《転生して帰って來た俺は 異世界で得た力を使って復讐する》13-1
壇上には夥しいが流れている。三人分の致死量のが流れているのだから無理もない。そしてそれだけのを流させた當の本人...俺はケラケラと笑って愉快なご様子でいる。しかもそんな俺を見て恐怖・ヤバい奴といったを持っているのは、これから復讐する板敷と吉原、教師どもと五組の連中だけ。まぁ実際は観客生徒らも顔を盛大に引きつらせているが。
ただの塊となった三人のに俺は順番に小便をかけて亡骸を辱める。こいつら三人には散々不名譽不快極まりない呼び名で呼ばれたり見世にされたりと俺の尊厳を汚し辱めてきた。だから俺は最後までとことんこいつらの全てを奪い汚して辱めることにする。
溜飲が下がったところで首以外の部位を焼卻して、三人の首は隅に雑に置いてさらし者にしてやる。それを見たギャラリー生徒どもは指さして嗤い出す。これこそ“辱め”ってやつ!
床を掃除して初期狀態に戻したところで、隅で震えているクソ二人を中央に引き摺り出す。復讐もいよいよ大詰めや!
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「いやあああああ!!やだあああああ...っ!!」
「死にたくない死にたくない!!あんな死に方、嫌ぁ...っ!!」
ジタバタ藻掻く二人を壇上に曬して重力で拘束する。うつ伏せ勢のまま直させられて何も出來ないでいる二人の前に立って見下しながら話をする。
「よお、パシリ未遂ども。俺はお前らのパシリになんかは一度もならなかったけど、その度にお前らは俺が優しくないだの冷徹だのの敵だのクズだの最低だの......挙げたらキリがねーくらいに、俺に関する悪辣なデマを學校中に広めて俺を貶めたっけ...?
そのせいで俺は同學年からはもちろん、上級生や今の二年生らからも俺を悪い奴として捉えるようになって、俺から避けたり俺をで非難したりと、校での俺の評価は最底辺、カーストも最下位同然の酷い扱いをされてきた...。
お前らには、隨分遠距離撃をくらわされ続けてきたようなもんやったなー」
思い出を振り返る調子でかつて二人にされてきた嫌がらせ容をポツポツと語る。二人は相変わらず涙を浮かべて震えるばかりでいる。ある程度語り終えたところで、俺は怒りの形相で二人の目前に剣を床に深々と突き刺す。
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「「ひいぇああ!?」」
『なァ訊くけど......俺はお前らに暴力振るったっけ?正直に3秒で答えろ。じゃないと今度はコレをお前らに突き刺す。噓はすぐに見破れるからな。はいさーん――』
剣を見せつけて尋問を始める。とりあえず公衆の面前でコイツらの悪行を曬してやることにした。
「―――ふ、振るわれてませんっっ!!なならは、杉山に暴力なんて振るわれたことありませんっ!!」
板敷が真っ先に答えをぶ。狀況次第では助かるとまだ思っているのか必死だ。
『うん、せやな。ホンマにブン毆りたかった気持ちやったけど結局はお前らにそういうことはしなかったよな俺は。暴力行使未遂は事実や!お前らは振るわれてもない暴力があったかのように吹聴していた!!』
俺が言い終わると同時に観客生徒どもから激しいバッシングが起こる。噓つきだの悪だのと、罵詈雑言の嵐だ。
つーかあいつらの半數近くが、この二人のデタラメを信じて俺を軽蔑・非難してたのにな......殺したくなるくらいの手の平返しや。まぁ今はコイツらを潰す時間やし、利用しとこうか。
『じゃあ次。俺は他の子生徒にちょっかいをかけてましたっけー?』
『俺は下級生を脅したことあったっけー?』
『俺は誰かを貶めることなんかしたことあったっけー?』
と、今までコイツらが広めていた悪評の一つ一つを、本當か噓かを二人に尋問していく。當然答えは全て噂はデタラメ、虛偽であり、この二人は大噓つきだったってことを全校生徒・教師の前で暴してやった。
《噓つき!噓つき!!クソ!!》
ギャラリーどもが二人を非難しまくる。その圧力に板敷は泣いて震えて、吉原は逆ギレしてうるせェと怒鳴る、効果は全く無いけど。
「まぁお前らが如何に噓つきで、俺を散々貶めて、俺がげられてるとこを嗤うような最低クズどもだってことがハッキリしたな?」
「「......!」」
「俺がお前らの命令に従わない、お前らの思い通りにこうとしなかったという下らない理由で、理不盡に俺を潰すことにした。俺を底辺に突き落としてそれを楽しんで...隨分とまぁ俺を散々お前らの玩にしてくれたもんやなぁ?ほっっっんと、って醜い生きなんやって思ったくらいや......お前らのせいでっっ!!」
ズドンズドンッッ!!
「「ぎゃえあああああっっ!?」」
今度は銃を撃って二人の眼前の床に著弾させる。それだけで二人はけなく喚く。
「......俺がさっきからお前らを殺したあいつらと違って甚振らへんのは何でか分かるか?」
銃をプラプラさせながら問いを出す。二人はブルブルと首を振る。恐怖で震えているだけなのかもしれないがとりあえず分かりませんという答えとしてけ取ろう。
「いやさ?俺って子に対してはさっきみたいな甚振り方は出來るだけやりたくはなくて?一応まだ紳士的要素が俺にはあるから?」
俺の発言に二人が顔を上げる(二度目の時は問答無用に痛めつけてたが)。もしかしたら私たちは酷い目に遭わされずに済むのかも、と期待してそうな様子だ。それを俺は心嗤いながらまた質問を投げる。
「なァ、そもそもお前らは何で俺をパシリに行かせようとしたん?それも二度も三度も...しつこくしつこくさァ...。こういうのって普通一度斷られたらもう関わろうとしないもんちゃうの?それも異相手に...。何なん?理由あり?俺をパシリにさせたかった理由が」
二人は答えない。板敷に至ってはあからさまに顔を背けようとしている。この期に及んで後ろめたさで言うのが憚られてるのか。鬱陶しい。
「早よ言えや。あいつらにした拷問されたいんか、コラ?」
銃を頭に向けて脅すように言うと、板敷は観念したように、頬を赤く染めて(?)白狀した。
「な、ななが...杉山を何度もパシろうとしたんは...............。
す、杉山をななのモノにしたいと思ったからっ!」
「あ?」
思わず呆気に取られてしまい間が抜けた聲を出してしまった。誰を誰のモノにするって?俺があのクソのモノにやと??
「ななは、杉山のことイイかもって、せやからアンタをななのモノ...男にしようって!でもなながそう思ってた時には、杉山は皆から嫌われて...め.られてて..。ななの男になる人があんな目に遭ってるのは嫌やったから、なながアンタをめから守ったろと思って、それで...パシリとかから始めて、皆に杉山がななの男やって分からせてめを止めさせようと考えたんよ!?」
「.........」
「せやのに...肝心の杉山はななのそーいう気持ち全然分かろうとせずにななに反抗して協力せーへんくて...ななに全然なびいてくれへんくて...!言うこと全然聞いてくれへんかった!ななが杉山をどうにかしてあげようって思ってるのに杉山全然空気読まへんし!ただでさえキャのアンタとスクールカースト上位のななとじゃ釣り合わへんのに!ななから歩み寄ってあげたのに、アンタが生意気にもななのい斷るから!!」
「.........」
「ボッチでキャのアンタはただ素直になならの言うこと聞いてたら良かったんや!そうすればななが杉山のことめから守ってやってたのに!その代わりにななが杉山のこと可がってあげてたのに!何でななのパシリにならんかったんや!?ななは自分なりに杉山のこと考えてたのに!
せやからななは、アンタがななのところに來るまで、皆と一緒になってめ...ううん、なならのはめですらない。ただ噓の噂を流しただけ!せやのにアンタはそんなことも分かろうともせずにこんな...こんな殘酷な仕返しをして...!なならにもこんな酷い仕打ちまでしてっ!!」
板敷は自分の気持ちを、俺をげた理由をややヒステリックになりながらも告げて、最後は逆ギレ気味に俺を睨んでぶ。
要するに板敷は俺に好意みたいなのがあって、それで俺を自分のモノにしようとパシリから始めて俺を私化しようと近づいた。けど肝心の俺はそんな板敷に反抗して奴の思通りにかなかった。それが気にらなかった板敷は、俺が従う気になるまで噓の悪評を広めて俺をげ続けていた...というわけ。
........................ふざけてやがる。
「ちっとも理解できへんのやけど?それでどうして俺がお前のところに行くという結果になれると思ってんの?はぁ?俺がどんだけ傷ついて辱められてきたのか理解しようともせずにさァ?」
「知らん、知らんわ!キャのアンタは立場が上のななに素直に従ってたら良かったのに!!下の人が上の人に従うのは當たり前やんか!!もうアンタなんか好きでもないわ!!死ね!!!」
「......おいおいおい。自分に従おうとせず自分になびかないからめに加擔して、しかも今も俺を下に見てるんかよ...。同級生やのに立場が上とか下とか...。
何やねんコイツ。どこまで自分勝手ななん...?」
――こいつはどれだけ俺に憎悪と殺意を抱かせるのか......
再び沸々とこみ上げる憎悪をじながら、ずっと黙ったままでいる吉原に目を移す。
「で、お前はソイツの補助という形で俺を同じようにげてたってやつか?」
「は、はい......ななに協力して、杉山の悪評を広めて...。それでななが付き合えるからって、ななが言ってたから......協力して......」
「......ハァ。どいつもこいつも......」
ほんま...マジで。特に板敷というクソゴミ...。こいつマジでアカンなァ。
ニジノタビビト ―虹をつくる記憶喪失の旅人と翡翠の渦に巻き込まれた青年―
第七五六系、恒星シタールタを中心に公転している《惑星メカニカ》。 この星で生まれ育った青年キラはあるとき、《翡翠の渦》という発生原因不明の事故に巻き込まれて知らない星に飛ばされてしまう。 キラは飛ばされてしまった星で、虹をつくりながらある目的のために宇宙を巡る旅しているという記憶喪失のニジノタビビトに出會う。 ニジノタビビトは人が住む星々を巡って、えも言われぬ感情を抱える人々や、大きな思いを抱く人たちの協力のもと感情の具現化を行い、七つのカケラを生成して虹をつくっていた。 しかし、感情の具現化という技術は過去の出來事から禁術のような扱いを受けているものだった。 ニジノタビビトは自分が誰であるのかを知らない。 ニジノタビビトは自分がどうしてカケラを集めて虹をつくっているのかを知らない。 ニジノタビビトは虹をつくる方法と、虹をつくることでしか自分を知れないことだけを知っている。 記憶喪失であるニジノタビビトは名前すら思い出せずに「虹つくること」に関するだけを覚えている。ニジノタビビトはつくった虹を見るたびに何かが分かりそうで、何かの景色が見えそうで、それでも思い出せないもどかしさを抱えたままずっと旅を続けている。 これは一人ぼっちのニジノタビビトが、キラという青年と出會い、共に旅をするお話。 ※カクヨム様でも投稿しております。
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