親父が、姉さんの話が區切れたところでってくる。
姉さんも言われる言葉が分かっているのか、をし親父の方へと向ける。
「さっき、後で話すと言っていた呪いが教えてくれるというのはどういう事だ?」
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「そのままよの意味よ。呪い自が頭の中に知識を送り込んでくるじ」
「前に調べた時は知らなかったのか?」
前に調べた時っていうのが分からないが、多分親父達が姉さんの呪いをどうにかしようとしていた時の事だろう。その時の事を聞いた事がないから、何をしたのかは殆ど知らないけど。
「そこが試練と言った理由なの。例えば不老不死になったとして、自分は老いずに死なない、でも周りは老いていずれは死ぬ。それに耐えられなければ、せっかく不老不死になったとしても苦痛でしかない」
自分は死なないが周りは死んでいく、この事に耐えられるのかどうかを確かめる為の呪い。
前世の漫畫や小説なんかでよくある展開だと、不老不死は死を求めたり、何もしなくなったりと良く書かれる事はあまり無い。
「呪いが呪いの事を教えてくれた時に、初めてに教えられた事はなんだと思う?」
真面目に話していた姉さんの顔がし笑ったように見えたが、そんな事はなく表は変わっていなかった。
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「不老不死が嫌なら早めに死にましょう、よ。死ぬか生きるかは時が來れば決めるけど、今は死なないって決めたけどね」
「そうか、死ぬ時は言え」
親父の一言の中は一瞬で理解出來た。
「お父さんよりは長生きするわよ。で、続けるわよ。呪いが挑戦権というのは何故かって話だけど、呪いには2つあるってのは知ってるよね」
生まれながらと後からの2つだった筈だ。姉さんのスタータスを初めて見た時に説明をけた。
「私も最近知ったんだけど、解呪魔法が効くか効かないかが判別の対象じゃないんだよね。挑戦権としての役割があるかないかが判別対象なんだよね」
「という事は生まれながらと後からっていう分け方もし違うって事?」
「そうよ、ルル。生まれながらの呪いでも挑戦権じゃないのは只の呪いね」
「で、レオンの呪いは偶然挑戦権の役割を擔う呪いだったって事か」
「進化の挑戦権、これがレオン君が持ってた呪い。これは正式には進化への挑戦権なんだけど、呼び方なんてどうでもいいわ」
「進化する事に挑戦する為の権利って事だよね、その呼び方だと」
「ルルの言った通りよ。で、挑戦権は持ってるだけじゃ駄目よね。使わないと」
「そうだけど、使ってどうなるの」
「挑戦する為の権利を使うんだから、挑戦が始まるわよ」
「それは分かってるよ。聞きたいのは挑戦が始まったらどうなるのって事」
「分からないよ。使った事ないし」
「そう」
「進化の挑戦権を手にれたから、何か起こるかと思ったけど何もなかったし。まぁ、挑戦先が違うから予想はしてたけどね」
「ステータスとか呪いとかで何か変化してないの?」
「確認してなかったわね。確認するわ」
姉さんがステータスを確認している間に周りを見る。
シャルルとレオンとリアは頭の上にハテナが飛んでいるように見える。
レナさんは立ち上がろうとしていて、セラさんは心配そうに見ている。
母さんはレビン兄さんの嫁さんに話掛けたところのだ。
「ステータス開いたら新しい説明がきたわ。新しい説明の條件は2つ以上の挑戦権の獲得だって」
全員が姉さんに再び視線を戻し、レナさんは椅子に座りなおす。
「不老不死になる、進化する為にの説明らしいわ」
「タイミングが良いな。仕組まれてるみたいだ」
親父の呟きの意図を理解したのはおそらく俺だけだ。初代が俺に換のスキル、これを渡したタイミングが良すぎる。換のスキルが無ければこんな狀況にはなっていない。
「セリア、條件と言ったが、呪いの基礎知識の時も條件はあったのか?」
「お父さん、區別する為に挑戦権って言うから。で、挑戦権取得から25年の経過が條件だよ」
「25年か。セリア姉さんの25年目とダンジョンの出現が同じ年で、レオンが挑戦権を得たのも同じ年か。セリア姉さんに合わせて、世の中がいているみたいだね」
レビン兄さんは冗談のつもりで言ったのだろう。セリア姉さん含めほぼ全員がクスっと笑う。
しかし、俺と親父だけはし違い、笑えなかった。初代は未來が分かった。だからこの狀況を作り出した、なんて言われれば信じそうだ。
「不老不死になるには、不老不死になる事を強く願い、呪いをけれ、挑戦権を使用し、挑戦を功させる事らしいわ」
「言葉で聞いたら簡単そうに聞こえるね」
「ルルの言う通り簡単そうよね。挑戦を功させるってのが心配だけど」
「まぁ、不老不死に急になる心配がなくなったよね」
「そうね。寢て起きた不老不死なんて嫌だったからね。
さて、それじゃ今分かっている挑戦権の事はここまで。この話は終わりでいい?」
し聲を大きくして、親父に尋ねる様に問いかける。
「そうだな。最後に1つだけ。挑戦権を持っている人が死んだらどうなる?」
「死後1年の間に所有條件に合う人のところにいくらしいわ。...その條件は分からないけど」
「そうか。それじゃあ、終わりにしよう。一応はレオンの事は解決だ。レビンはこの後どうする?」
「2〜3日ゆっくりしてから帰るかな。向こうに家があるし、々する事もあるしね」
レビン兄さんは嫁さんに目配せした後に答えた。
レオンはシャルルと話していて話は聞いていないだろう。
話しが盛り上がったのか、シャルルがし近づくとし聲が上って目が泳いだ。もしやとは思ったが、これは...。
「し早いが晝飯にするか」
レナさんの一言で時計を見ると晝前ぐらいだった。朝飯の時間は過ぎ去っていた。
レビン兄さんの嫁さんはレナさんのところへと向かって行き、キッチンの方から話し聲が聞こえてくる。仲はいいのだろう。
晝飯が出來、席に座る事になった。
しかし、さっきは話だけだったから適當な椅子に座ったが、その幾つかは食べるのに不向きなものだった。
結果的に座れない人が出たが、1つの椅子に半分づつで座る事で解決した。
リアと半分づつにしていたが、リアが俺の膝の上に座った。慣れているので普通に食べ続けたが。
それを見ていたレオンに気づいたシャルルが、レオンを膝の上に乗せ、レオンが顔を真っ赤にするなんて事も起こった。
シャルルに食後、何故そんな事をしたのかそれとなしに聞いてみたら、レオンが見ていたから見たら俺がリアを乗せて普通に食事していたので、そういう特訓かなんかだと思ったらしい。
レオンの春はだいぶ先だろう。中も見た目も全て年齢と同じ7〜8歳だが、実年齢1歳だしな。
食事が終わり、晝も過ぎ、夕方頃。
外でシャルルが母さんに鍛えられ、レオンはシャルルの特訓を見ながらレナさんにあれこれ聞いていた。
リアはレビン兄さんと組手をしている様子だが、レビン兄さんに翻弄され続け、攻撃が當たっていない。レビン兄さんの固有スキルはリアとは相が悪い。
セラさんはだいぶお腹が大きくなっており、基本安靜にしている。
「セリア、話があるんだろう?」
外を眺めていると親父の聲が聞こえてくる。
俺と親父と姉さんは今、親父の書斎に3人だけでいる。
「大した話じゃないよ。でも、ルルとお父さんが初代當主がどうたらって話してたから、話そうかなって」
「初代が関わる話は、大は歴史書とかで出てると思うけど」
「歴史書には書かれてないよ。呪い関係の話だから」
姉さんは親父と俺を見た後、話し出した。
悪魔の証明 R2
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