《クラス転移キターっと思ったらクラス転生だったし転生を繰り返していたのでステータスがチートだった》第71話「歴史に殘らぬ話」
注意!
殘酷なシーンが含まれます。
まとめが最後にあります。
挑戦権なんて呼ばれる呪いが誕生した話で、レビュートの名前が広がった1番の出來事。
今の帝國と王國の間ぐらいに、凡そ1萬人程の國民が暮らす小さな國があった。
とてもかとは言えなかったが、そこの王は優しく多くの國民からは好かれていた。そして、その王がいなければ、その小さな國は既に滅びていたであろうと言われるぐらいに優秀であった。
その國に進化した人類や不老不死などを何とかして生み出そうとした人達がいた。不老不死や進化した人類を軍事利用する事で領土を広げようとした。
その人達は他の國から寄りの無い子供やスラムの人を攫ってきて監した。そして、薬や後に忌指定される魔法など様々な事を次々と試した。攫われた人は死んでも死を弄られ続けた。
王に妻と息子がいた。妻は國民に寄り添い、王をしっかりと支え、國民からは憧れの存在だった。息子は14歳で王の才をしっかりとけ継いでいて、國民は期待した。
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王子は15歳になった時、階段から落ちた。
初めに見つけたのは王だった。そして、王は王子を拾い上げ何処かへと行ってしまった。
王子の訃報は國民全員へすぐさま伝わった。それは國民以外にも必然的に伝わる。
1週間、王は姿を消した。しかし1週間後には何事も無かったかの様に現れ、いつも通りに振る舞った。
王は家族と會話しながら、1・人・で・何・も・の・っ・て・い・な・い・皿を前に食事をしていた。
王が1人になってから、國がしずつかになっていった。近くの森が開拓され國は広くなった。森が開拓され現れる様になった魔、対抗するべく強くなる國民。様々な武の扱いに長けた人が人に技を教え、魔法は強力になり、新しい魔法も生まれた。
発展していく魔法。王は魔法を使う者、魔法使いの為の學校を作った。魔法の研究の為の金、研究費も援助した。王は魔法の発展を促し続けた。
この世の魔法や薬では、不老不死や進化した人類などには辿りつく事が出來なかった。より深い魔法や薬の知識が必要だった。進化した人類のナニかや神の叡智でもなければ得られない知識が。
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そうして止まってしまっていた計畫、魔法が発展した事で再びき出した。
そして、1人の男が王のところへと行き、王に語った。
「王よ、求めているのは死者を生き返らせる魔法ですか?
それとも、時間を遡り過去へ行き、過去を変える魔法ですか?
それとも、自分の思う人、記憶の中の人を創り出す魔法ですか?
それとも、民からの記憶を消し、存在を消し、自分の記憶さえも消す魔法ですか?
それとも、魔法が完するまで生きる為の不老不死ですか?
王よ、私達は、貴方の求めているものに最も近い場所にいます。
私達に今必要なのは知識と実験から得られる結果なのです。
王よ、私達に賭けてくれませんか。森と國の間にこの結晶を置いて下さい。
大丈夫です。私達が功すれば全て元に戻ります。
怪しければ処分して下さって構いません。
王よ、功したら再び會いましょう」
男はさっと消えた。王の近くには紫の石の様な結晶が1つ置かれていた。
3日後、開拓されたばかりで森に囲まれ、民家の數もさほど多くないところへ王は訪れた。
その土地に住んでいる人に王は一言。
「すまない。俺が無能な所為で」
その土地に住む人は全員が否定した。そして、王はその土地で最も良い家でもてなしをけ、その家に泊まった。
次の日、王が行方不明になった。
朝、王の様子を見に來た人が居なくなっている事に気づいた。そしてその日は國民が土地の反対側からも捜索に來た。
その日から國の付近で魔が見つかったという報告が増えた。そして、日に日に増えた。
2日。行方不明になった王が見つかった。凄慘な姿の死でだが。
見つかった場所は最後に王が訪れた土地からはかなり離れていたが、距離的には國と森との中間地點ぐらいの場所だ。
王が國へと帰ってきた時、王の死が引き連れてきたように魔の大群が國へと押し寄せてきた。
1人の男が指揮を執った。
「戦える者は急いで準備をしろ。魔法使いは一部を除いて戦闘援護に。一部は避難する者を助けろ。
避難する所は王が作って下さっていたから、そこに向かえ。そこまでの道はこの男が知っているから、この男に続け。私は前線の指揮をこのままとる」
聲を上げた男に紹介されたのは以前に王に結晶を渡した男だった。
結晶を渡した男は避難者を先導し魔が來ている方とは逆へと向かい、一軒の古びた家まで來る。
「この家の中に地下に続く階段があります。そこならば魔はって來れません。地下の広場には全員がれますが、なるべく詰めて、靜かにしていて下さい。全員がったら私が外から階段に蓋をして隠します。それでは、皆さんって下さい。
魔法使いの方々はこの家の付近の警戒をお願いします」
初代レビュート家當主は、多數の魔との戦いに參戦した。
初代はこの國にいた訳ではない。魔のきを察知し駆けつけたとされているが、魔にきがあってから數日しか経っていない。魔のきを察知したというよりも、こうなる事が分かっていたのかもしれない。
1時間で魔との戦いは終わった。大半は初代の魔法で片付けられた。無傷なのは初代だけだった。
階段から差し込むが遮られた。蓋がされた。中を燈すのは最近作られた魔道の燈りだけだ。燈りといっても四隅と壁の4つの8個だけで、明るさもあまり無い。中心にいく程暗くなっていた。
重たいがく音がして、音の方を見ると壁の一部が開いていた。
出口だと誰かが言った。
人がいた。そして、目の前が真っ暗になりから力が抜け地面に倒れ意識を失った。
初代は辺りにが飛び散った場所にいた。十數人のの量だろう。
戦闘音は無かった、戦闘があった訳ではない。殺だ。が飛び散っている辺りの中心には古びた家があった。
中にると直ぐにタンスを退け床にある蓋を外し、階段を下りた。
階段の先からはや腐敗した匂いがした。悲鳴はなく、靜かだった。
初代が実験場に突撃した時、殆どの被験は人とは呼べない別のモノになっていた。
無事な人は居なかった。
誰もが傷を負い、目が虛な人も居た。生まれ半月程の子は四肢が崩れては再生してを繰り返していた。
1人のが椅子に座って眠っていた。首を含む10箇所以上に針で刺された跡があるが、他に傷はなかった。
人でなく、死ねるモノを初代は全て殺した。死なないモノは死ぬまで殺した。人には生きたいか聞いた。生きたい人は居なかった。
眠っているは抱え、來た道とは別の道から地上へと上がった。そして何処かへと去った。
この日、小さな國は滅んでしまった。
この日、小さな國の民は1人を殘して皆死んだ。
この日、記憶にも記録にも殘らない日になった。
そして、この日。呪いは生まれた。
本編のまとめ
・小さな國があって、王と王妃と王子がいました。
・々研究してるヤバイ集団もいました。
・王子が事故死して王が狂いました。
・ヤバイ集団が王に結晶渡しました。
・王は正気に戻ったけど、決心しました。
・結晶が魔呼びました。
・王は自ら死を選びました。
・レビュート家の初代が參戦した。
・ヤバイ集団の実験場に凸って1人のを持ち帰りました。
・この日から呪いが発生して、ヤバイ集団は生き殘りの國民を殺した。
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