《転生して帰って來た俺は 異世界で得た力を使って復讐する》16-1

対象 本山純二

拠點に戻ってすぐに寢て、次に目を覚ました時にはもう夕方になっていた。隨分不規則な生活だ。適當に食事を済ませて、今日殺しに行く奴の居場所を確認する。

時刻は17時。もうそろそろ定時退勤の時間だな。今日もお外での復讐タイムといこう。

「お前は...特に赦しちゃあいけねー糞ゴミカス野郎だ。昨日くらいに張り切ってぶち殺しに行くからな......本山純二《もとやまじゅんじ》!!」

ドカッ「痛っ!なに、すんだゴラァ!!」

ドスッ「な......おい、杉山テメっ......何反抗してんねんボケが!!」

「はぁ?そっちが理由も無く毆ってきたんやろが何やねんこのクソが!!」

「ああ!?杉山のくせに逆らいやがってぇ!!」

ドカッバキッドンッ!

「っで、え......杉山の、くせ、にぃ!!」

「俺のくせにって何やねん!誰もがお前なんかの言う通り...思い通りになると思うなや!?本山純二!!」

この頃の奴は、何の脅威にもならなかった、ただの弱い者めが好きなクソ野郎だ。

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本山純二。低學年の頃はただのうるさい奴・面白いことを言うガキだった。あの時はそんなに害が無い奴だったのだが、喧嘩っ早い格ではあった。

學年が上がるにつれてその格とともに、自分は強い...みたいなガキ大將思想が強くなって、イキり度が増していった。6年生になると度が過ぎる行を起こすようになった。

唐突に他の生徒を毆る(その際文句すら言わせない態度をとる)、授業中に前の男子の席を蹴る、給食のデザートを近くの男子の分も奪い取るなど、下らないことをたくさんやってきた。

奴のクズなところは、自分より弱い奴にしか威張らないことだ。6年の時は川路というサッカークラブに通ってた男がいて、低學年時で本山がその男に喧嘩で負けて以降は、その男にはちょっかいをかけないようにしてる。川路がいないところで威張り散らすという、なんとも小で下らないクソガキであった。

話を戻すが......當時6年生で最悪にも本山や川路、さらには前原と青山とかと同じクラスになってしまった俺も、本山にちょっかいをかけられることになったが、當然そんなのは良しとしない俺は、やられたらやり返して反抗した。周りの生徒とは違って言いたいことを言って毆り返して、徹底抗戦をしいて本山を退けた。あんなクソ野郎なんかに屈するなんて間違ってる、馬鹿げている。俺は何も間違ってなんかなかった。

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だが......俺はツイてはなかった。當時は川路...川路雄太とも仲が悪く、奴とは敵対していたのだ。奴も本山の行と似たことをする気があった。「斷ったら許さない」...といった態度をとって宿題を寫させたり、水筒の中を求めたり、掃除當番を押し付けたりなどをしていたから、俺はそんな川路とは相容れないと判斷して喧嘩一歩手前までいったこともあった。

川路が俺を敵視したのを良いことに、本山や前原なども奴に助長して俺をクラスで孤立させやがった。それがきっかけで、俺のクラスでのカーストは下落していった。

今にして思えば、あの時がやはりめを確立させた原因だったんだな。

で...中學に上がって、谷里や中林なんかを唆して、本山は俺に攻撃してきた。

「小學の時はよくも!恥かかせてくれたな!!キャラのテメェが俺に逆らいやがってボケがぁ!!」

「がぁ...!この、小野郎が!自分一人じゃ勝てないって分かったらそうやって群れて威張り出すのか、この小クソ野郎が!!」

「ま...だ......言うかぁこのォ!!!」

ガッ......!!

中學にあがってさらにデカい顔をするようになって、不良化もしたことで學年では逆らってはいけない奴認定されて、本山の俺へのめを止める奴はいなかった。俺自ロクに友達がいなかったのも原因あるが。

「いい気味やなぁ!お前なんかが俺に逆らうからこうなるんや杉山ぁ!!お前はずっと俺らにめられ続けるんやボケぇ!ぎゃははははは...!!」

あ~~~~~ムカつく、苛つく、腹立つ............殺したい。

すっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっごく、ぶち殺したい!!!

こいつは殺すべきだ!弱いくせに...一人だと俺に勝てないくせに自分は強いと威張り散らして、狹い世界で偉そうにしてただけの、ただの雑魚が...!

3年間ずっとそう思い続けたが、あの害児野郎を消すことは葉えられなかった...。

(さて......まさかこんなモンを立ち上げていたとは...)

目的地である大阪市の西區に著いて歩くこと數分、とある事務所の前で俺はその看板を凝視する。

「本山組」 字面の通り、ここは裏の世界に突っ込んでる業界の事務所で、その職種は闇金だ。

その事務所を現在運営していて、この區域の闇金を取り締まっているのが、今回の標的である本山純二だ。奴は前原と繋がっていて、組員を補充してもらったり事務所立ち上げの支援もしてもらっていたとか。確か前原は本山にはデカい面はしてなかったな...逆らうことしてなかったような...どうでもいいか。

こいつが運営しているこの事務所だが...検索したところ相當質が悪いらしいな。人の尊厳などガン無視した商売を當たり前としている。武闘派としても有名で、目をつけられたら終わりだとか。

まぁ一般の人間にとってはそうなんだろうな、俺にとってはただのアリの巣だ、一踏みですぐ壊れる雑魚の集合だ。だがすぐ殺しては復讐にならない。

力の差をきっちり教え込んで、後悔と絶の淵に落としてやろう...!

この事務所は定時17時30分で、退勤前は必ず組員全員集まることになってる。今はまさに全員集合の時間帯なので、早速行に出る。ドアを無遠慮に蹴破って、お邪魔しまーすと言って事務所に突する。中はタバコの臭いが充満していて気持ち悪い。

「ったくヤニ臭い!!消臭・除菌!!」

ザバァ―――!!「「「「「ごがぼぉ!!?」」」」」

水魔で巨大な水渦を発生させて事務所を洗濯した。水を消した時には、臭いはしっかり消えていた。

「な...なんやお前!?どこからあんな水出してきたぁ!?」

「ここが本山組と分かってのかちこみかぁ!?」

「おいすぐに締めるぞこのガキを!!」

判斷が早い組員數人が俺に攻撃仕掛けてきた。武はそれぞれ刃や木刀といったか。挾み撃ちしてきた二人の首を暴に摑んで、床に力一杯叩きつけた。

「「がはっ...!!」」

二人は昏倒...させたままにはぜず、ナイフで脳天を刺し貫いて殺した。

「こっコイツ...躊躇無く殺しを...!」

他の組員數名は怯むも、幹部らしき男の命令で一斉に武を向けてきた。しかし組員全員その場から一歩もかなかった。全員その場で膝を著いて息を荒げていた。重力を作してくっそ重くしているからだ。

けないでいる組員どもをスルーして、灑落たデスクで著席したままでいる組長......本山純二のもとへ向かう。オールバックの髪ででっぷりとしたデブ型、茶のスーツを著ている當の本人は啞然として俺を見ることしかできないでいた。

「よぉ本山純二くぅん。俺が誰だか分かる~~?俺だよ俺っ」

「な、にを......お前の顔、など.........おま、えは......!?杉山...?」

「ピンポーン!中學の時は低脳だったくせに、記憶力良いじゃ~ん。一人だと弱くて強い奴には決して逆らわず・弱い奴にはひたすら威張ってげるだけの小クソ野郎だったお前が、こんな事務所を運営して組長やってるとか驚きだなぁ~~ええ?」

再會早々自分への侮辱に青筋を立てる本山に構わず、俺は一方的なお喋りを続ける。

「そんなクソ野郎が汚い手段を使って創り上げたこのクソ闇金事務所だが...本山純二、お前への復讐とともにぶっ潰させてもらいまーす☆」

そう宣言したと同時に、本山の顔面にストレート打ちで繰り出した拳をぶつけた!

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