《転生して帰って來た俺は 異世界で得た力を使って復讐する》9-1

「こんなん......ねーよ、あり得へんやろ.........」

「あ、うああああ............」

「嫌や嫌や嫌や.........」

目の前で小西が殺される瞬間とその小西の無様な死を目にした連中は全員絶した様子でいた。本當に復讐で殺されてしまったのだと、誰もが理解し、次は自分らの番だと諦めに近い様子でいた。五組の連中は......っははは、嘔吐しとる奴がおるわ、キモい。

「あ、あいつをめたから......こんなことに...」

「俺らは......怒らせたらアカン奴を、怒らせて......」

諦めに加えて後悔のも出てきている。そして板敷がこんなことを言い出した。

「誰なん?杉山めよって決めた奴は?ソイツのせいで、ななはこんなとこにおるやんけ!誰がきっかけでめが起こったんや!?」

男子全員を睨みながらヤケ気味に犯人を聞き出そうとしている。井村や清水が板敷の言葉に確かにと便乗する。し面白くなりそうやと思い見する。

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「そういや杉山は中學上がる前から本山とか前原とかから因縁つけられてたって聞いたで。なぁお前ら、あいつと同じ小學校やった奴らのせいちゃうんか?」

「は、はあ?ふざけんなお前、何でそうなんねん?確かにちょっかいはかけたけど、めとかはしてへんかったわ!」

「そうや!あいつをめるようになったのは中1からや!けど俺が最初にめはしてへんぞ!?おい谷里、お前が杉山をボコってからあいつをみんなでめるようになったんとちゃうんか!?」

「ああ!?何俺だけのせいにしようとしてんねん前原!俺が締めた後からお前らも金魚の糞みたいに付いて來てボコってたやろが!!」

「はぁ!?誰が金魚の糞や!?お前最初に杉山を締めてからもあいつをしょっちゅう育館裏へ連れてボコってて、んで俺らをって一緒にボコったんやろが!絶対お前のせいや!」

「ざけんなクソが!!何俺に罪被せてんねん!つーか板敷と吉原も!お前ら杉山の悪口めっちゃ言いふらしてたよな?それを聞いた中林とか清水とかも一緒になってあいつの評判潰してたやんけ!!」

「はぁ!?なならのせいなん!?なならは別に杉山に暴力振るってへんし、パシリさせようとしても斷られただけやし。それについて愚癡ってただけやし!なならは別に杉山を貶めてヘんわ!!」

「あたしらは別に関係無いのにここに連れられてるんがおかしいくらいや!!お前ら男子が勝手に因縁つけてボコってめるようになったんやろ!?なのにあたしらのせいにしようとすんなやボケ!!」

お前が悪い、いやお前が悪い、違うあいつが原因で...というじで連中は俺の前で醜く責任を押し付け合っている。ああ、良い箸休めにはなったな。

どいつも稽で醜くて、愚かや...!せやけどその下らない爭いを見てると面白いことを思いついたから、あいつらの口論に割ってる。

「はいはい、下らない言い爭いは中斷しろー?いや~~お前らも狂い出してきたなー?友達が目の前で殺されたゆーのに、そうやってめの責任を押し付け合ってるんやから...。ああもともと仲間意識とか友とか存在してへんかったんか?お前らは全員最低のクズどもなんやからなァ!」

短剣を投げ回しながら侮辱する俺に、誰も怒りの言葉を返さない、返せないでいる。俺の圧倒的な力を目にしたことで、逆らう気は失せたようだ。所詮暴力で人を屈してきた奴らは圧倒的暴力に簡単に折れて沈むもんな。侮蔑を込めた目で見下しながら続きを話す。

「でもまぁお前らの下らない責任の押し付け合いが意外にオモロかったから、しチャンスあげるわ」

俺の言葉にめの主犯ども全員が顔を上げる。

「この中で一人、責任者を決めろ。ソイツを次の復讐対象にするわ。で、殘りのお前らには狀酌量の余地を...つまり他の生徒らと同じように生きて帰そうかって思ってるわ」

「!?ほ、ほんまか...?」

「いや~~さっき小西を殺した時だいぶ溜飲下がったからな。なんか、あと一人殺せばもうこれで良いかなって。お前らの顔もだいぶ反省してそうに見えるし。今後二度と俺に間接的なことも含めてちょっかいもかけへんって約束するならもう赦してもええよ」

もちろん噓や。

こいつら全員皆殺しルートは崩しませーん!こいつらにはところん絶と地獄を見せて殺すって決めてるからな。その為には希をちらつかせてやるのが効果的や!

「わ、分かった!!俺は十分に反省してる!もう二度とお前に変なことはせーへん!」

「俺もや!絶対にちょっかいもかけへん!!だからチャンスをくれぇ!!」

俺も、ななも、と次々に俺の提案に従う様を、俺は心で嘲笑する。さっきまでの俺を見てたくせに、突然の手のひら返した態度についておかしいと思わへんのかよ?どこまで自分らの都合良い脳をしてんのか、マジで低脳やな。まぁ低脳だからこそ楽しめそうなんやけど。

「じゃあさっさと始めろや。お前らの友達を犠牲にして、意地汚く生き殘ってみろや。人の尊厳を踏みにじったお前らならそんなもん簡単やろ?」

俺の言葉の後に下らない茶番が始まる。あいつらが言い爭いをしている間、俺は次の拷問セットをつくっていく。拘束をつかうのも良いな。

「絶対にお前が悪い!!」「違うあの時やり過ぎたお前らがっ!!」「テメェが俺を唆したんやろーがクソが!!」「男なんやったら潔く名乗って殺されろや、あたしらの為に!!」「黙れクソが!男とか関係あるか!!」

などと準備してる傍らで醜い口論が繰り広げられている。俺やここにいる他の生徒どもは馬鹿を見る目で嗤い、教師どもはただ悲しそうにその景を眺めていた。

外だけじゃなくまで仲間、味方が無くなっていってることに気付いてるやろうか。同じ復讐対象同士お互い庇うこととかは一切しない。自分が生きて帰ることだけしか頭に無い奴らしかここにはいなかった。

ほんま笑える。人をめるようなクズどもが、友達の為とか思うわけないよな。自分の為なら仲間を蹴落とす、その程度の連中や。

所詮は表面だけの関係ってやつや。薄っぺらい友で徒黨を組んでイキり回ってるだけのあいつらの仲を引き裂くのに何の労力も要らんかったな。まぁ今回は命かかってるからしゃーないやろうけどな。何にせよおでオモロいもんを見させてもらったわ。

それから數分後、連中はある男に責任を押し付けてばかりいた。

「ふざけんな!!俺は、俺は悪くない、俺のせいやないっ!!おかしいって絶対!!」

大半が男...谷里をやり玉に上げて非難して責め立てている。谷里は真っ青な顔で必死にぶがちっとも反論できていない。谷里以外の連中はちらちらこっちを見ている。早く助かりたくてしょうがないようだ。これ以上引っ張ってもグダりそうやし......そろそろ進めるか。

そして次に処刑する奴を指名しよか...!

「はいそれでは次の復讐相手は......谷里優人、お前にするわ。慘殺刑な」

「な...ぁあああああああああっ!?」

「お前のことは特に憎んでたから丁度ええわ。地獄に連れてやるからな...!」

では復讐再開!

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