《転生して帰って來た俺は 異世界で得た力を使って復讐する》29-2

(どいつもこいつも...!!)

さらに心は病みんでいき、調も優れない時が度々起こるようになり、段々仕事が厭になってきた。それでもここで辭めたら俺は破産して終わる...だから勤務する他なかった。

今にして考えると、労基に訴えれば良かったのだが、當時の俺にはそんな考えが働かなかった。もう心ボロボロだった...。

そんな嫌な勤務が続くこと數週間、俺らの確執を知ろうともしない杉浦はよりにもよって俺と遅川を組ませて仕事を命じやがった。そして悪い予通り、トラブルは起きた。

「あーもうクソが、そのやり方やと効率悪いやろ!?貸せ、無能に任すと時間がもったいねーわ!」

―――ブチッ...

「來るの遅いっ!何やってたんじゃおい!?」

「いや、休憩後どこへ移したら良いか聞かされてなかったから、遅川さん探してたんすけど」

「そんなもん休憩中に俺に聞きに來たらよかっただろうがっ!それくらい考えとけや」

「......休憩中どこ探してもおらんかったから聞けなかったんだろうが」

「あ?何か言ったか?とっとと作業しろよクソガキが」

―――ブチブチ...

「おいその道は俺らが使ってるのとは違うやつだろうがっ!」

「あ......すみません、戻しに行きます」(スタスタ...)

「ちんたら歩くなっ!走って行けよ!!この無能クソガキがぁ!!」

―――ブチン...!

「―――ちっ」

その舌打ち一つで、全てを壊すことになった。

「...おいっ!今俺に舌打ちしたんか!?おいコラ待て、止まれ!聞いてるのが分からんのか、杉山ァ!?」

「黙れよ...!この老害が!お前があの二人とグルになって俺にだけじ悪い態度取るようになって、意図的に排除しようとしてるくせに...!俺にだけ當たり強くしてんじゃねーよっっ!!!」

で...そこからは互いに罵聲を浴びせ合い、仕事どころじゃなくなり別れて仕事をして、解散した。

會社に戻った後、杉浦に呼び出されて俺らがめたことについての話...とは名ばかりの、解雇通告をくらった。

「......何で、俺だけがそういう処分なんですか...?」

「んん...。まさか本當に君らの間にそんな険悪な関係ができてたのは思わなかった...。それはすまないと思っている。けどな、君がたけし君にかなり酷い問題発言をしたと、本人とその様子を見てた義一君と隼君から聞いた以上は...見過ごせないってことになってな...」

「問題発言をしたのは、向こうも同じです!無能だのクソガキだの、要らないクズだの!侮辱発言の頻度としてはあいつの方が酷かった!あいつの方にも...いやアイツの方が問題あるはずですよねぇ!?60にもなって20代の俺に注意されたからって嫌がらせをするような稚野郎こそ、罰せられるべきでしょう!?」

それを言ってから俺はハッとなったがもう遅かった...。現在進行形で問題発言をしてしまっていることに気付いたのは全部言った後だった。

「......君にとっては問題で、許せないことなんだろうし、実際たけし君にも非はあったんやろうけど......。けどな、俺と彼らとは長いこと仲良く仕事してきたつもりなんよ?だからここで彼らと縁を切るのは避けたいのが本音であってね?かといってこのまま杉山君とたけし君らと仕事させるのは難しい、と判斷せざるを得なくなってるのも事実であって...。だから、申し訳ないけど杉山君にはここを辭めて――」

ダンッッッ!

「...杉山君?どうし――」

「結局は...友達贔屓じゃねーかよ...!何十年も社會人やってる奴がああいうクソ嫌がらせしてることを、縁を切りたくないからって庇うとか...ふざけんじゃねぇ!!!」

ガッシャアン...!

「俺がっ!俺ばっかりがぁ、いつも...いつもいつもいつも...。

いつもいつもいつもいつもいつもいつもいつも...!いっっつもそうやって有害扱いされて俺だけが排除されてっ!!全部あいつらから攻撃してきて、嫌がらせしてきてるってのに、最終的には俺が悪者扱いされて排除されるんだ!!お前もあいつらと同じじゃねーかよおおおっ!!!」

「......すまないがもう解雇は覆せない。殘り約一月間、彼らと仕事が一緒にならないようにシフトを組むから、それで――」

「知るかよっっ!!今すぐ辭めてやるよこんなクソ會社なんかよぉ!!!お前ら全員死ねばええんじゃクソがぁ...!!!」

に溜めに溜めていた黒い本音を全てぶちまけて、會社を出て行き帰宅した。

そして俺は完全に神を患い、鬱になって...何もかもを辭めることにした。

社會人を完全に辭めた瞬間だった...。

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