《転生して帰って來た俺は 異世界で得た力を使って復讐する》4
きっかけは何だったのか、今となってはあまり憶えていない。ただ言えることは、あいつらは理不盡に俺のあり得たかもしれない未來を黒く塗り潰して、踏みにじって、夢も何もかもを壊したのだ。
小學生だった頃の俺は、クラスの中心にいる存在だった。そのおで発言力が強かったりもして、俺が良くないことだと言えばみんながそう思ってくれたり、遊びにわれることもよくあった。あの頃の俺は、人がかなりあった。
しかし6年生が終わる頃になって、そんな俺が気にらないと言った奴らが出てきた。あの時はまだ小さなめ事としか認知されず、俺自にも大して被害・危害には及ばなかった。発言力がまだあったのも功を奏した。1対1なら喧嘩にも負けない力と自信もあった。
だけど、あの頃から俺がめられるようになる予兆はあったことに俺は気付けないでいた。
中學生に上がりしばらくしたら、小學の時にめた連中が新しい連中と組んで俺にちょっかいをかけてきた。そいつらは前の小學校ではクラスのカーストトップ兼荒い格で(悪い意味で)有名だった奴らだ。
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そいつがいるクラス男子の大半が、そいつには反抗的にはならないようにされていた。俺のクラスにもそういう奴がいて、例外無く俺にも警告しにきたが、俺は取りなすことは一切しなかった。
それが連中の気に障ったらしく、俺は目をつけられ嫌がらせをされるようになった。プリントが回ってこなかったり教科書が汚されてたり機にゴミがってたりとな嫌がらせから始まり、止めてほしければ自分らに反抗的な態度をとるなと言ってきた。俺は屈することなくそれどころか、ちょっかいかけてきた生徒に制裁(=ぶん毆る)してやった。
それが連中をさらに怒らせることとなり、教師たちがいないところで俺を暴行するようになった。一人と毆り合うならこっちに勝ち目はあったが、多數に勝てる程、俺にそんな主人公補正はなかった。數人に毆られて蹴られて制服を汚されて...何の罪を犯していない俺は、理不盡にげられた。
當然教師や親にこのことを告げたが、効果が無かった。連中がクラスどもに脅しと圧力をかけて俺がめられてることを黙らせたせいで、証拠不十分として學校は何もしてくれなかった。擔任の先生はせいぜいみんなに厳重注意したくらいで何も助けてくれなかった。
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親に至ってはさらに無能を発揮した。よりにもよって俺がふっかけたからだの、もうしの振り方を慎めだのと言って、俺が悪いからなんだと全く意味の無い説教をしただけだった。
......いやいやおい、まてよ。はぁ?俺の有様をよく見ろよ。普通の喧嘩でここまでボロボロになるか?服がズタズタになるか?私があんなに汚され壊されたのは仕方がない?俺が悪い??いや意味分からねーから。おかしいだろ。俺はあんな理不盡で意味不明な理由で多數からげられたんだぞ?ふざけるな!
いくら俺がそういった気持ちを告げてもまともに取り合ってはくれなかった。こいつらは本當に家族なのかと、この時から俺の心は荒んでいった。學校も家族さえ味方が既にいなかったのだと気付いたのは、學生生活が終えてからだった。
進級後はさらにめが酷くなった。相変わらず反抗的でいる俺に対して、今度は上級生にまでげられた。連中が奴らの先輩に俺のことを悪く吹聴してそれを聞いた上級生が俺に暴行を始めた。最初は言ってもない連中への悪口に対する制裁で、後には面白がって理不盡に俺に暴力を振るった。毆打・ネットの曬上げ・タバコを押し付けるなど、連中はただただ面白がって俺を辱めて潰しにきた。
上級生が卒業した頃には、俺のクラスでの地位は底辺の底辺だった。め主犯の連中全員が標的を俺に絞ってる為、自分はめられないとどいつもこいつも安堵したような面をしてるだけで、誰も俺に救いの手をばすことはしなかった。俺をげている連中もクズだが、目の前で理不盡にげられてる景をただ見てるだけという他のみんなも同罪だ。自分らは安全な場所でただ俺が傷つけられているのを見てるだけのあいつらにも人の心が無いように見えた。
めが原因で勉強に大きく支障をきたし、ロクな績しか修められなかったせいで偏差値が低い高校へ進學するしか出來なかった。レベルが低いからこそ、當然めも橫行している。不運にも、俺の進學先には中學でのめ主犯の一人がいて、そいつのせいで俺はまた理不盡なめに遭った。
多數で俺を甚振って、ただ面白いからとかいう理由で他のクズどもも暴行に加わり、俺は連中のただ下らないの為に傷つけ辱しめられ、人としての尊厳を踏みにじられ続けた。クズで下衆なあいつらは、無駄に悪知恵を働かせて、學校に見しないように隠蔽して自の悪行をにしてきた。
暴行痕を教師に見せてめられてると主張しても、主犯連中はメイクか何かで俺に暴力振るわれたとデタラメ吹聴して、お互い悪いという扱いをけて奴らは正當な裁きをけなかった。
いくら俺一人が何を言っても、外面良くしているカースト上位の連中らの主張を優先されてしまって誰も俺の言葉を拾ってくれなかった。
味方がいない......それを確信した俺は、ずっと反抗し続けてき姿勢を崩して、屈しなかった心も完全に折れて、ふさぎ込んだ。學校へは行かず、不登校のまま學校を卒業。中學同様...いやあの時よりも勉強にがらず、大學への進學は絶たれた。
一度の救いも無いまま、理不盡でクソッタレな6年間を過ごしてしまった。俺の思春期のあの日々は、など全く無い、ただ人の尊厳を踏みにじられ汚されただけの、消し去りたい過去となった。
忘れたくてもふとしたことであの日々を思い出して何度も発狂しそうになった。俺も大學生活を送りたかった。そんな憧れを、連中のクソ下らない理由で全て潰された。
なぁ......俺が何したってんだ?一度でも誰かを理不盡にげたか?誰かを下らない理由で傷つけたことあったか?お前らクズどもみたいに誰かを貶して酷いことしたか?
何で俺はお前らなんかに潰されなければならなかったんだ?
何で他のみんなは見てるだけでいたんだ?告げるくらい容易かったはずだろ?
《《俺だからか》》?どいつもこいつも、《《杉山友聖という男だった》》から、げて、その有り様をただ見るだけに徹したのか?
味方なんて、本當に最初からいなかったんだな......。
――だったら今度は、俺が《《ソレ》》をしても良いよな?
散々人の人生滅茶苦茶にしておいて、自分らに何の正當な裁きが下されないなんてそんなご都合がはたらいて良い訳がない。
隨分遅くなったが、あの6年間でけた痛み・苦しみ・屈辱を、全て増し増しにして返してやるよ...!
「――だから、今からあの時の仕返し...復讐をしに來たぞ。
まずは......お前からだ、清水博樹《しみずひろき》!」
そして現在、目的の地に著いた俺は、め主犯連中のうち一人の家に押しって、標的となっている人の目の前に立ち、突然現れた俺を呆然と見つめるソイツの面を見て、俺は邪悪な笑みを浮かべてみせた...!
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