《BLOOD HERO'S》episode3 #6「強化月間」

 「テストを見ていくつか分かった事があってね、その中でも特に君には自分の力をコントロール出來ていない事が分かった」

 思い返してみると、最初に河原で化けに変した男の時もほとんど覚えていないが力を使ってから気を失っている。

 柑菜との戦闘においても最後の最後で力盡きてしまった。

 「君は力を使っている時最初から100%の狀態で戦っているが柑菜の場合最初は20%程に抑えて戦っていた事に気づいてたかい?」

 そう言われてみると柑菜の方が先に能力を使っていたが後から使った自分が先に力盡きてしまった。

 「ワシも観させて貰ったが兄ちゃん、自分の能力をしっかり把握出來とらんやろ!最初は確かに凄い能力や!けど、折角良い能力持ってんのに兄ちゃん自が使いこなせないと意味ないやん!」

 「…確かに自分でも使っている時無意識にいてました。」

 何故だか別の人が乗り移って來たかのように意識が何処かにいってしまう時があった。

 「君は記憶を失っているという事もあるが今のままではマズイと思って明日から1ヶ月間は豪鬼さんにみっちりシゴいて貰おうと思ってるから」

 「そういう訳で明日からシゴキまくるからよろしゅうな!」

 「ど、どうも」

 豪鬼と握手する炎

 ---そしてその場で解散すると炎は部屋に戻り椅子に座ってふと考え事をしてた。

 (志村さんの言う通り、今のままじゃダメだ!もっと、強くならないと…)

 炎は自分に強く言い聞かせた。

 (あ…そう…言え…ば、まだ…晩飯…食べて…なかっ…た…)

 さっきたっぷり寢ていた筈なのにまた睡魔が炎を襲って來た。炎は椅子に座ったまま寢てしまった。

 ---そして次の日の朝を迎えた。

 「--ちゃん、兄ちゃん!」

 誰かに呼ばれる聲がして目が覚めた炎はゆっくりと目を開けた。

 「おはよ~さん!しっかし兄ちゃん、ベットあんのに椅子に座って眠りこけるとは変わった奴やの~」

 「あ、おはようございます」

 起きたばかりでテンションの低い炎に対してすこぶるテンションの高い豪鬼。

 「もう、朝やで!朝食食ったら早速、トレーニングの開始やで!」

 そう言うと豪鬼は部屋を後にした。まだし寢ぼけている炎も無理やりを起こし食堂へと向かって行った。

 ---そして後に炎は知る事になる。地獄の強化月間の恐ろしさを!

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