《BLOOD HERO'S》第3章 #9「1ヶ月後」

 「ハア、ハア…」

 「ええぞ!もうちょっとやー!」

 (足が重い!息が苦しい!でもあとしなんだ!!あとし!)

 炎は自分に喝をれ足を止めず走り続けた。もうゴールは目前だった!

 「ッハア、ッハア!…つ、著いた…」

 最後の力を振り絞り何とかゴールした炎

 「ふう!ようやく著いたな!もうすっかり真っ暗やんけー!!」

 朝の8時からスタートしゴールした時には夜の7時を回っていた。

 「…ッハア、…ッハア!」

 疲れきったせいで倒れこむ炎

 「ホンマはこの後のメニューもあるんやけど…まあ最初にしては上出來や!今日はこんなところで終わりしとくか。一応筋トレは空いてる時間にやっときやー!」

 「は、はい…」

 ---それから炎は毎日、朝から走り続け、夜は筋トレの日々を送っていた。

 炎長は思いの外早く、地獄の重量マラソンも夕方には走り切り、筋トレも1日5時間以上はやる様になっていた。

 「………」

 「どうしたの柑菜?」

 「ううん、なんでもない!行きましょ、涼子」

 ---それから二週間が経った。マラソンと筋トレの合間にも能力を制する為、イメージトレーニングを組み込んでいた。

 「ええか、周りの空気を自分のに取りれるじをイメージするんや!」

 座禪を組みながら言われた通りにイメージする炎

 (空気をに、空気をに…)

 「空気をに凝させたらそれをゆっくりとから放出するイメージをするんや!」

 「………」

 に放出するイメージを続けていると…

 「…ッハア、…ッハア」

 さっきまで上手くいっていたが一気に集中が切れてしまった炎のあちこちに汗をかいていた。

 「殘りの期間はこのトレーニングも組みれていくで!」

 「は、はい…」

 ---そして時は1カ月が経った。

 「1カ月間よお頑張ったの~!ガッハハハハハ!!!」

 「本當にありがとうございました!豪鬼さんのご指導のおで大分能力の制ができる様にありました!!」

 笑いながら喋る豪鬼に深々と頭を下げる炎

 「いや、それは違うで!お前さんが諦めず頑張ってきたからやで!!正直、前とは雰囲気が変わったとるやがな!」

 「確かに見違える様に変わったね~!」

 すると突然、志村が2人の前に現れた。

 「志村さん?」

 「いや~、豪鬼さんも炎君もお疲れ様!コレにて強化月間は終了だね!」

 「いや、まだ終わりちゃうで!」

 「??」

 炎だけでなく志村まで首を傾げた。

 「最後のトレーニングや!炎、ワシとタイマンや!!」

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