《錬七剣神(セブンスソード)》転校2

「なあ剣島。いきなりなんだが、実はお前と話がしたいんだ。織田おだも含めた三人でさ。いいだろ?」

「話?」

なんだろうか。聖治は疑問に思うが頷いた。

三人だけで話をするため教室を出て行く。三人は廊下の突き當たりで立ち止まった。

ここは理科室の前で隣接も準備室となっている。今はどこのクラスも利用していないのでここには三人しかいない。

それで聖治はなんの話だろうかと待つが星都せいとはなかなか話さないでいた。

「それで星都、話というのはなんなんだ?」

いきなりできた友達に聖治の気持ちは軽い。さきほどまであった張が噓のようだ。

「フゥー、悪い、もう無理だわ」

「…………?」

だが、反対に星都の態度は変わっていった。

星都せいとは聖治に背を向けため息を吐く。

それだけでなく星都せいとの空気がどんどん冷め切っていった。

「なあ、剣島。この高校に來て、どんな気持ちだ?」

星都せいとは背を向けたまま話しかけてきた。両手は拳を作り震えている。聲からは親しみはなくなり、むしろ敵意のようなものまでじ始めていた。

「どうしたんだ星都せいと? 様子が――」

「答えろよ!」

「!? な、なんだよいったい……」

突然の怒鳴り聲に驚く。どういうことか分からない。

「せ、星都せいと君~、それは……。いきなりは失禮なんだなぁ」

「だけど力也りきや! こいつは、こいつは!」

星都せいとが怒鳴ったことに力也りきやが注意する。それでも星都せいとの興は収まらなかった。星都せいとは力也りきやの服を摑み上げたのだ。

「お前だって分かるだろ力也りきや!? こいつは、俺たちの、『平和だった時間』をぶっ壊しに來たんだぞ!?」

「なんだって?」

聖治は一歩前に出る。星都せいとがなにを言っているのかまるで分からない。

「待ってくれ、平和な時間を壊しに來た? どういうことだ、本當に意味が分からない」

いきなりの豹変に本當になにがなんだか分からない。それで聖治は言うのだが星都は怒鳴り返すばかりだ。

「とぼけんな! 分からないはずがないだろうがッ!」

「とぼけてなんてない。というよりも、さすがにこれ以上の悪い冗談はよしてくれ。笑えない冗談は好きじゃないんだ……」

なるべく自分を落ち著けて話しかけてみる。転校して友達が一人もいない狀況で、聖治は本気で星都せいとや力也りきやと仲良くなりたいと思っていた。

「ねえ、星都せいと君。もしかしてなんだけどぉ、彼、知らないんじゃないかなぁ」

「はあ?」

そこで力也りきやが星都せいとに聲を掛け、それに驚いたように星都せいとが聲を上げた。

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