《転生して帰って來た俺は 異世界で得た力を使って復讐する》2-2
ある程度質問して答えを聞くことで、現在の狀況が大分かった。俺が気絶してから三日は経っていて今日は土曜日だ。學校はなくとも二日欠席していて、登校日は明後日だ。年月については俺の記憶を見たことで分かっている。俺は中學3年の15才で、今月は10月だ。
いくつか問答をした後、退院したいと言ってみたが首を橫に振られる。なので――
「一応検査とかしなあかんから今日一日はここで安靜にし――」
「“いえ大丈夫なんで。今すぐ俺を退院させて下さい”」
醫師と看護師を凝視して、二度目の人生でよく使っていた催眠魔を発してみる。
「.........せやな。何も問題無いようやし。この後退院手続きを――」
「“もう手続きも終わったんで、帰らせてもらうで?”」
「.........ああそうやった。もう終わったんや。じゃあ、気ぃつけて帰りや」
実験は功。以前と同じ、催眠が使えているってことは“引継ぎ”は功している!で力を込めると魔力もじられることから、魔力と魔ともにしっかり宿しているし使えもするようだ!
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“この病院に勤めている人間全員、俺に関すること全ての記憶が消える”
パンッと手を鳴らして俺がここで院されたことはなかったことに書き換えて病院を出た。ここは河総合病院。ここから自宅まで歩くと40分はかかる距離だ。
試したいことはまだある...能力検査だ。
人払い結界を大きめに張って誰もいなくなってから運を始める。まずはダッシュ......した瞬間、もの凄いスピードが出てそのまま建に勢いよく突っ込んだ!壁に思い切り激突したにも関わらずには傷一つついていない。砕けた壁の大きめの厚い破片を握ると砂粒狀に砕けた。
結果、スピード・耐久・筋力全てが引き継がれていることが判明。
「強くてニューゲーム」に功した...!
さらに手を空に掲げて、炎、風、水、雷など様々な屬の魔を放ってみた。全て以前と同じ出力だった。これも問題無し。
「完全に二度目の人生で死ぬ前の時と同じスペックや!違うのは顔と長と重...こののくらいか。それ以外は全て引き継がれてる!大功や。俺はあの力を持ったままこの時代にやって來れたぞっ!!」
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両手を上げて快哉を上げる。中學生になってから久々に笑顔になった気がする。
「そういえば、今の俺は......二度目の人生の俺の人格が中學生の俺を完全に乗っ取ってる狀態なんか、この時代通りの俺なんか、どっちなんやろ...?」
生前の俺か、15才當時の俺か。まぁどっちも俺だ。俺は俺や。どっちでも良い。意思は同じ、意志も同じなら問題無いやろ。
試運転を終えて俺は瞬間移で自宅へ戻った。夜時間になっているから中には二人とも在宅している。インターホンを押して母を呼んで開けてもらう。俺を見た母が驚いた顔をして俺に質問をする。
「いきなり倒れてビックリしたけど...もうは平気なん?」
「ああ平気や。騒がせてしまったみたいでごめんやで」
の無い聲でそう返してズカズカと玄関にり自室へ籠った。醫師から聞いたが、俺が院した以降、一度も家族は訪れなかったそうだ。分かってはいたがここまで無関心だったとは笑えるわホンマ。
おで何の躊躇いなく「実行」できるわ...。
「決行日は明後日か。明日は復讐のプラン編と魔の試し撃ちをやろうか。長がんだ分、筋力はし衰えているからそんなにデバフをかけないで良いかもな。どれくらいの加減が丁度良くあいつらを長く甚振れるかの調整と、どうすればあいつらにいっぱい地獄を見せられるかのプラン練りを早速するかぁ、くくく...」
異世界で復讐の準備をしていた頃のワクワクを滾らせながら俺は準備に取りかかった。
日曜日は予定通り丸一日復讐の準備活にいそしんだ。いそしむ中、俺が許さない行為をしているゴミクズどもの「粛清」をノリノリで行いもした。
「「「っぎゃあああああ”あ”あ”あ”あ”っ!?」」」
「るせーんだよこのクズどもが。ヤニカス行為だけじゃなく騒音も起こすつもりか?クソゴミが」
路上喫煙していたヤニカスどもを実験臺にして々試し撃ちを実行した。どれくらいの濃度の酸が丁度良いか、どれくらいの圧力と重力で丁度良く苦しめられるか、どれくらいの強度の闇魔がより長くあいつらに地獄を験させられるか等々...ヤニカス數人を使ってしっかり調整した。
「お、お”れだぢが、何じだっでんや!?だのむ”やめでぐれっ!!し、死ぬ...っ!!」
「うん?喋れる元気がある以上はまだ大丈夫そうやな。ならし強度上げて続けてみよか...ほいっ」
「~~~~ヂオfんれ得GpgrpFvbkdfdふぃづ...!!」
慈悲をかけることなく、泣きぶヤニカスどもをたっぷり拷問して実験をした。途中から実験のことを忘れてただ楽しんでしまったが、大の加減を覚えることに功した。最後はヤニカスどもを汚い花火に変えて跡形も殘らず消去してやった。
夜は部屋で明日のプランをずっと練っていた。あーでもないこうすべきかとしっかり考えて、悪魔をも震え上がらせるような地獄コースを練った!
そして夜が明け、最高な日になるであろう月曜日は訪れる――
「...學校へ行く前に、前座から済ませとこうか」
めの主犯連中の前に、復讐って程じゃないがどうしても「落とし前」をつけないといけない奴らがいるので、まずはそこから始めることにした...
「お前らは俺なんか家族とも思ってへんのやろ?無関心だけかと思えば俺を心見下して蔑んでいるクソ姉。俺がめられているというのにロクに対応しようとしなかったクソ母。お前らなんかもう家族じゃねーよ。俺に無関心でいるなら、そのもう要らんやろ、なァ」
「ぐ、ぅ...!?」
「ゆ、う、せい...!?」
クソ母とクソ姉を、壁にめり込むくらいに押し付けて拘束して締め上げる。死なないレベルでミシミシと音を立てて締め付けながら俺は自ら家族の縁を切ることを二人に宣言する。同時に二人からあるを奪うことも告げる。
「何、何なん...!?ごほっ、苦し...ッ」
「友聖、止めてっ!どうして家族に、こんな...酷いこと、を...!?」
「《《家族》》?どの口が言ってんのか!俺は今までずっと苦しんでいたのに親のお前は何一つ俺を気に掛けることをせずに、それどころか俺が悪いだのと突き放して、助けることはしなかった!お前なんか親じゃねぇ!!今日から赤の他人や。同時にお前らからを消したるわ...。我が子や弟にさえ心を持たないようなお前らには、なんか必要無いやろ?を見捨てるようなも涙もないクズには無がお似合いやっ!!」
俺の顔を見た母は、俺が本気だと分かったのだろう。必死に俺に制止の聲をかける。
「友聖!あなたがそんなに思いつめていたなんて...!私が間違ってた!お願い!これからはちゃんと友聖と向き合うって約束するから!だから家族の私たちをこんな目に遭わすのは止めてっ!!」
「ゆう、せい...!早く、ほどい、て...!!」
「あなたの母親を、あなたの姉をこんな目に遭わすように育てた覚えはないよ!?止めて、目を覚まして!!お互いきちんと向き合って――」
「お前らが、今の俺にしたんやろーが。何が家族や......“消えろ”」
そして俺は無慈悲に二人の中を消してやった。心とを無に書き換えて、が無い蛇のような人格に作り替えた。
「俺にはお前らから優しくされたこととか、を向けてくれたこととかの経験と記憶がもう無いんやわ。何も思い出されへん。せやからお前らを蛇みたいに変えることに何の躊躇もなかったわ。家族って言っても所詮は《《他人》》や...。我が子を自分のことのように想う親なんて全然存在せえへんのやろうな...。じゃあな、最低のクソ家族ども」
未練も後悔もじてはいなかった。俺は正しいことをした。もう迷いは無い。
前座は終わった。いよいよ本番だ...!!
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