《転生して帰って來た俺は 異世界で得た力を使って復讐する》9-2★
「クソ、が......クソがああああああっ!!」
死刑判決をくらった谷里は、ヤケを起こしてまた俺に毆りかかってきた。力ずくでは敵わないことは証明したはずが、こうして発狂する以外の選択がなかったんやろうな。
「はーい、元気が良い、ことっ!」
グチャ...ッ「~~~~あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”っ!!」
拳を構えて走って來るところに亜音速で繰り出した踵蹴りを奴の右にれると、が潰れて骨が砕く音がした。谷里は走った勢いのまま前のめりに転倒。倒れたところを、奴の手足に枷をつけて拘束する。枷と言ってもただの枷じゃない。骨に達する程の大きさの棘を食いこませたオリジナル手足枷や!
痛い痛いと喚いてる谷里を浮かび上がらせて、全校生徒および教師に見えるように曬す。
「よくも俺にっ!意味不明で下らん因縁をつけて毆り蹴りを繰り返してげてっ!二年半も俺に暴行を加えたな!?理不盡に何度も何度も何度も何度も...!俺をゴミみたいに甚振って傷つけてくれたな!?お前には的苦痛を散々けさせられたから、同じように理的手段でお前に地獄を験させたるわっ!!」
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ドゴォ!「うぶぉ、え...」
隙だらけの腹にアッパーをぶち込む。臓にったらしくと胃を吐いて悶絶する谷里。
「痛いか?重いか?お前程度のパンチよりも數倍強いやろうな。けどな、コレまだ本気ちゃうねん。せいぜい5割や」
「あ”...あ、んだ、と......?」
「15才のこのでも、本気出して毆ったらお前らなんか簡単に死んでまう威力やからなァ、自分に弱化魔かけてパワー抑えてるんやわ。そうしないとサンドバッグにならへんもん、なっ!!」
ゴスッ ドスッ ガッガッガッ ガリィ! ベキィ!
爪先蹴り、膝蹴り、ストレート連打、爪裂き、顔面パンチ等...谷里を完全にサンドバッグに見立てて好き勝手に毆って蹴って甚振る。一撃一撃に苦悶の聲を上げて反応する谷里は、俺とギャラリーを大いに沸かせてくれた。
「あっはははははは!!いちいち反応してくれてありがとうな!俺が甚振られてた時はそんなに聲上げてへんかったけど、お前はこういう痛みにかなり反応してくれるんやな!甚振り甲斐があるわホンマ!」
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《あははははは!!ボコボコや!あの谷里が全打撲痕だらけや!!》
無慈悲に、理不盡に甚振られている谷里を大勢の生徒らが奴を指さして嗤う。その屈辱的仕打ちも谷里にさらなるダメージを與える。
やっぱり何が堪えられないかっていうと、自分が酷い目に遭ってる様を見世にされているという事実なわけよ。他の誰かに自分の醜態を曬している...その事実が自をさらに傷つけていくんや。今のコイツの傷は俺の比やない。何せ數百人から嗤われてんや、さぞ糞やろうな!!
「あ~~~最っ高やっ!!お前にはずっとこういう仕返しをしたかったんや!!俺をあんな目に遭わせたことに対する報復をずっとんでた!それが今葉ってる!マジで最高や!!オラぁ!これで済むと思うなよ、人間のクズが!!」
拳と蹴りの次は道で傷つける。棘がついた鞭で、熱した硫酸で、鋏やペンチで、ナイフで、銃で。思いつく限りの手段で谷里のを壊していった。
「う”わああああああ”あ”あ”あ”あ”あ”...っ!!!ぎゃあああああああああ...!!!」
「「「「「......っ!!」」」」」
《フウウウウウウウウ!!良いぞ良いぞぉ!!!》
悲鳴と歓聲が混ざったカオス空間が、この育館を形していく。処刑を免れた気になっている連中は顔を逸らし、教師どもは口では止めろとんでいるがくことはせず棒立ち、五組も同じ様なリアクションをしている。反対に他の生徒どもは面白がって囃し立てる。まさにカオスや。
「なァ谷里。程度はし違うけど、俺はこうやってお前らから嗤われ罵られながらいつもげられてた...。今のお前が見てる景は、かつて俺が見てたのと同じや。ははは、マジいい気味やわ。お前は常にげる側の人間やったからな...今もこれからのお前も。オッサンの年になったお前は、一丁前に家庭を持つ反面、會社では若い部下に過度なパワハラを強いるクズ野郎になる。そうなる前に俺がここでお前を消す。ある意味人助けになると思わへんか?」
「あ”......にを、言っへ......」
「こっちの話や。つまりお前は大人の年になっても本質は変わらず誰かを理不盡にげる人間やってことや。俺が忌み嫌う最低でクズな人種がお前やってことや。まぁ理解せんでええわ、もう殺すし」
鋼製のメリケンを嵌めた拳で顔面を思いきり毆りつける。ゴキリと音がしたと同時に顔の形が凄く歪み、顎がぶらんと外れた。
さらに歯を一本一本素手で力づくで引っこ抜いていく。地獄のような激痛が谷里を襲い続ける。
さらにさらに、爪先にナイフを仕込んだ靴で間を蹴って男のシンボルを刺し潰してもやった。
「ヴhふぃgfvklbcm、えうぇんwbvっ!!!」
谷里のこれ以上ない悲鳴が育館に響いた。め主犯連中と教師どもと五組は目を逸らして耳を塞いで震えている。俺とギャラリーどもは相変わらず愉快気だ。
「はっはっはー!しはげられてる人間の立場を理解したか?まぁ理解したところでお前みたいな人間はまた同じ行為を繰り返すやろうし、何よりも俺はお前をぶち殺したくて仕方ないから、もうここで殺されるんやけど」
「は、はぐぁ......。あああああああ、ぁ......」
毆られ蹴られ、刺されて斬られて、撃たれて潰されて、焼かれて溶かされて、腹を裂いて自分の臓を見せられることもされて...全にんな深い傷を負った谷里の心はもう折れている。目には生気が失いかけている。そろそろ時だ。こっちとしてもこいつの顔は不快過ぎて長くは見たくねーしな。
止めにろうとしたところで谷里が何か呟く。
「み.........ず......き」
「あ?.........あっ、そういやお前には年下の彼がおるんやったな?それもこの學校での後輩やったっけ?みずき......ああ、アイツか」
未來のコイツの妻は植田瑞希っていうやったな。そのとは中學からの付き合いだったっけ。
......最後に良い事思いついたぁ!
『おーい、植田瑞希ー!その中におるよなー?お前の彼氏を今からぶち殺すからよぉく見とけよー!?』
悪意ある笑い聲を上げながら、何百キロもある鋼鉄製の棒を振り回して谷里に近づく。その谷里の目の前に小さなモニターを出現させて奴の彼を映し出してやる。
茶髪のポニーテールの髪型で、に分類されるであろう顔の子生徒が、畫面に映し出される。
「み、みず...き......っ!!」
「そうや、お前の彼や。リアルタイムでお前を見てる彼の様子をドアップで映したったぞ。良かったな?最後に彼の――」
『きゃははははっ!気持ち悪い顔してて笑えるっ!最後は派手に頭砕かれて死んで下さいね先輩』
「――可い笑顔と罵倒がもらえて」
「―――――」
彼...植田の予想外の罵倒を聞いた谷里の顔が完全に凍りつき、完全に死んだ表になった。大好きな彼から死に際にそんな言葉をかけられたことが、よっぽどショックだったらしい。
「理的に甚振るだけやったんとちゃうんかやって?
ンなもん噓や」
「み......ず―――」
そして無慈悲に振り下ろした鋼鉄の棒が、谷里の頭を々に砕いた。スイカのように割れて、中が汚く飛び散る。モニター越しの植田は面白そうに笑っていたが、実際の植田は終始引きつった笑いを浮かべていた。けどそんなものを見せるよりはこっち(噓)の方がコイツに良いダメージを負わせると思ったんでこうした。
『うっし、二人目ー!《《殘り九人》》』
俺がマイクでそう告げると、観客生徒どもは盛り上がり、め主犯連中は顔を凍りつかせた。
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