《BLOOD HERO'S》episode3 #5「有馬 豪鬼」

 ---「ッハア、ハア、ハア!!」

 大きく息をし起き上がる炎

 「ッハア、ハア…」

 中から冷や汗が止まらなかった。炎は息を整えてゆっくり自分の腹部を見る。

 しかし特に何もなかった。腹から出した形跡が見當たら無いし背中からも痛みをじない。

 「…また、夢だったのか?」

 自自分自に問いかけたが特に何か思い出した訳では無かった。

 (だけど、あの景を何処かで見た事があった様な気がしたんだが…)

 ひょっとしたら思い出せるかも知れないと思い必死に記憶を辿ろうとしたがやはり思い出せなかった。

 「やっぱ無理か。…でもなんか嫌な夢だったな」

 何だか夢なのにリアルにじた。った、背中から腹まで貫かれた時の痛みが実際にあった様な覚がした。

 (でも気のせい何だよな?)

 自分にそう言い聞かせると気持ちを切り替え時間を確認する。時間は夜の7時を迎えていた。

 「もうこんな時間か!かなり寢ちゃったな~!」

 時間を確認してると志村からメッセージ通知がきた。

 「ん?何だろう?」

 容を確認してみる。

 『お疲れ様!明日の事で話があるからオフィスまで來てしい! 志村より』

 思ってたより簡潔に書かれていた。取り敢えず『分かりました!』とだけ返信をし、直ぐにオフィスへと向かって行った。

 ---オフィスに向かうと志村ともう1人巨漢の男が一緒に居た。

 「やあ、炎君!わざわざすまないねこんな時間に」

 「いえ、それより明日の事で話があるって書いてあったんですけど…」

 「ああ、まずはこの方を紹介しないとね」

 そう言うと巨漢の男が炎の前に立った。炎より二周り、三周りも大きなをしていた。

 「ワシは有馬ありま 豪鬼ごうきっちゅうもんじゃ!兄ちゃんの話は々聞かせてもろうたで!よろしゅうな!」

 「よ、よろしくお願いしま…ん?有馬?」

 (有馬って、まさか…)

 を聞いてふと志村が言っていた事を思い出した。

 「豪鬼さんはスフィアの創設者の1人、有馬豪政の実の息子何だよ」

 「まあ親父に比べたらワシなんかまだまだ若輩者じゃけどな!ガッハハハハハ!!!」

 そのに負けない程の大きな笑い聲がオフィスに響渡った。

 「いえいえ、何を仰しゃいますか。豪鬼さんの実力は私達スフィアにとってどれだけ大きな支えになっている事やら…」

 どうやら志村は豪鬼に対しては頭が上がらないらしい。

 「さて本題にるけど、明日から1ヶ月間、豪鬼さんにコーチをお願いしようと思っていてね」

 「コーチ?」

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