《No title_君なら何とタイトルをつけるか》失いたくない
アメリカ戦闘機が1機になると退卻していったためヴェルザが倒れた日からメコの予言通りたった2日で荒々しい狀況は収まった。
だが、別の忙しい事があった…。
「みてみて!ヴェルザちゃん!!あれが基地の島だよ!!」
団式は海上で行っており特別期間として艦は海上で止まっていたのだ。そこに命令がったため海上団の本部基地に著くことなく爭いが始まっていたのだ…。
「大きい島ですね…」
「だねぇ」
久しぶりの新鮮な海風に団員達は何処か喜んでいるかのように見えた。いや、これからの基地到著が楽しみなのだろう。
「どうだい…海上団本部の基地(島)は?」
「指揮…!凄いと思いますよ。流石、本部だと思います」
「ふふ…でしょ?訓練は島で行うからね。艦に乗るのは戦爭に出る時か一時帰還の時ぐらいだよ」
「訓練…大変そうですね」
「…?君は一等兵だけど特別班……」
指揮の聲が止まった。
「ヴェルザちゃん!!もう直ぐ著くよ!…って、グレイ指揮!!どうなされたんですか…?」
Advertisement
「マリー…いや、何でもないよ。マリーも訓練頑張りな」
「は、はい!」
ヴェルザにはグレイが一瞬マリーを探るような眼をしていたように見えた。
「じゃぁまたね。ヴェルちゃん」
そう言ってグレイは手を振り離れていった。
「だ、大丈夫ヴェルザちゃん?」
「え…?大丈夫ですよ」
「なら良かった」
安心したようにマリーは言った…。
確かにマリーにとってはグレイは大上司だがそこまで心配されるだろうか…?とヴェルザが考えていると艦は大きく揺れた。
「つ、著いたね!じゃぁ行きましょう!」
「そうですね…」
新兵は荷を持ち艦を降りていた。人が集しているためヴェルザは気持ちが悪くじていた…それにグレイのあの時のじがまだ引っかかっていた。
「ヴェルザちゃん、如何したの?」
「あ、免なさい。し考え事を…」
「…?」
「団員の皆さん!艦を降りた後、集會があるため港に整列してください!」
そう放送が鳴ったため降りるのを急いでいるとヴェルザは後ろから誰かにぶつかられた。
「失禮」
そう一言言った青年は振り返る事無く素早く降りていったがヴェルザはしその青年に違和をじたのだった。
「ひ、広いね」
「そうですね」
本部の寮は流石、広く綺麗だった。
建は白いレンガ造りで、団員には嬉しいちょっとした街があった。
「ヴェルザちゃん。私は二等兵で階が違いますけど…會う機會は幾らでもありますっ!」
「…また、會えると嬉しいです」
初めてヴェルザに親しくして來たマリーにヴェルザは離れる事が寂しくじた。
「それじゃぁ…またね!!」
「はい」
マリーが遠く離れて行きヴェルザは1人殘された。
基地に到著して本格的に訓練や仕事が始まった。毎日のように朝早く起こされ夕暮れ時になったら訓練は終わり。その後は日替わりで基地の見回りの仕事があったためマリーとは會う機會が無かった…訳では無いがタイミングが分からなかったヴェルザだが思ったより基地での生活早く慣れた。
「マリーさん…元気にしているだろうか…」
晝休みに人が居ない建の影に座って呟いていると男の聲が聞こえた。
「ヴェルザ、そんな所で何をしている?」
「イグニス…実はマリーと會うタイミングが分からず…考えているんだ」
「そうか…マリーは二等兵だったな。タイミングなんて気にせず會いに行けばいいだろう?」
「迷かもしれない」
「…マリーはそんな事思う奴では無いと思うが…なくとも私の今の考えだと」
イグニスはヴェルザの隣に座り晝休みが終わる時間まで話していた。
「じゃぁ自分は戻る。マリーさんは良い子だと知っている…だから今晩 會いに行ってみる」
「そうか。頑張れよ?」
「うん」
ヴェルザは小走りで訓練所へ戻っていると建の角で誰かにぶつかってしまった。
「す、すみません!」
ぶつかって餅を著いた青年にヴェルザは反的に謝罪した。
「ははっ…ぶつかるの2回目だね」
青年は薄笑いをしてヴェルザに微笑んだ。
「こちらこそ、すまなかったね」
「あ、艦の時の…?」
ヴェルザはその青年をみてこう思った…。
綺麗な人…。
顔立ちは勿論、青年は橙の瞳をしてして茶のサラサラした髪には日が當たりしかった。
「そうだよ」
青年は微笑むと直ぐに離れて行った。
「…っ!!急がないと遅れる!!」
ヴェルザは走って訓練所へ向かった。
訓練が終わりヴェルザは直ぐにマリーのいる二等兵階に向かった。
「あ、あの…マリー・ミラーはいるだろうか?」
近くにいた二等兵に問うとその二等兵はヴェルザをみてしだけ恐れた…。
「え、あぁ…ま、マリーならいます!よ、呼んできます!!」
「あ、ありが…」
禮を言う前に二等兵はマリーを急いで呼びに行った。
「やっぱり自分は…馴れ合いが……」
「ヴェルザちゃん!」
見に覚えがある聲が聞こえてヴェルザは顔を上げた。
「マリーさんっ…あ、あの…」
「…?」
「…っ會いに來ました!」
「うん!!」
マリーはヴェルザに抱きついた…。
「ヴェルザちゃん。今日は…お話をしよう!それで、明後日空いてるかな?」
「うんっ!…空いてるけど?」
「明後日、一緒に街に行こう!」
馴れ合いが得意じゃないヴェルザが唯一心をし開けることが出來るマリーはこの時、ヴェルザにとって失いたくないだった。
今はまだマリーがいる事がヴェルザにとって當たり前だった…。今は……。
この建の中で1番豪華な部屋へと向かう足音があった。その足音は立ち止まり扉をノックした。
「グレイです…団長」
奧で綺麗な聲がした。
「あぁ…ってくれ」
「失禮します」
グレイは扉を開け、青年を見た。
「マリー・ミラーの件です」
青年は薄笑いをした。
「明後日、実行してくれ」
「…了解しました」
グレイは直ぐに部屋を出た。
「…本當に大丈夫でしょうか?…サラ指揮」
「…大丈夫じゃないだろうなぁ」
「今日の晝休みヴェルザに會いミラーの話を聞きました。が移っているようでした」
イグニスは心配そうな顔をして窓を見た。
「慣れないことをする事は良くないよ。ヴェルちゃん」
グレイは俯きながら呟いた。
【書籍化】悪喰の最強賢者 ~兄のせいで『加護なしの無能は出て行け!』と実家を追放されたけど、最強の力が覚醒したので無雙します。危険度SSランクの魔物なら、僕が食べ盡くしましたよ?~
「無駄飯ぐらいの役立たずが! おまえにはこの家から出て行ってもらう!!」 神官を買収した兄のせいで、加護なしだと認定されたディオは、體裁を取り繕うことしか頭にない父によって実家を追放されてしまう。 ところが、工作がばれることを恐れた兄に突き落とされたダンジョンの底で、最強の加護が覚醒する。 SSランクの魔物の能力を100體分手に入れ、難なく地上に戻ってこられたので、とりあえず実家に戻って兄の顔でも見てみようか? 僕の追放を撤回し、今度は兄を追い出そうとする父。 泣きながら縋り付いてくる兄。 しかし、親子そろってゴマをすってきてももう遅い。 「哀れだな、兄さん。それから父さん、出ていくのはあなたもですよ」 「へ?」 これは、全てを失い奈落の底まで落とされた少年が、最強の力で成り上がっていく物語。 【※ハイファンランキング日間1位、週間1位ありがとうございます!】
8 107【書籍化】え、神絵師を追い出すんですか? ~理不盡に追放されたデザイナー、同期と一緒に神ゲーづくりに挑まんとす。プロデューサーに気に入られたので、戻ってきてと頼まれても、もう遅い!~
【書籍版発売中!】 富士見L文庫さまから2022年1月15日に書籍化されています!! ========== 【あらすじ】 「仕事が遅いだけなのに殘業代で稼ごうとするな! お前はクビだ。出ていけ夜住 彩!」 大手ゲーム開発會社のデザイナーとしてデスマーチな現場を支えていたのに、無理解な無能上司のせいで彩はチームを追放され、自主退職に追いやるための『追い出し部屋』へと異動させられる。 途方に暮れる彩だったが、仲のいい同期と意気投合し、オリジナルのゲーム企畫を作ることにする。無能な上司の企畫にぶつけ、五億の予算をぶんどるのだ。 彩を追放した上司たちは何も分かっていなかった。 ――優秀すぎる彩にチームは支えられていたことを。 ――そして彩自身が、実は超人気の有名神絵師だったことを。 彼女を追放した古巣は瞬く間に崩壊していくが、デスマーチから解放された彩は華やかな表舞臺を駆け上っていく。 夜住 彩の快進撃はもう止められない――。 ※ほかの投稿サイトでも公開しています。
8 109フェンリル
2037年、世界はこれまで保っていた平和を突然失った。 世界中で紛爭が起こり、ヨーロッパはテロにより壊滅的打撃を受けた。 この影響は日本にも広がり、日本拡大を目指す『戦爭派』と國を守る『國防派』に別れていった。 19歳の青年、雪風志禮は元々死刑囚だったが、政府の政策で、國防軍の軍人となることを條件に釈放された。 既に人間らしさを欠いてしまっていた志禮は仲間や出會った少女の時雨と迫る敵を押しのけながら感情を取り戻してゆく。
8 110最強の超能力者は異世界で冒険者になる
8 121俺が過保護な姉の前から姿を消すまでの話
過保護を超えた姉から俺が姿を消すまでの物語。 ”俺”と”姉”の他人には到底理解し得ない関係性。 結局理解出來るのは俺と姉だけだった。
8 159內気なメイドさんはヒミツだらけ
平凡な男子高校生がメイドと二人暮らしを始めることに!? 家事は問題ないが、コミュニケーションが取りづらいし、無駄に腕相撲強いし、勝手に押し入れに住んでるし、何だこのメイド! と、とにかく、平凡な男子高校生と謎メイドの青春ラブコメ(?)、今、開幕!
8 66