《転生して帰って來た俺は 異世界で得た力を使って復讐する》8-1

対象 井村遼

「青山の奴と、こうして會うことになるとはな...」

運転しながら慨深くひとり言を呟く男――井村遼は、攜帯で時間を確認する。約束の時間まであと10分はある。目的地までは次の信號を通過したらすぐだ。余裕持っての到著になりそうだと彼は安堵する。

井村は、新卒で大手の建設會社に就職し、35歳にして會社から獨立、自の建設會社を立ち上げた。まだ目立った業績は上げてはいないが、ある會社と連攜して近々大きなビジネスを狙っている。

連攜先の會社に中學時の舊友がいるとのことで、そこと契約して上手くやるようになった。そして今、それぞれの社長が面と向かって仕事の話をしようとのことで、井村はこうして話をする場所...連攜先の建設會社へ向かっていた。

そこの會社の現社長が、舊友の青山祐輝である。彼とは今も連絡を取り合う仲だが、直接顔を合わせることは滅多になかった。こうして直接再會することに井村は楽しみに思っていた。

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「仕事の話が終わるころには退勤時間になるだろうし、そしたらアイツと飲みに行こうかな。中學の時の話とかまたしようか...」

中學で出會った彼とは気が合い、部活でも仲が良かった。クラスで一緒になった時はよく雑談もしていた。そして青山が面白がっていたことに悪ノリもして――

「......今にして思えば、あの男には悪いことしたのかもな。會う機會があればあの時のこと謝っておきたいものだ」

一瞬後悔の念が過ぎったが、目的の場所に到著するとすぐに仕事モードに切り替えて會社にる。エレベーターで目的の階に降りて部屋の前に立つ。ノックしようとしたが――

(......?何か、鉄臭いな...。それに人の聲も、何の音もしていない。誰もいないのか...?)

扉の前からでも分かる異臭と無音に不審に思う井村だが、とりあえずノックをした。

「井村建設會社から來た井村遼です!本日は仕事の話で訪問致しました!」

ノックと挨拶をするも、扉の向こうからは何の反応もしない。本當に誰もいないのかと、いよいよおかしいと思い始める。今日會う約束をしていたはずなのに、まさか忘れてるわけではあるまい。上著ポケットから攜帯電話を取り出して青山に連絡を取ろうとしたその時――

「開いてるから、って來いよ」

「っ!?」

突然部屋の中から聲がして僅かに揺した。若い男の聲にさらに訝しげに思いながらも、言われた通りその扉を開けて部屋にる。

そこには―――

「な......んだ、これは......!?」

部屋のあちこちに散らばっている塊、赤いで真っ赤に染まっている壁、壊れてしまっている大きな機など......テロでも起きたかのような慘狀があった。

「よう~~~~~~こそ!井村遼!!わざわざご足労いただきありがとう!」

そして...室と同時に、先程の若い聲が井村にかけられた。聲がした方に目を向けると――

「――二十數年振りだなぁ。杉山友聖が、この腐れ糞社長に変わってお相手いたしまーす...!」

悪魔を思い浮かべるような笑みを浮かべた男が、こちらを見ていた―

青山祐輝を殺した俺は、死をある程度辱めてから社長機の中を調べてみた。そこで偶然にも面白い発見をした。

「へぇ~!?こいつ、あの井村遼と連攜しているのか!しかも今日ソイツがここに來るのか。これはラッキー。捜す手間が省かれる。ここで待っていれば、何も知らない馬鹿がノコノコやって來てくれるんだから」

あの時のことを思い出して、青山と同時にあのゴミカス野郎もぶち殺したいって丁度思っていたところだったんだ。今すぐ殺したい奴が來てくれるなんて、今日はツイてる!

「アイツが來るまで、どうやって甚振って苦しめるかを考えていようかぁ。あー楽しみ楽しみ...!」

「いや~~~、そのキモいくせは相変わらずか~。おいその腹、さっき殺したあのゴミよりも出てるなぁ?中學の時も若干デブ型だったが、今は完全にデブだなお前」

呆然と俺と部屋を見ていることしかできないでいる井村を嘲笑うようにそう吐き捨てる。そして井村に見えるように、あえて消さないでおいた青山祐輝だった汚を浮かび上げて見せた。それを見た井村の顔が、驚きと怒りに染まっていく。

「おいそれ......青山の、顔か...?お前!ここでいったい何を!?」

「お前じゃない、杉山友聖だって。何ってそりゃあ...あの時の恨みを晴らすべくの復讐だよ。この大ごみはその結果だ。ほらよっ(ブンッ)」

軽いノリで、井村に向けて浮かべていた青山の死骸を投げつけてやった。咄嗟のパスに反応できなかった井村はべちゃっと死骸を落としてしまった。

「あーもうお友達をそうやって落っことしちゃってぇ。ちゃんとキャッチしてあげなきゃダメだろうが。かわいそうに青山クソ野郎君w」

「お前、杉山......何てことを!!!自分が何してるのか分かっての上かぁ!?何でそんなお遊び覚でこんなことを...!青山を!?こんな...!何でお前は笑ってられて...!」

ケラケラ笑う俺にたいそうご立腹した井村が怒鳴りつける。その言葉を聞いた俺は、突如笑うのを止めて、はぁ?とわざと大きな聲で返して......

ドガッッッ!!「ごぉ...!?」

井村の腹に機の破片を投げつけて悶絶させた。膝を床に著けて苦しんでる奴のもとへ近づいて、何言ってんの?という言葉に続けてこう告げる。

「中學の時も、お前らはそのお遊び覚で笑いながら、俺を辱めてげてただろうが。俺はお前らと同じことをしたに過ぎない。それのどこがおかしいんだよ、ん?」

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