《転生して帰って來た俺は 異世界で得た力を使って復讐する》1-2

ドス...ッ「ぐお...っ!」

「オラッ!朝はよくも俺に舐めた態度取りやがったな雑魚がっ!テメェはまだああやって俺らに反抗する気かよなァ!?クソキャが!!」

晝休み。育館裏にて俺は中村とその仲間らによって集団暴行をけている。

參加者は中村と小西、二人と仲が良い前原優《まえはらゆたか》。去年まで眼鏡だったがモテたいとか何かでコンタクトにしたみたいやけど、ただの雰囲気イケメンや。あと香水が臭い。

さらに去年同じクラスだったこともあって俺を酷く敵視してめに加わった本山純二《もとやまじゅんじ》。元野球部でその名殘か坊主に近い髪型だ。部活を辭めたからか腹はだらしなく出ていてデブ型だ。

その本山と仲が良く、一年の時に下らない因縁を理由に俺を締めやがった谷里優人《たにさとゆうと》と中林大毅《なかばやしだいき》。二人ともサッカー部で、谷里は筋トレに勵んでいたせいで無駄にガタイが良い型の剃り込みいれた短髪イキり野郎だ。反対に中林は長は小西より背がし高い程度でそんなにがっしりはしていない茶髪がかった黒髪の男子生徒だ。

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暴行には參加していないが俺のやられようを見世にして嗤っている見勢の清水と野球部の青山祐輝《あおやまゆうき》と同じ部の井村遼《いむらりょう》。二人ともくせ髪で前者は谷里並みのガタイで後者は運部のくせにだらしない型をしている。

時々現れる板敷《いたしき》ななと吉原蒔帆《よしはらしほ》らも今日は參加していて俺を嘲笑いながら見している。二人とも茶髪に染めて無駄にスカートを短くしている。板敷は認めたくないがに分類されるルックスでつきもそこそこだから(認めたくないが)エロくじるが、吉原は顔はブスやわ丸太みたいな脂肪だらけの腳してるわでただ気持ち悪い。

今日は運悪くめの主犯格が全員集まって俺をげていた...。

「お前いい加減にしろよ杉山よォ?お前がそうやって生意気に反抗してくるから俺らを怒らせてこんな痛い目と恥ずかしい目に遭ってるんやろが。俺らの下僕になるか學校來るの止めるかどっちかにしろや!お前みたいなゴミなんか誰も必要としてねーんだよ!ぎゃははははははっ!!」

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谷里が俺の頭を踏みつけながら嫌と言う程に俺を貶して侮辱しながら嗤いやがる。谷里の足に爪を立ててに摑みながら反論する。

「お、前らが...學校辭めろや...!人をこんな風に寄ってたかってげるような人間のクズのお前らこそ、死ねばええんやっ!!腐ったゴミども――」

「何足摑んでんねん!!クソが痛ぇじゃねーかごらぁ!!」

ガスッッ!「...っつ!」

反論しても反撃しても奴らには大して効かなかった。いつも3~5人以上の徒黨を組んで俺を甚振り辱めて理不盡なめを強いてくる。人の尊厳をこれ以上ない程に汚しやがる最低のクズどもだ。

それなのにいつまで経ってもコイツらが裁かれることはない。大したお咎めは無し。それどころか俺まで悪者扱い。小學校時代で起こした件を引き合いに出して俺を危ない人間判定を下して俺を助けようとしやがらない。進行形で被害をいちばんけている俺が、現時點では弱者の立場にいる俺が何一つ救われないでいる。加害者どもは今も俺を嗤いながらげている。のうのうと生きている...。

「はっはっは!面白っ!俺もう戻るわー」

シャッター音鳴らして俺のやられ様を撮ってから立ち去る見人どもと主犯格どもが去った後は、ただ慘めな俺が悔しさに地面を毆る景しか殘っていなかった...。

「そろそろ問題として取り上げてくれよ江藤先生!!ホンマは知ってるんやろ?俺があいつらにめられてるってことを!何で世間に明るみに出さへんのですか!?早くあのクズどもの蠻行を止めてくれよっ!!」

「......私も教頭先生や校長先生に言ったんやけどな?先生らはできればめが明るみに出るのを避けたいゆーてるから、私ら學年の擔任でどうにかしようって話になってるんやけどな。

それに前に杉山は私らを君がめられてる場所に數回連れて來てたけど何も起こらんかったやろ?それもあって中々な...」

「何で...何で俺だけ損してるんや...。擔任でさえソレって。世間を優先にして俺はどうでもええやと...!?ふざけんな...!!」

「......ごめんな。私らが今度彼らを呼んで話するわな?」

もう何度目か分からない教師への説得は虛しく失敗して終わる...。

學校の同級生と大人どもは當てにならない、俺を助けて救ってはくれないと確信した。家族も駄目、警察も相手にしてくれない、その他の相談所も論外...。誰一人として俺の味方になってくれる奴は存在しない...。俺の心は荒んでいた。こんな世界滅べば良いといつも思うようになっていた。

井村遼のせいで績をどうにかする為の學習塾を辭めさせられ、績不振に拍車がかかってしまっている。もう発狂してもおかしくない神だ。いや、以前外で実際に発狂して補導されたことあったっけ。その時にめの事を説明したけどまともに取り合ってくれなかったよな...。

今日も慘めな気持ちのまま下校する。俺を知ってる同級生どもは俺を避ける。イキり不良集団に意見も出來ない俺以下の弱者どもは、俺に関わると自分にも飛び火がかかることを恐れてか俺から離れる・関わらないことを選びやがった。中學の最初の頃仲良くしていた奴らも今や他人同然だ...。

「あ、杉山ー。なな乾いたからさー。レモンティー買って來てやー」

帰り途中に板敷とその仲間ら(今日は全員子)と遭遇してしまう。第一聲がパシリに行けとは、どこまで俺を下に見やがるんやこのクソは...!

「嫌に決まってるやろ。めに加わってる最低のクズが...!」

「はぁ?なながクズとかあり得へんし!なならは別に杉山をボコってもないのに何でめてることになってんのー?ホンマ格悪いわー!」

仲間に聞こえるように俺の評価を下げる発言をして俺を悪者扱いする。一緒にいる吉原に加え、一緒にいる佐藤や嶋田とかいう子らも俺を酷いだの最低だのと詰ってくる。鬱陶しいから足早に彼らから去った。

「中村たちに言ったるからー。杉山に酷いこと言われたってー」

板敷はそうやってあいつらに俺のことを悪く言ってめを助長させることをいつもしやがる。これもめ行為と呼ぶべき最低行為だ...!

「クソどもが...っ」

俺はただ悪態を吐くことしか出來なかった...。

「なァ、いつになったらこのクソッタレな生活は終わるんや?死んだら終わるんか?死んだら異世界にでも転生させてもらってそこで幸せライフ送れるんかな...?」

帰宅後、自室で俺は誰に向けることなくそう呟いてしまう。

いっそ死んでみようかとも考えた...が踏みとどまる。自殺なんかしてやるもんか。ここで死んだらあいつらに負けたことになる。俺がここで死んでもあいつらは々の罰をけるだけで、解放された後はのうのうと生きていくに違いない。あるいはその罰すら免れるかもしれない。俺が死んだって何にも報われない。不名譽の犬死と何ら変わらん...。

では學校を辭めるか?これも自殺と同じ負けを認めることになる。悪いのはあいつらで、あいつらが斷罪されて裁かれるべきなんや。あいつらが退學にでもなれば俺が勝つんや。けどその道もほぼ無いやろな...義務教育制度がそれを邪魔するから。

ならどうすれば、この理不盡なスクールライフを終わらせられるのか?これしかない......加害者どもの抹殺や!

あいつらが死ねば俺をげる人間は消える。たとえ新しく俺にちょっかいかけてくる奴が出てきても今の加害者ども程ではないやろうから何なと対処できる。

ではどう殺す...?一軒一軒回ってあいつらの家に火をつけて、出てきたところを刺して殺すか?それをやったとして、警察の目を誤魔化せるか?バレれば年院にぶちこまれてそれで俺の青春は終わることになる...。

けど俺に殘された手段は、もうそれしか無い...。味方がいない以上自分で何とかす。即ち...敵を排除すること、これに限られる。殺す、それしかない...!

「そうや、あいつらが悪いんや...。理不盡にげてくるあの最低糞蛆カスゴミクズどもが死んだって誰も傷つかへんやろ...。俺は被害者やった。だから殺した。罪は軽いはずや、絶対」

...果たしてそやろか?現狀味方がいないこの世の中は、めの加害者どもを殺した俺に狀酌量を汲むやろうか?下手すれば俺はもう二度と日を見ることが出來なくなってしまうのでは...?

「......ははは。めのせいで、心弱なったんやろうか?それともまだ理がきちんと働いてるんか?」

だとしたら今ばかりは理を憎く思う。あいつらを殺したい気持ちは本やのにいざ実行しようとなると先を恐れて兇を持つ気が失せてしまう。

「アカン...詰んでるわ自分。何なんやこの人生!どうせえゆうねん!?俺を助けてくれやぁ、神か何かよォ...!!」

己の無力さと心の弱さを嘆きながら俺は布団で唸るようにんだ。

―――本來ならこのまましばらく慟哭をあげて、やがて虛しくなって漫畫か何かを読み始める。それが正規ルートだった......

はずだった。

「――――あ?」

――――カッッッッッ

突然視界が真っ白になった。同時に頭の中まで真っ白になるという錯覚が起こった。

「―――っへ?」

まるで頭の中が、何かに取り憑かれたような覚だ。

俺はしばらく奇聲を上げた後、意識を失ってしまった......。

『杉山友聖ジュウゴ才ニ35才ノ時ノ同一人ノ全テヲ“引継ギ”完了致シマシタ。』

『アップデート終了致シマシタ。コレデ“引継ギ”作業ヲ終了シマス―――』

―――ブツン...ッ

*茶ば.........ヘイト溜め回はここまで。次回から殘で非人道で人間の皮を被った悪魔な彼が帰ってきます。

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