《転生して帰って來た俺は 異世界で得た力を使って復讐する》36
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とある小説のとある人のセリフで、こんなセリフがある。
『人殺しは癖になる』 その言葉の意味は、一度殺人によって問題の解決を図った者は、次なる問題が発生した場合、やはり同じように殺人によって狀況を打破しようと する必要のない殺人を、選択肢の一つとして考えている...というものらしい。
また、一度人を殺した人間が殺人の嗜好に目覚め、己の求を満たすために犯行を繰り返すようになる...という解釈もあるらしい。
殺人を癖にする者は、このどちらかを機にしていると言って良いだろう。
が、稀にその両方を機に殺人を実行する者もいるらしい...。
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移してはヤニカスを數人殺して、それにキレた仲間も殺す。また移しては橫斷を妨げたクソ運転手を引きずり出して殺。時には車ごと殺。そしてさらに移しては騒音をまき散らすバイクやカーを破壊して運転手をぶち殺す...。
1時間しないうちに三桁ほどのゴミクズどもを見せしめに処刑した。大阪の、一つの市だけでこんなにも常識やマナー、ルールを破り俺を不快にさせる人間がいるとは。やはり今の日本人は大半が俺にとってはクズだわ。何故どいつもこいつもああいう害悪どもが蔓延っている世の中をどうにかしようとは思わないのか?そして何故あいつらはああいう害悪行為を平然と行えるのか。お前らのその下らない勝手がどれだけ俺に不快と害をもたらしているのか分からねーのかよクソどもが。
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まぁ、ああいう奴らは所詮自分の“快”のことしか考えていない自己中人間だ。そんなことはとうの昔に分かってた。分かってるが許せない...。俺よりも勝手やって迷かけてるクズを見るのは甚だ不快で苛つく!だから殺す、殺しまくってこの國に蔓延る有害質どもを排除する!!
「ふぅ...。いやーけっこう殺したなー。最初よりかは人口減ったか?というか市ほぼ一周したかも」
気が付くと自宅周辺の道路に戻って來ていた。目で見える限りは、俺が害認定している人種はもういなくなってる。見せしめが効いたみたいだ。
「んー、そろそろか?」
けど、まだ用件は終わっていない。そろそろ來る頃と思うが...おっ、聞こえてきたぞ......サイレンの音が、いくつも。
しばらくしてようやく公僕ども警察が到著した。あちこちで殺しをやったもんだから今頃はんなところにパトカーが來ている頃か。
今來たパトカーが數臺、俺を囲むように停止して警と刑事が十人以上出てくる。中にははじめから銃を向けてくる奴もいた。
「ん......?おやおや、し前に見た顔が混ざってるやんけ」
「杉山、友聖...!!」
俺を連行しようとした中年刑事とその後輩刑事が険しい顔で俺の前に立っている。
「あちこちで起こっている無差別殺人事件、あれは全てお前の仕業か?」
「ああ。殺したのは全部俺や。」
「いったい、何のつもりで人を大量に殺してるんや!?テロでも起こすつもりか!?」
「は?何でそんなこと答えなきゃならんわけ?まぁあえて答えるとすれば......これは別に無差別殺人でもテロでもねーぞ?俺は殺すべき人間をきちんと選んで殺して回ってたんやから」
「何...!?」
「喫煙所外で紙巻きたばこで喫煙したり歩きタバコ吹かしているヤニカスども、歩行やチャリの橫斷を遮って通行してくるクソ運転手ども、騒音を出して通行しやがるバイクやスポーツカーとかのクソガイジ運転手どもなんかを標的にしているんや。あいつらは俺にとっては害と不快をもたらす害蟲や!だからまずはこの地域からそいつらを殺しで粛清して回っている最中ってわけや!理解できたか?」
し熱を込めてなるべく全員の警察どもに聞こえるように俺の行詳細を説明してやった。しかし説明しても奴らの顔は、こいつ何言ってんだって表をしてるものばかりだった。
「おい......そんな理由であんな數の人を殺してたんか...?」
「要するにお前は、自分が嫌だと思うことをしている人らを...気にらないことをしている人らを問答無用で殺してると言いたいんか」
「おーそうそう!けど“そんな理由”って...。ハァ、やっぱりこの考えを理解できる人間はそうはおらへんかぁ...まぁ分かってたけど。お前ら小如きに理解してもらおうとも思ってへんし?」
以前會った二人の刑事と向き合って俺は対話に乗ってやる。
「お前ら公僕や有象無象どもにとっては“そんな理由”なんやろうけど、俺にとってはそれだけでこの世から消してやりたいって考えられることや。んで、今の俺は人を容易に殺せる力を手にした。本気を出せばお前ら如きにバレないくらいの隠蔽もできるようにもなった!だから俺はこうして行を起こした!」
またも熱がりベラベラ喋ってしまった。今は気分が良いし、もうしお喋りしても良いか。中年刑事が再び話しかけてくる。合間に警どもが俺を捕らえようと網や警棒、銃を構え出している。
「何で今になってお前は大々的に殺人を犯してるんや?數日前からお前は學校のクラスメイトやった人らとかつて勤めていた會社の同僚どもを殺していたそうだが、ほとんど証拠を殘さずに、目撃者すら殘さずにしていたな?何でそんなことを?」
「は?んなもん決まってるやろ、お前らみたいな偽善組織どもの邪魔をけないようにする為や。復讐対象を護衛とかされたら面倒やろうからな(まぁ普通に殺せるけど)」
「そうか.........行け」
中年か手をばした直後、警が一斉に俺を捕縛しにかかった。捕獲網が上から降ってくると同時に真正面から何か発砲してきた...あれは鉛玉じゃねぇな、大きめの...もち?トリモチ弾か!
べチャリと全にトリモチがくっつくと同時に網が被さってきて完全にきを封じられる。なるほど、これなら完全にきができなくなるわな。あとは――
――ドンッ
ああやっぱり、麻酔弾か。ハハハ、まるで猛獣扱いやな。これだけされれば捕縛は不可避やろうな.........普通の人間ならな――
“麻酔無効”――覚醒。 炎魔――“マグマ溶解” 風魔――“斬撃”
僅か數秒で、完璧と思われた捕縛があっさり対処されたことに、全員があり得ないものを見る目をして俺を凝視していた。
「ぐ......気ぃつけや!!この男は何か得の知れない力を使ってくるで!俺らも以前その力に當てられたからな!」
そう警告を発したものの、今ので決めるつもりでいたからか、警どもはただ困と狼狽するばかりだ。
「で...?こうして俺を捕らえるってことは、お前らは俺の“敵”ってことで良いゆうわけやな...」
ゆらりとを揺らしながらばした手から魔力を込める。そのまま相手の返答を聞く間もなく魔を放った!
“錬”地面よ槍と化せ――
―――グサササササッ!!
一瞬だった。警察どもが立っていた地面が鋭利な槍狀の刃に変化して、そのまま奴らを串刺しにした!
「な...な......」
「そ、んな......」
唯一あの刑事二人はあえて殘しておいた。こいつらには宣伝役になってもらう為だ。
「さって、ここに居座られては生活の邪魔になるから、お前らには俺の住所に関する記憶を失くしてもらおう。あとさっき俺が言った粛清容について宣伝して回ること。じゃあな、無能な公僕ども、“元いた場所へ帰れ”――」
――パチンッ
そしてまた俺の前からすごすごと消えて行く刑事らを見送ってから死の処理を済まして、家に帰った。
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