《No title_君なら何とタイトルをつけるか》腹が減っては戦ができぬ!!

彼方此方で煙の匂いと怒聲が溢れかえる戦場…新兵団式から3日が過ぎようとしていて、生活に慣れてきたと思うが…そうはならなかった。団式から5日後にアメリカから空団基地に攻撃があった。あまりの急さに混した新兵が多かったが幸い戦闘機が5機だった… 基地に今日までずっと攻撃してきており、さすがに空団も骨が折れて海上団にアメリカ戦闘機5機の撃ち落としを急ぎ命令され、新兵も働いた。ヴェルザも他の団員も疲れ果てており、真面に休まず 飲食もせず顔が悪かった。

「ヴェルザちゃん!弾切れだそうなので取りに行きましょう!」

ただ1人だけ目の前にこの地獄の狀況の中、笑うことが出來る奴がいた。ヴェルザと同じ新兵だが二等兵ながらも一等兵のヴェルザに親しくするマリー・ミラー。寮が一緒のためやたらとヴェルザに構ってくる、変わり者。

「そうですね」

2人は荒々しい人達の中を抜け出て武庫へと小走りで向かった。

「ヴェルザちゃん大丈夫?他の団員の人もだけど皆疲れて調が悪そうだよ。醫務室行った方いいよ」

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「ちょっと疲れてて…醫務室に行くほどじゃないから、というかマリーさんは元気ですよね」

「そうかな?結構 クタクタだよ」

マリーは笑顔ながらも目にクマを見せた。

「弾はこれでいいのかな?」

「あぁそれは違う」

マリーの出した弾は古い弾で、特別進級のヴェルザは直ぐにわかった。

「えっと…確かこれだと……っ」

「ヴェルザちゃん…!!」

ヴェルザの視界は正面から上へとり暗くなった……。

微かに香ってくる煙の匂い。

遠くから聞こえる怒聲、罵聲。

近くから聞こえた…

「ヴェルザちゃんっ!」

直ぐに目が覚めた。最後に視界にったのは武庫の頑丈そうな天井だった。

だがヴェルザの視界には今 自然と落ち著いてくる白い天井が映り、そして心配そうに此方を見詰めているマリーだった。

「………ここは…?」

「此処は醫務室だよ。ヴェルザちゃん武庫で意識を失ってハシゴから落ちたんだから!」

マリーは怒っているような聲を出した。

「ヴェルザさんの目は覚めた…?貴方、調が悪かったなら倒れる前に來てくれる?運ぶの大変なんだから…」

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の瞳を持った可らしい顔立ちのが呆れながら話しかけてきた。

「すみません…この忙しい中 1人呑気に休むのは抵抗がありまして…」

は溜息はついた。

「ヴェルザちゃん…免ね?私、そろそろ戻らないと。弾は出しに行ったけどまだやらないといけない事があるの…隊長には伝えて置いてあるからゆっくり休んでね」

そう言ってマリーは醫務室を急ぎ足で出て行った。

「なんというか…さすが副団長の妹だね…」

「え…?」

醫務室にと殘されたヴェルザは疑問を思った。

「副団長の妹?」

「え?知らなかったの…?」

「はい…確かにマリーさんの苗字はミラーでしたね…」

あの堅苦しそうな副団長の妹があんな謙虛な人だなんて思ってもみなかった。

「さて…ヴェルザさん。貴方…」

グゥゥゥと誰かのお腹が鳴った。

ヴェルザは顔を真っ赤にし俯いた。

「貴方…栄養失調よ、食事取ってないでしょ?まぁ他の団員もそうだけど…貴方は特に取ってなさそうね…」

「うぅ…すみません」

「はぁ…早く食事を済ましなさい!調不良だからって治さずに休んでいるとお偉いさんに目をつけられてしまうよ」

「あ、はい…有難うございます…えっと?」

「あぁ…私は軍醫のアイ・グリーフっていうの」

「有難うございます、アイさん」

「アイでいいよ。貴方 気にった、特別に気軽に接していい事を許可するよ」

アイは優しく微笑みヴェルザの頭をでた。

「よろしくね、ヴェルザ」

「よ、よろしく…アイ」

し俯きながらもヴェルザは応えた。

「ほら、早く食堂に行って!調が良くなったら早めにマリーちゃんの所へ戻って働きなよ」

アイはヴェルザを起こし、ヴェルザは焦りながも醫務室を出ていった…。

「ふふっ…可らしい」

アイは小悪魔らしく笑った。

食堂で無事食事を用意したヴェルザはまだ焦りながらも食べてると…口が止まった…

「な、なにこの。料理…高級料理?凄い…味しい」

「でしょ?」

顔を上げるとグレイが居て…グレイの後ろには如何にも「早く指揮も食べて仕事に行きますよ」と言い出しそうなイグニスがいた。

「早くサラ指揮も食べてください!今は12時過ぎですよ?2時から會議があるんですから急いでください」

當たった…そう思いながらも食事をするヴェルザだった。

「あぁそうだね…じゃぁ私も食べなきゃ」

グレイは料理所にいた赤髪のに話しかけて、此方に一緒に來た。

「ヴェルちゃん、この人 料理長だよ。その料理作った人…あと団式の例のバズーカを作った人」

「こんにちは、私 メコ・ロンリネスと申します。料理、味しい?」

狐目で瞳が見えないミステリアスなにヴェルザは謎の尊敬とグレイと共犯であったことへの不安が出た。

「お、味しいです!とてもっ…」

「ありがと!」

メコは無邪気に笑った。

「サラ指揮。早く!食事を!!」

免て、メコ 食事用意して」

「OK」

グレイは食事を頼みヴェルザの前に座った。

「いやぁヴェルちゃんがあまりにも味しそうに食べるから作った人を紹介したくなってね」

「有難うございます 料理、凄い味しいから作った人 しだけ知りたかったんです」

グレイは得意気にイグニスを見て「ほらぁ」と言った。イグニスはイラ顔ながらもグレイの隣に座った。

「あ、先程 ヴェルザがアイとマリーに運ばれているのを見かけたんだが…如何した?」

「へー。マリーと仲良いの?」

アイもイグニスもグレイもマリーの事を知ってした。やはり副団長の妹だから知っていたのだろう。

「実は武庫で倒れて…あと、マリーさんは親しくしてくれるから」

「マリーは誰とでも仲良しだからな。あと可らしいから男の中でも人気がありますね」

「まぁ…副団長の妹とは思えないなぁ男の中の人気だったらアイも負けてないでしょ?」

グレイはイグニスに興味顔で言った。

「そうですね…同じくらい人気あります」

「ほらぁ!アイは可からねっ!マリーも可いけど私はアイ派かな!」

「ヴェルちゃんは何方?」

「何方て…比べたくないですよ…」

ヴェルザは困りながらもよく考えた。

「私は何方も可らしいと思うぞ?」

イグニスはヴェルザを向いて言った。

「そうだね…自分も何方も可いと思う」

イグニスの助言にヴェルザは助けられた。

「そーかぁぁ…2人共その意見か」

そんなこんなでグレイにも食事が屆いており食べていた。メコはイグニスと話していた…。

「へぇ…そうか。アンタがヴェルザだったのか。噂で聞いていてね。凄いじゃないか」

メコはヴェルザの食べ終わった食を持ち上げた。

「いえ、自分はまだまだです」

「そうかね…?この食べ終わった食を見るにそうは思わないな。アンタは綺麗に食べるね。そういう奴は大 凄い奴だよ」

「……」

ヴェルザはし考えた顔をしながらも「有難うございます」と応えた。

「でもな、アンタ…空腹を保つとは良くない。倒れたんだろ?」

「はい…」

「腹が減っては戦ができぬ!!」

急なメコの大聲にヴェルザは驚いた。

「っていうのあるだろ?」

ヴェルザの驚いた姿に高笑いをするメコ、

ヴェルザの驚いた姿に馬鹿笑いをするグレイ、

2人の姿をみて困った顔をするイグニス。

「あっ!サラ指揮もう行かないと!!」

「え、あっ…そうだね。じゃぁねヴェルちゃん、メコ」

グレイとイグニスは食堂を出た。

「さて、私はこれから仕事があるからね…」

「料理仕事なら今 人いませんから仕事は無いのでは?」

「あぁ…アンタに言ってなかったね。私はこの艦の艦長なんだ。もうすぐこの荒々しい狀況も収まるからアンタ、頑張るんだよ?」

「か、艦長…?」

メコは悪戯顔に笑って食堂を出た。

1人殘されたヴェルザは最近 知り合った人達の事を考えた…。

「…自分は此処に居て大丈夫だろうか」

「ヴェルザちゃん!調は大丈夫?」

マリーの所へ戻ったヴェルザは何だか真面な人に會って安心が出た…。

「大丈夫」

マリーの制服は煙でし黒っぽくなっていた。

「あとしで落ち著きそうだから…マリーさん…が、頑張りましょう…!」

慣れない馴れ合い言葉を使って恥ずかしいとじたヴェルザだが…

「うん!!」

と笑顔で応えるマリーをみてし…言ってよかったと思ったヴェルザだった。

メコとアイの後ろに橙の瞳の青年が現れた。

「メコ、あのは誰?」

「あぁ…団長、あの子はヴェルザ・ブルームフィールドというそうですよ」

「へぇ…アイ」

「…?」

「あの子の隣にいるマリーの監視を頼んだ」

「はい」

「メコは…お腹が空いたから僕の食事を頼んだよ…」

「はいはい」

とメコは半笑いで応えた。

の瞳の青年は…薄笑いをした。

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