《転生して帰って來た俺は 異世界で得た力を使って復讐する》3
瀬藤欽也を殺害してから數分後、俺は打撃痕とウイルスの侵蝕によって全がぐちゃぐちゃの真っ黒になった瀬藤の死を、スマホで撮影してSNSに載せて拡散させた。さらにこの畫像を見ても、炎上したり通報されたりもしないようにさせておき、むしろ誰もがこの死を見て面白がるという催眠も仕掛けておいた。
死にざまを世界中の目に曬す行為など、死者に対するこれ以上の冒涜があるだろうか。憎い奴に対してここまでするのが、復讐というものだ。死ぬまでいっぱい苦しめて、死になったらそれを辱めて見世にしてやる。俺が思い描く復讐とはこういうものだ。
ある程度寫真を撮ってネットの海に曬した後は、後片付けだ。簡単だ、死ごと部屋を燃やす。
生前からずっと考えてたんだ。いつかこいつがいる時に部屋を放火して殺してやろうと。まぁ今回は死になってからになっちゃったが、丁度いい殺菌作業だ。こんなゴミクズが使った部屋なんて雑菌だらけだろうし。このゴミクズが使った痕跡を一つ殘らず消し去れば、綺麗な部屋に元通りだ。
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オイルを全てばら撒いて、火の魔を放って放火、すぐに部屋を出る。結界を張ってあるので煙が出ることもない。誰も、この大火事には気付かない。
數十分後、火が収まったであろうタイミングで再び部屋にる。死も、奴の家も何もかも灰になっていた。魔で炭や灰を全部消して更地になったこの部屋を俺はしばらく使うことにした。ここに俺の持ちをある程度配置しようと思ってな。數日したらこんな安アパートとはおさらばする予定だから適當に使おう。
漫畫やゲームがたくさん積まれた棚や箱を全てここに移したら作業完了。帰って夜食を堪能した。
「祝 最初の復讐達!かんぱーい♪」
酒をいっぱいのんで程よい酔い狀態になって、パソコンでエッチい作品観賞して抜いたり、さっきの処刑のことを思い出してゲラゲラ笑う。この部屋は完全防音に改造してあるのでこっちが出す音は他にれない。まぁ念の為に外からの音はある程度聞こえるようにはしておいたが。もう一つの隣部屋と上の階の部屋は空き部屋にしておいたので、もう誰かのうるさい聲に煩わされない。最高の気分だ。
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「...そうだ。作ろうと思ってた復讐リスト。今作ろうかぁ」
ほろ酔い狀態のまま、ノートに名前を次々書いていき、リスト化した。學生時代・社會人時代・その他...ってところか。それにしても、いったい何人いるんだか。こんなにも、俺をげてハブって嫌がらせして侮蔑して神的に追い込んだ、生きる価値無い...いや殺されるべき最低蛆下衆糞ゴミカスクズ共がいたなんて!こいつら一人一人殘酷に殺して...復讐してやる、必ずな...!!
「いや~~楽しみ楽しみ!全員俺をあんな目に遭わせたことや生まれてきたこと後悔するくらいに苦しめてぶち殺してあげよう。今度は、俺がお前らの何もかもを
壊す番だ。くくく、あははははははははははっ!!!」
復讐リスト
學生時代
清水博樹 前原優 中村一輝 青山祐輝 井村遼 板敷なな 吉原蒔帆 小西介 本山純二
谷中優人 中林大毅 上方逸樹 下田天武
社會人時代
里山浩基 瓜屋優二 渡邊宗貴 説田義一 杉浦俊哉 池谷隼
坂本歩 田原元気 遅川たけし
その他
瀬藤欽也(復讐済) 平塚大輔
*
翌日、俺はアニメイトで沢山買いした。生前読み集めていた漫畫と小説と新しく出ていたアニメDVD・Blu-rayなどなど...二十數年分溜まった最新刊を全て買った。といっても、とっくに完結した作品がほとんどで、買えなかった分はデカい本屋とブックオフを回って買いそろえた。気になる新作も買っておいて、大量のお菓子とジュースを買い込んで帰宅。以降ずっと買ったものを読・視聴していた。
完全に生前最後の1年間の生活の再現である。けどこれは仕方がないことだ。続きが気になったままで死んで、ここにまた帰って來れたんだ。復讐はもちろんする。だが自分の好きな作品も最後まで読破もしたいのだ。
読み出したら止まらない格の俺は、読み出してから1か月近くはオタク生活を過ごしていた。そして全て消化した俺は...
「十分潤った...。さぁ復讐を再開しようか」
ずっと引きこもっていたにも関わらず俺の顔には何だか艶がついた気がした。々満足したところで、再びあのどす黒いを沸かせて殺意を煮えたぎらせる。うん...數日経ってもこの気持ちは変わらない。本當に俺ってやつは、に持つタイプなんだなぁ。
未だにこんなにも、あいつらをぶち殺したくてウズウズしてるのだから...!
「まずは...學生時代の連中から回ってくか。今のあいつらは、40後半代の中年どもになってるはずだ。最後に見たのは學生時代だったから、だいぶ見た目が変わってるかもしれないな...。まぁ俺の検索魔なら、今のお前らを特定することに骨が折れるは無い。すぐに見つけ出せる」
検索魔“全事象把握《グー〇ル》”――異世界に昔実在した賢人の名前をとって創られた魔。本當に何でも調べられるチート魔だ。発すると一冊の本が出現して、そこに自分が知りたい容を綴れば、あとは全てこの本が教えてくれる。
例えば...特定の名前を、こうやって綴れば―
「!おお、出た出た。ほうほう、今のアイツはこんな面していて、今は...ああ、學生時代とあまり変わらない場所に住んでるのか。そうか~~~ククク...」
現在の顔寫真、現住所、世帯構、職業、一日のおおよその活容等が本に浮かび上がり、あっという間に次の復讐対象人の詳細が明かされた。プライバシーなど全く考慮しない魔だね。
魔本の容を普通のノートに移し書きして寫真を保存してから、リストの殘りの連中も調べてみた。都合の良いことに、ほとんどが同じ地區に住んでいるようで、これなら移が楽だと思った。
「丁度良い。一人目を殺したらソイツの家を拠點にして、そこからあのクソッタレな同級生どもを殺して回ろう。みんな、大して引っ越ししてくれてなくて助かったよ...!」
まぁあいつらが生まれた地域――大阪は々便利な地域だからな。利便求めての結果になったのだろう。
...それにしても、
「學校ではどいつもこいつも俺をげて...的には毆って辱めて、私を壊して、俺を不名譽な蔑稱で呼びやがったりして......散々人の尊厳を踏みにじって、人の人生を潰す真似をしておいて.........お前らはそんな犯罪行為などなかったかのようにして社會で生きて、リア充して、會社とかで上の地位に就いて、家庭を持って、幸せになってさぁ...。
俺の學生生活を滅茶苦茶にしておいて、それが原因で進學が出來ず真っ當な人生を送る為の道をズタズタに引き裂いておきながら!お前らは普通に幸せな人生を謳歌しているだぁ?
認めねぇ。許されない。あり得たはずの未來を奪っておいて、自分らは幸せになんて絶対に赦しちゃおけねぇ。
俺が全て奪う。俺が全て壊す。俺が全て踏みにじる。俺が全てお前らを殺す...!絶対にな!!!」
憤怒と憎悪のを燃やしながら、俺は行に出た。舞臺は関西。俺が育った場所で、俺が壊れた場所だ。全ての元兇である場所に移り、再びあの最高の時間をつくり出す―!
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