《転生して帰って來た俺は 異世界で得た力を使って復讐する》11
最近、大阪市の至るところで奇妙な慘殺事件が発生している。死後からだいぶ時間が経っているものがあれば、死んで間もない狀態のもあった。
被害件數は確認できている限りでは既に10件以上にも上っている。被害者の死因はどれもバラバラで規則は無い。
ただ...そのうち3人は激しい損傷をけていたのこと。その3人に余程の怨恨があったとされる。
これだけの容だと、猟奇的な連続殺人事件として捉えられることだろう。しかしここ最近で発生した殺人事件のどれもが、屋外...それも往來の場所で発生していたのだ。にも関わらず、殺害の瞬間を目にした者・犯人の姿を目撃した者は誰一人としていなかった。屋外の監視カメラでさえ、犯行の瞬間を捉えておらず、突然死が浮上したとのこと。
この時點でも前代未聞の怪事件とされるのだが、おかしな點はまだあった。
殺された者たちの柄が、一切不明になっているのだ。名前や住所を示すを頼りに戸籍確認しても被害者たちに該當するものは無く、勤め先と思われる會社もそのような人は社員の中にはいないとのこと。
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まるで......被害者に関する記憶・報までもが、消されてしまったかのような、不気味な現象が起こり始めていた...。
*
「ひょおおお!このボリューム、相変わらずだぁ...!」
めの主犯格の一人...中林大毅を殺した後、朝帰りしてすぐ眠ってしまい、目が覚めた頃にはすっかり晝になっていた。腹がすごく減っていて何かガッツリ食いたいなぁと思っていると、ツイッターで偶然、あのラーメン畫像を目にしてしまい、衝的にその店に行った。
その店は既に行列ができており、注文する番まで30分以上待つことになった。普段長時間待つのを嫌う俺であるが、今回は我慢できた。それだけ待つ価値が、俺にとってあるからだ。
ラーメン二郎。生前俺が好きだった超ドカ盛りラーメンだ。
このラーメンの凄いところは...とにかく量がもの凄いことだ。いちばん小さいサイズで普通のラーメン店の大サイズと変わらないボリュームだ。分厚い焼き豚、大量の野菜と背脂とニンニク、そしてうどんと見間違えるかのような極太麺。総重量は最大3㎏を超える程で、カロリーは人男の一日必要な分のそれに匹敵する。
今まさに、俺が食そうとしているラーメンがそれだ...!丼から高さ15㎝は積まれた野菜とを前にした俺の目は輝いていた。こうしてまたこの怪獣サイズのラーメンを食べられることに俺は激しながら食べた...!
口を大きく開いてかぶりつく焼き豚の食と味は最高!麺を固めで注文しておいたからすぐにはのびない、楽しく食べられる!天地返しという麺と野菜の配置を逆にするこの食べ方がいちばん味しいのだ!おお、ニンニクがこれまたすごく合う合う!!そして最後に余った野菜に背脂をかけて一気に食らい、スープも飲み干す!!
異世界活の影響からか、生前の思春期以上に胃袋がデカくなっていて、いちばん大きいサイズの全部乗せでも容易に完食した。
「ああ、最高だ...。脂質と糖分がもの凄い食べだと分かってても、止められないんだよなぁ...。こうして満人間が出來上がっていくんだろうなぁ...なんてね」
來月また來ようと誓って、新しいゲームを買って帰って行く。今日は...のんびりしよう。ああいう復讐活って、けっこうエネルギー使うんだよねー。俺には力がある。俺がしたいことは、この世界でなら何だって出來る。焦る必要は無い。復讐の合間はこうやってゲームや懐かしいグルメを楽しもうではないか。
しっかし、當時はバージョンが4までだったプレイステーションが、今ではもう6になってたとは。俺まだ5で遊んでねーってのに。スマホも今何て言ったっけ?種類多すぎて分からない。適當にいちばん高いやつ買ってきたからこれが最新型だと思うが。3DS......もう生産終了していたとは。まぁ最近ヤフオクで見つけたから落札したし、良いか。
本當にんなゲームが出てる。知らないポケモンが數百匹いるし、新しいモンスターわんさか出てるし、スマブラファイターまた増えてるし。何から手をつけようか。こーいうのにハマってるとつい他のことを忘れてしまいそうだ。まぁこのゲームをクリアーしたらくとしよう。
復讐の道はまだ序盤の方だ。殺さないといけないゴミクズはまだいっぱいいやがる。學生時代の復讐対象は殘り8人。どれも腸煮えくり返るくらいに恨みがある奴らだ。というか、殘り全員がめの主犯格だから、そりゃ苛つくわけだ。一人一人丁寧に苦しめて甚振って、地獄を見せてやろう...!
引きこもり生活を続けること約1週間。ゲーム全てやり終えた俺はもう殺る気満々だ。次殺す奴も決まっている。今回は...3人揃っているらしい。一気に復讐ができそうだ...!
場所はここから數十キロ。では、さっそく行こう!!
*
大阪府の比較的北部に位置する市......東大阪市。中小企業が盛んな地域、かつてラグビーワールドカップが開催された地として有名だ。
その市にあるやや大きめの公園...花園公園に、彼らはたむろしていた。
その會話容は......聞くに堪えない下衆なものだった。最近レイプしたのこと、恐喝した時のことなど...人としてクズな容だった。
金髪ピアスでタバコを吸ってる男...中村一輝《なかむらかずき》。
黒短髪の長でスマホを見ている男...小西介《こにしようすけ》。
黒髪で眼鏡、高価なコートを羽織っている男...前原優《まえはらゆたか》。
彼らは中學からずっとツルんでいる仲で、かなりの悪事をしてきている。
恐喝・強・傷害・煽り運転......數えるとキリがないレベルだ。
これだけ悪事を働いているにも関わらず3人がこうしてのうのうと暮らしているのは、前原の強い権力が理由とされている。
彼は府知事と繋がっていて、とある暴力団とも提攜している。彼の親類がそれらと親友関係だったこともあって、前原本人はそのコネクションを利用して後を継いだ。それを良いことに、過去數十年間様々な場所で犯罪行為を裏で犯してきた。
そして中村と小西も、そんな前原のコネのおで今日まで捕まらずでいられている。
そんな3人が公園のベンチを占領して駄弁っているところに......
俺は、非殺傷の弾を投げつけた――!
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