《転生して帰って來た俺は 異世界で得た力を使って復讐する》8-1★
復讐編
「が、あぁ...!?」
「まっずは~~今朝も俺を侮辱しやがった、小西介君からいこっかぁ!」
力無くへたり込んでいた小西の首を摑んで軽々と持ち上げる。小西は苦し気に足をバタつかせて藻掻いている。
「いや~~~~~すっげぇなァ!前回の復讐した時以上に気持ちが昂ってきたわ!やっぱりこの時代のお前の面を見ながら痛めつけられるんだって思うと、最高にテンションが上がるぜェ!!」
さっきから気持ちの昂りようが半端じゃない。前回は年をとって老け込んだこいつらをブチ殺したが、どこか足りなかった。見た目が変わり過ぎたせいで本當にこいつらを殺したのかって疑念がかすかにあったのだ。
だが今回ここにいる連中は、現在進行形で俺をめていた10代の本人たちだ!これ程愉快なことはあるまい!學生でガキ年齢のこいつらに復讐ができるのだから!!
「ま”っで、待ってぐれ...!う、噓やろ?す、ぎ山が怒っているんは分かったわ。けど......殺すなんて、冗談、やろ...?本気なわけ、ない、よな...?」
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半泣き狀態の小西は引きつった笑顔で俺にそんな言葉を吐いてきた。
「はぁ?ここにきてまだそんな反吐が出そうなこと言うんか?俺の顔見てへんかったんか?俺のお喋り聞いてへんかったんか?あれのどこが、冗談に見えて聞こえたんか?あれのどこが、演技やと思ったんや、え?」
ドスッ!腹を毆る。小西はを吐いた。
「ごふっ...!お、い......あんな”、悪ふざけで...俺らを、本気で殺すんか―――ぁぎゃああああ”あ”あ”あ”っ!?」
まだふざけたことをほざいたので右腕を握り潰してやった。摑んだ箇所が赤黒く変して腕の形も歪に変形している。
「って言うと何か?お前らはあの二年半のアレが...悪ふざけの一言で済まそうってか?
ハァ??お前らはさァ、人を二年半も理不盡に甚振って辱めて陥れて孤立させることが、ただの悪ふざけって言えるんか?
人の尊厳と健康と績と青春と人生をズタボロに引き裂いて踏みにじってきた行為が、悪ふざけだって言いたいのかなぁ!?!?」
ゴリィ!今度は左の脛を蹴り砕いた。腳からがいっぱい流れてあっという間に真っ赤になる。
泣き喚く小西を床に押し付けてその背を踏みつける。
「あっそ。お前が俺へのアレが悪ふざけやって言うんなら、俺がこれからすることもただの悪ふざけとしてやるけど、ええよな?」
「あああ、止せ、止めてくれ...っ!言い方が悪かった!ごめんなさい!俺らが悪ふざけ気分で杉山をめてしまいました!ち、調子に乗り過ぎました...!!」
「気分ねェ?気分がそうやったから俺をあんなに長い間めてたんか?へ~~?隨分勝手やなァお前?どういう腐った思考してたらそういう結果にたどり著くのかねェ!?」
バシャァと硫酸を傷つけた右腕と左腳にぶっかける。ジュウウッと赤い煙が上がっていく。
「ああああ”あ”あ”あ”っ!!いだい”いだい”助けでえ”え”え”え”!!」
陸に上がった魚のように、いやそれ以上にみっともなくのたうち回る小西を見ておれはゲラゲラ嗤う。
『あっはっはっはー!!どうや皆ァ!?お前らの敵がこんな無様を曬してるのは、実に稽で愉快やと思わんかァ!?』
マイクパフォーマンスじみた口調で、生徒らに語りかけて、あいつらの反応を見て見ることに。すると――
《ぎゃははははははっ!!ウケるーー!!》
《見てあの格好、キショく悪ー!》
《いいぞー!もっとやれぇ!!》
生徒らの反応は大ウケ!誰もが小西を指さして笑して、俺を囃し立ててくる。誰もが今の小西の慘狀を愉快に思っているのが分かる。
「おい......おいっ!?お前ら、おかしいやろ...?介が、あんなになってるのを...。お前ら何笑ってんねん!?笑ってんじゃねーよっっ!!」
中村が怒りの形相で生徒らに脅しかける。前原も同様にキレている。五組の奴らも有象無象どもの反応にやや憤りを見せている。しかしその有象無象どもは二人の怒りに當てられてもあまりじていなかった。さっきからずっと小西を嗤い続けている。
もちろんこれは...俺が細工したことが原因や。
小西への拷問と同時に、俺は復讐対象と教師ども、あと遠隔魔で五組の連中にも幻覚を見る催眠をかけておいた。容は...生徒らが自分らを嗤ってるように見える、や!
俺が甚振る度にギャラリーのあいつらは笑い騒いで俺に拍手を送る。そんな狂ってる狀況を見ている錯覚をあいつらにかけておいた!
もちろん観客と化した生徒らは笑ってはいる。笑ってはいるけど、顔が引きつっている...。これではこのクズどもにダメージを與えられないということで、俺の催眠で補正をかけている...というカラクリだ!
俺にとっては茶番と言えば茶番だが、今理不盡に甚振られている人間にとってはもの凄い心の傷となってるハズや!......というか、
「おかしい?お前らにソレ言う資格ある?俺を散々酷く痛めつけていてそれを可笑しそうにゲラゲラ笑ってたんはどいつやったっけー?」
俺の言葉に中村も前原も怯んで黙る。
「お前らが散々やってきたことを、今ここでやってるだけやろ?お前らが俺たちの行為を非難する権利があると思ってんのか?コレが、俺がかつて味わってきた痛みと屈辱やクソ野郎っっ!!」
「ひ、ひぃ...!?」
今度は俺が怒りの形相で怒鳴りつける。中村がまたけなく恐怖に後ずさる。
「せ、先生っ!!お前らけるんやろ!?早よ、介助けろや!!先生やったら生徒助けろやぁ!!」
前原が教師どもに向かってそう怒鳴る。それを聞いて最初にいたのは、育の教師二人だ。なんか俺に向かっていい加減にしろだのもう止めろだのと連呼しながらゆっくり歩いてくる。止める素振りを見せるだけで俺に近づこうとはしていない。ただ無意味に制止の言葉をかけるだけの無能教師どもだ。あまりにもうるさく呼びかけてくるので――
「お、おい!もうこんなことは――「うっさい」ズパパン!!
斬撃音がしてししてから床にゴロリと、二つの首が転がった。その正は當然先程の二人のだ。
「いま良いところなんが分からへんのか。お前ら教師どもも黙ってそこで見とけや。生徒一人も助けられへん無能クズどもが」
俺の躊躇無い殺人に教師どもも復讐対象らも全員絶句する。教師どもはもう俺にちょっかいかけることはしなかった。
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