《転生して帰って來た俺は 異世界で得た力を使って復讐する》37-2
テレビ局ジャックから二日後、外を出歩くと道路が閑散としていた。ヤニカスと自家用車とバイクを消すとこんなにも変わるもんやなぁ、全然人がいねーや!気分が良い!
ただ、素顔を曬すと誰もが俺を見て騒ぐというのが欠點か。まぁ良い、今はあえて素顔を曬しておく。何故なら――
「おい!おめぇやろ!?こないだあのワイドショーでおかしなことを言ってたガキは!!ふざけたことしてんじゃねーぞ!俺の車をよくも――」
――グシャ!!
「ぎぇあやあ”あ”あ”!?た、助け―――(グチャブチィ!)――っあ”……………」
「「「「「………………っっ」」」」」
ほら、こうやって見せしめとしてぶっ殺して、俺がマジだってことをさらに分からせるのに有効やからな。
四肢を切り裂かれて首をあらぬ方向にねじ曲げられて無様に死んだ男を目にして、悲鳴を上げて俺から逃げていく有象無象どもを鼻で笑って書店へ行く。最新刊出てるかなーっと。
さらに一週間後、気まぐれで外出して帰りに何か買って行こうと思った道中で...
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「っははは!実際に見るとは思わなかったなァ!スゲーや、まさかこの國で......リアル戦車を目にするなんてなァ!」
目の前にはなんと、アニメや漫畫で見たようなあの戦車があった!デカい砲筒を搭載した戦車が十臺はある。
しかも上空には戦闘機も飛んでいる。おお~~銃搭載のこれまたフィクションでしか見たことないやつや!で、人間の方は...警に自衛隊...あれは「スタット」とかいう特殊部隊か?あと...米軍もいやがるなぁ。沖縄からわざわざ出向いたのか。なるほど、この國の全ての武力をかき集めて俺に差し向けたゆーわけか。
「一応聞くけど、お前らは俺とドンパチでもおっぱじめる気か?俺言ってたはずやけどなぁ、軍隊が來ても返り討ちにできるって」
「杉山友聖!お前のやってることはただの殺戮だ!これ以上お前の好きにはさせない。お前を殺害する許可が下りたので、ここでお前を殺すっ!!」
恰幅の良いオッサンがよく通る聲で俺の死刑宣言を唱えた。
「殺すってwへぇ~~平和が売りの日本國が、穏やかじゃない指令を出したんやなぁ。誰の差し金?」
「これ以上話をする気は無い!罪の無い國民をたくさん殺した罪をここで贖え!!――攻撃用意!!」
俺との対話を早々に切り上げて、早速攻撃を仕掛けてきた。平和ボケした國だとばかり思ってたが躊躇しないで殺しにきたな。嫌いじゃねーぞ、そういうのは!
「けど...相手が、悪過ぎた、なァ!!」
弾丸の雨を、強固なバリアーで全て防ぐ。弾切れしたタイミングを狙ってすかさず前を駆ける。俺が本気で走ったら、低レベルの戦士には俺を目で捉えることすら不可能になる程に速くなる。當然コイツらには俺が見えてへんやろーな!
「はい、ズババババババババババッ!!」
完全に俺を見失って隙だらけの間抜けどもを、素早く剣でぶった斬った。數秒で前衛にいた兵隊全員を斬り殺した。いたるところに兵隊どもの生首や臓が散らばっている。
そのまますぐに真上に跳躍、上空を飛んでいる戦闘機にへばりつく。
「俺も縦してみたかったな~~殘念。墜ちろ」
素手で翼を千切って、思い切り蹴り落とす。下には丁度戦車がありそこに激突して大発。けっこうの數の兵隊と警を巻き込んだ。
「まだまだっ!めんどいから一気に消してやろうっ!!」
上空で浮いた狀態から、巨大鉄球をいくつも落として敵をぐちゃりと潰す。そしてその鉄球は數秒後大発を起こしてさらに人を殺す。戦車も殘り半分以下になっていた。
「ほらほらぁ!俺を殺すんやなかったんかァ!?はははははっ!!」
鉄球に続き炎の槍をいくつも投げ落としていく。他にもレーザーや溶解の雨などを空からまたは空へデタラメに放って躙していった。
異世界で殺戮した時よりも歯応えが無さ過ぎる。魔力と魔という概念が無いとここまでレベルが違ってくるとは。魔は偉大なんやな、やっぱ!
空からの攻撃を止めて地面に降りた頃には、敵はほとんど殘っていなかった。まだ殘っている敵は全員絶した顔をしていた。戦意を完全に失くし、俺を化けを見る目で見ている。逃げ出している奴らもいる。
俺を殺すと宣言したオッサンがまだいたので、また話しかけてみる。
「これがお前ら雑魚とチート化した俺との格・圧倒的な差ってやつや。どや?自分らまだやるつもりなん?」
「............」
俺の問いかけにオッサンはを震わせることしかできないでいる。コイツもややパニックに陥っているようだ。オッサンの肩を気さくに摑み再度質問をする。
「なぁ自衛隊のオッサンよぉ、これは誰の差し金なん?防衛大臣か?それとも...」
嫌味を含めて質問する。やがて震えた口調で答えを告げた。
「.........閣総理大臣、だ」
「おおー國のトップが、俺を殺害しようと!そうかそうかー。
じゃあ、用済みだから消えろ、俺の敵ども」
その後は、完全に一方的な殺戮と化した。戦意を失った兵隊と警どもを次々斬り捨てていく。戦車も全て破壊して、軍は完全に滅んだ。
「「ぐがぁ!!」」
あえて最後に殘したあの刑事二人を重力で縛って這いつくばらせる。これも何かの縁だ、最後くらい話をするか。
「お前らは確か、俺が復讐で殺した連中から得た手がかりを辿って俺を嗅ぎ回ってた公僕やったな?俺が嫌いな警察...“個”に目を向けずに雑な仕事しかしない、本當に救いを求めている人間にはまともに手を差しばさない、無能で最低な偽善者の組織...それがお前らや」
「.........」
「俺らが、偽善者やとぉ...!?」
「そうや。だって事実やろ?理不盡なめをけているもしくはけていた奴、職場でハブにされて不當な扱いばかりされる奴。他にも待や鬱とか、本當に救いを求めている奴らの味方になってくれる事例はいくつあったんよ?全くねーだろ、なァそうやろ!?」
「何を、言って...ぐおっ!」
「ああ、所詮お前ら偽善の神で正義の味方ごっこしているカスどもにはしも理解できねーやろうな。自分らは國民の安全と秩序を守ってますーって、守れてすらいない薄っぺらい正義に酔ってるだけの連中に、本の弱者とげられていた人間の訴えなど分かるわけもないよなァ!?
かつて俺がお前らを頼ろうとしても軽くあしらわれて無視されたように、お前らは國民一人一人救えやしないクソ無能偽善集団や!!この日本の腐った汚どもがァ!!」
ゴゴゴゴゴゴゴ...!!
「ぐおおおおおおおおおおおあああああ...!!」
「す、ぎ山...!お前、まさか昔、俺のところに相談にき―――いぁああああ”あ”あ”......っ!!」
さらに重力を強めて臓を潰してやる...もう飽きたな。
「お前らと話すことはもう無くなった。俺はこの後この日本を、俺好みの日本に改造する。お前ら警察組織が要らない國にでも変えてやるから、安全と秩序を守るお仕事は俺に任せて...死んじゃえ――」
グシャッッッ!!!
無慈悲に二人のを々に砕いて殺すと、欠をしてをばして、先を見據える。
「よし、行くか...!」
周囲の死骸を全て消し去ってから、次に行くべき場所へ飛んだ――。
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8 50【書籍発売中】【完結】生贄第二皇女の困惑〜敵國に人質として嫁いだら不思議と大歓迎されています〜
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