《クラス転移キターっと思ったらクラス転生だったし転生を繰り返していたのでステータスがチートだった》第75話「三箇所」

さて、どうするか。

煙みたいになったレビン兄さん。おそらくスキルだと思うが、元々の固有スキルの応用かスキルとの組み合わせか。

もしくは、固有スキルは基本的には増えないけど、俺みたいな例外のパターンも考えられる。

「種明かししようか?」

この兄貴、悟り妖怪にでもなったのか。

「ルルは顔に出やすいね。そういうところは、弟としては可いと思うよ」

「うるせぇ。兄さんは喋ってていいのか?」

「おや、口調が変わってるよ。素かい? 素の口調というのも良いと思うよね、姉さん」

「ええそうね」

「一瞬、気が散ったね」

唐突に表れた別のレビンの蹴りで數歩下がるセリア。

「レビン、格が悪いわよ」

「あれ、ちょっと効きが薄くなってるな」

「今の一言でほぼ分かったは、催眠系か暗示系ってとこかしら。私、魔法耐は高いはずなんだけど」

「暗示系の質って狀態変化に近いから、魔法による攻撃とはちょっと違うんだよね」

「だから、人によって攻撃の強さが違うのね」

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「シャルルちゃんが大100%でかかってて、そこから人によって下がってる。が正解ね」

シャルルの名譽のために言っておこう。シャルルが弱い訳ではない。

ただただ相が最悪だ。正面から向かって戦ってくれた方がまだ勝ち目がある。催眠系にかかりやすいか、かかりにくいかでしかない。

兄貴のことだ固有スキルも応用的な使い方してるだろ。恐らく認識関係をいじられてる。

というか、全員かかってるって言ってもいいんじゃないか。合図という名の先制攻撃に全員反応したし。

「これは、兄さんからやるべきか」

「そうね、ちょっとレビンがめんどくさいわね」

「そんなことはさせないよ。歓迎會なんだからね」

「障壁は著されれば使えない、だったか」

俺は母さんからの踏み込みからの裏拳で、姉さんはレナさんから投げられて作戦會議は強制的に中斷させられた。

「そんな上手くはいかないよ。琴、戦いたい相手のとこに行ってきていいよ。基本的には武と魔法止ね」

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「あらら、どうしましょう。そうですね。選べませんね。そうだ、無差別に行きましょうか。まずは、お義母様かしら」

「おっと、私の方に來たか」

レナさんと琴さんの二人がぶつかる直前、割と深めに琴さんの鳩尾にリアの拳が刺さる。ジェルや化のようなことは起こっておらず、クリーンヒットしている。

「殘念、先、私」

完全に不意打ちだが、歓迎會の最中だ。不意打ちされる方が悪い。

しかし、琴さんのあの水みたいになるのは自型ではないのか。質変化はライの妹のシア(皇)が持ってたが、生には不可能って言っていた筈。

固有スキルだから被ってる訳はないが似た固有スキルはあるのか。條件や効果が限定的だが範囲であればかなり自由の利くタイプだと思う。

「ところで、シャルル。いつになったら參戦してくるんだ?」

「今です、よ」

背後から來た左フックに対して、ギリギリでし前に出ることで躱し、左足を軸に後ろを振り向きながら左右の膝を軽く曲げ、右足はし浮かす。がほぼ橫向きになったタイミングで、左膝をばし地面を蹴り、右膝をばしてシャルルを蹴る。

當たる瞬間左足が払われ盛大に転ぶ。シャルルの追撃を転がって避け、そのまま距離を取る。

戦中の蹴りは、なるべく使わないようにすること」

「そうだよなぁ、こんなタイミング、母さんが逃す訳ないよな」

「レナはリアちゃんと琴ちゃんの方に行っちゃったからね。こっち來たよ」

「ということは、姉さんと兄さんが1対1?」

「そうかなるかな。どっちかが參戦してくるかもだし、レナの方から流れてくるかもだし」

「今以上の戦は辛いな」

シャルルと若干シャルルに寄っている母さんと互いが向き合う。1対2とまではいかないが、ちょっと向こう有利だ。普段甘々の母さんが、今ばかりは甘くないみたいだ。

奇跡とも言える。つい數瞬前まで誰かがいていた。

それが全員が止まったのだ。

互いが睨み合いにったのか。落ち著いたのか。制を整える為に下がったのか。相手を観察しているのか。仕掛けるタイミングを測っているのか。次のきへの準備か。相手の隙を探しているのか。この先の思いテンションを上げているのか。どこから來るのかを予想しているのか。

各自が各自のことを始めたことで、各自が止まったタイミング、これが重なったのだ。

最初にいた人がいたところが再びき始め、そして全員がき始める。そういう空気間が漂う。

レナート、琴、アーリア。

セリア、レビン。

ルルシア、エミー、シャルル。

歓迎會スタートの合図のやり直しのようだ。

「あれ、どうやら僕の合図はお気に召さなかったのかな」

「歓迎會スタートの合図じゃなくて、準備運開始の合図だったんじゃないかしら」

「姉さんは厳しいね。まぁ、でも、全員準備運みたいだし、結果的には準備運の合図になっちゃったね」

「なら、私たちが初めの第一歩を踏みましょうか」

「いいね。僕を捕まえてみなよ年下姉さん」

「決めたわ。嫁と子供の前で椅子にしてやる」

『幻視・視付與・幻聴・反響・幻臭・無臭化・多重覚・痛覚弱付與・多重認識阻害・気配遮斷・鉄仮面・強制覚共有・煙軍』

レビンの起したバフ・デバフスキルを全・て・けるセリア。

覚の優れた人しの覚の違いすら、大きくを狂わせるという。

「さて、本來の覚なんて狂いまくって使いにならないよ。認識しかけていた僕はどこかわかるかい?」

「ほんと、嫌なスキルね。他の、人なら詰むわ。聲、返ってきて気持ち悪いわね」

「それで、どうするんだい姉さん」

験【不老不死】特徴利用【復元(劣化)】・疑似進化【新人類種】特徴利用【(劣化)】・特徴再現【昇格(劣化)】』

「ある程度は戻ったけど、し効果が殘ってるわね。まぁ、お試しで使えてるだけだし仕方ないかしら」

「前に戦ってるとこを見た時より、流石にズルくなりすぎだよ姉さん」

「本格的に進化した訳ではけれど進化しても消えないスキル効果。そっくりそのまま返すわ」

「せっかく認識阻害を使うのに現狀最高の狀態にしてたのに、ほぼ消え去っててよく言うよ」

「「スキルどうなってんのよ(だよ)、レビン(姉さん)」」

初めにいたのは、薄くるセリアと増えたレビンだった。

「せっかく歓迎會ってのに、こっちにほったらかしかよ。嫁の扱いがなってないんじゃないかね。息子は」

「あらあらあら、大丈夫ですよ。後で私から混ざりに行きますから」

「行けないよ? 琴は、二度寢」

「あらあらあら、それはそれは、イイですねぇ」

「攻撃の魔法止なら、私に勝てると思ってんのかね」

質利用【スライム】』

『魔法創造【加速魔法・強化魔法・分魔法・電気魔法】』

『最速』

「最速、十分」

「不意打ち対策、完璧ですよ。さぁ、楽しくタタカイマショウ!」

「久しぶりだ、スキルの魔法化は」

一瞬にして2箇所、くり抜かれたゼリーのようになるが直ぐに元に戻る琴。

あまりにもない手応えに顔を顰めるアーリアとレナート。

「二つとも始まったねー。なら私たちも始めようか。とりあえず、2人がかりでかかっておいで。」

「母さん、流石に舐めすぎじゃないかな」

「ルルって1人の方が強いからね〜。リアちゃんぐらいかなルルと一緒に戦えるのって」

「…確かに、合わせれなさそうだわ」

「あっ、シャルルちゃんが弱いって言ってる訳じゃないよ〜。合わせてくれるセリアちゃんでも無理かな」

「そうです、か。リアさんは何故ですか?」

「どっちかがどっちかに合わせようとしないからかな。とりあえず、お話はおしまい」

『神召喚【アイギスの盾】』

強化【極】』

強化・魔力活化・魔力回転・魔力循環』

「へぇ、面白いな。魔力できを補助してるのか」

「もって2分程度しか使えませんけど」

「いや、十分。レベル上げるか、他の方法で魔力増えればもっと続くようになるだろうし、無駄をなくせばもうびる」

「おしゃべりしてる暇ある?シャルルちゃん、時間ないでしょ。かかっておいで」

先に踏み出したのはシャルルだった。うっすらとっている拳を突き出し、エミーの前で浮いていた盾が防ぐ。そして、盾が回った。

「すごいね~、回転を伝えることが出來るんだ。らないようにしよ」

盾がシャルルの方に向いている間に、ルルが距離を詰める。

突き出されるルルの右の拳を首を傾けて避ける。右腕を引きの回転を加えながら繰り出された二撃目のアッパーを肘裏に腕を差し込むようにして止める。

その間にも盾はシャルルの攻撃をけ止めては回る。

「決定打なしで時間が過ぎると不利になるよ~」

「母さん、これ連攜あってもなくても関係ないよね」

「そうだね。連攜してこようとしてなかろうと分斷するのは普通だよ」

「初めの一人云々の話は?」

「今回だけは関係ないかもね~」

話しながらも繰り出していた攻撃はすべて捌かくか、避けられている。

一旦下がって制を整える。同じタイミングでシャルルも下がってくる。

後1分ほどはシャルルの魔力が切れるまで猶予があると思っていたが、思っていたより消耗が速い。魔力できを補助しているから、激しくけばその分消耗するのだろう。

「仕方ない、新しいスキルのお披目と行こうか」

「特訓みたいなものだからね。準備が必要なら待ってあげようか?」

「いや、実踐で使える必要があるから。いいよ」

「そう、なら、いくよ」

『反製』

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