《転生して帰って來た俺は 異世界で得た力を使って復讐する》34

粛清編

平塚家の人間は、復讐対象の平塚大輔《クソ叔父》以外殺すことはせずにほったらかしにした。あいつらからは誰一人としてヘイトを溜めさせられなかったし、興味も無いし。

いつもの瞬間移で山形の拠點にひとまず戻......ったまでは良いのだが...

「ん...?」

アパートの前にパトカーが數臺停まっておりアパートし騒がしい。住人も戸いの顔を浮かべて警察の行を見ている。

奴らを検索してみると、大半が地元警察から來た刑事と警だが、そのうち二人の刑事は山形警察の人間ではないようだった。

「大阪府の刑事?何でわざわざ北國のここに、それも俺がいるアパートに......いや、ああそうか...!」

考えてみれば簡単なことだった。俺が復讐で暴れ回ったことで発生した事件を辿れば、俺のところに辿り著いたってわけだ。いくつもの殺害現場から僅かに殘った手がかりを集めれば、まぁ犯人が俺だってこと気付くわな。それにスーパーでもチェーン店でもちゃんと姿を隠さないで行していたもんやから俺が生きているってこともバレバレだわな。

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んで、大方俺の出生と経歴を全て調べ上げて結果、ここに辿り著いた、か。最近はここでも復讐活したから、この地域が俺の拠點だって確信したんやろうなぁ。

(はぇ~~こういう犯人の捜索レベルって、フィクションドラマの中ばかりやと思ってたけど、現実でもここまで嗅ぎつけられるんやなぁ。日本の警察も、無駄な部分では優秀なんやな...)

こういった犯人特定・捜索スキルはとても優れていて有能なのに、肝心の“予防スキル”とやらは底辺ゴミレベルやもんな、警察って。

だってそうやろ?あいつらはいつも“事件”が起きてからしかかへんもんな。未然に防ぐという能力は未だ皆無やないか。

俺が進行形でめられててもあいつらはかない。傍観者同然の姿勢を取るだけだ。めは犯罪だとか抜かしておいて、その犯罪行為を未然に防いでみせたことは果たしてあったんか?ストーカー被害に対する護衛もしてくれない、マスゴミのプライバシー侵害レベルの取材への対処もロクにしようともしない。通マナーへの取り締まりがザル過ぎて、簡単に事故死を許してしまう。これのどこが、國民の安全を守ってますなんて言えるのか。

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お前ら警察は“全”の治安秩序にしか目を向けることをせず、“個”の人権・平穏・治安などにはほども対応しない。歯牙にもかけていない。

だからめで人が死ぬんや。だからストーカーに殺されたりするんや。だから労働環境が底辺の會社も出てくるんや。

俺は警察という組織が堪らなく不快だ。簡単な理由、俺を救ってくれなかったからだ。

學校もダメ、家族もダメ。じゃあ警察......もやはりダメ。

お前らに相談した自分が慘めになったあの日はマジで辛かったわ。國民の稅金で生活している公僕どもは、國民の平穏など全く守れてやしねーんだ。

......なんか変な回想をしていたな。とにかくその警察どもが何故ここにいるのかだが、確実に俺に用があるんやろうな。本人を捕まえて事聴取をして、証拠が揃えば俺を逮捕でもするつもりなんやろうな。

まぁ?今の俺ならあんな公僕組織なんか一瞬で灰にできるし。事後処理も完璧にできるし、足も全く殘さないし。ここは、挨拶するとしましょうか...。

躊躇いなく俺の拠點部屋にる様を見た警らが慌てて俺の前に立つ。

「ちょっと君。大學生...なのかな?この部屋は今警察による捜査がっているから部外者は立ち止になってて......」

「じゃあ大丈夫や。俺は部外者やあらへんから」

俺の返答に警が戸っていると、刑事がこっちに來た。

「その青年はどちらさんで.........おい待て。その青年、まさか...!?」

中年刑事が俺の顔を見た途端、驚愕の表をしてポケットから寫真を取り出す。それと俺の顔を互に見てから険しい聲で俺に質問を投げかける。

「お前さん......杉山友聖やな?」

「はいそうです。わたすが杉山友聖です......何つってな」

刑事の関西訛りが混じった問いかけに俺は馬鹿にした口調で答えた。直後、周りの警どもが俺を取り囲んだ。

「穏やかやないなァ。いったい俺に何の用なんやら。なぁ大阪府から來た刑事お二人さん?」

「.........用件はただ一つ。お前に大量慘殺事件の容疑がかかっている。今すぐ大阪の署までご同行願ってもらうで」

すっとぼけた様子でいる俺に構うことなく中年刑事は刑事手帳を見せてそう告げた。対する俺はというと...

「――お斷りいたします☆」

“全員ここから撤退して元いた所へ帰る。今日のこと全ては忘れること”

――パンッ!!

手を叩いた直後、警察全員は部屋から出て行き、パトカーに乗って去って行った。

心が広い俺は今回は見逃してやる。次また俺の前に立ち塞がるようであれば、その時は慈悲無く殺すとしよう...。

ともあれ、全ての隠蔽工作は完了。今日いっぱいはここで過ごして、明日からまた新しい住居に移る。そして次の活るとする...!

「今日はその次の段階に向けて英気を養う日でもある。さぁ買いに行こう」

數十分後、大量の高い食品と上等な酒を買って戻り、夜は盛大に食って飲んで過ごした。

「ああ...改めて最高の気分だ...!俺はやり遂げたんや。俺をげたり排除したりした奴らに復讐を果たした。まぁ一部壽命や事故で先に死んで殺せなかったクズもいたが...何はともあれ俺は最高の復讐が出來た!憎い奴らをたくさん、たっくさんぶち殺した!」

因みに復讐出來ずに終わったのは近所トラブルの元となったあのクソ犬とその飼い主だ。飼い主が事故で死んで、犬は壽命で死んだ。まぁしでも溜飲を下げるべくあいつらの墓場を盛大に荒らして汚してやったが。

「気持ちいいっ。復讐がこんなにも甘で快楽的だなんてなァ!心が洗われた。闇を払拭した。屈辱と悔恨と無念全てすすぎ落とした!ずっとこびりついていた負の垢が...落ちた気分や!

あ~~~~~~~~最っっ高っ!!っはははははははは!!くぅははははははははははははっ!!!」

奴らへの復讐の余韻は、數日間続き、結局引越したのは三日後となった。

拠點は利便に富んだ大阪の、大阪市。比較的孤立してる一戸建てを俺の永住地にする。元の家主には悪いが、催眠で実家に帰ってもらって家を明け渡させた。そこにまた私を全て配置して揃えて、あっという間に理想の部屋を創り上げた。

作業が終わったところで一休みしていると、外から明らかに騒音レベルのバイク音が響いてきた。

「......だからぁ、たかが移でそんなうるさい音出す必要がどこにあるんや!?るっせぇんだよ!!」

致死のホーミング弾を指先から放って、騒音の元兇であるガイジ野郎を消し飛ばした。し遠くから破壊音が聞こえた後、あのうるさい音は消えた。

はぁ......今の騒音通行にしろ、喫煙所外での歩きタバコにしろ、歩行を遮るような橫斷をしてくるマナー違反のクソ運転にしろ......そろそろああいうの全てを消さなきゃアカンよなぁ。

というか復讐が終わった次は、この日本を俺が理想とする秩序に改造することを前から決めていた。今こそ、その目論見を実行する時がきた!俺が問題視していることを誰も改善しようとしないなら、俺が改善してやれば良い。

変えるんや...俺が変える。呼びかけとか罰金とかそんな生溫い手段やないぞ――

「“粛清”...。これから行うのは俺だけの為の粛清や。俺にとって害になる人間全てをこの世から抹消して、この國を改造する...!復讐の時とは比べにならない規模の殺戮...そう、あの異世界での復讐以來の量のを流させてやろう...!!

―――革命を起こすぞっ!!!」

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