---炎と豪鬼はトレーニングルームへと向かっていた。

 (あそこに行くのはテストの時以來か)

 トレーニングルームは1カ月程前、炎はテストをける事になり柑菜と1対1で戦っていた場所だった。

 (今回の相手は豪鬼さんとたからな。気合いれないと！)

 炎は自分の頰を叩き気合いをれた。

 そしてトレーニングルームに著き早速中にる炎と豪鬼。外では志村が見屆ける事になった。

 「ええか、炎。この1カ月間お前が積み上げてきたもん全部ワシにぶつけてこい！」

 「はい！」

 そして炎と豪鬼の最後のトレーニングが始まった！

 ---「い立て、我が闘よ！」

 早速炎刀・黒龍刃を出す炎。だがイキナリ攻撃する訳でなく豪鬼の様子をジッと伺った。

 「そんじゃあ、ワシもいかせて貰うで～！」

 そう言うと豪鬼は懐から Bl:SEEDを取り出し小瓶ごと口にれた。

 「い立て、我が闘よ！」

 すると豪鬼を中心に風が渦巻き出した。

 「くっ！」

 あまりの強風に無意識に両腕を前に出し風を防いだ。

 「風神拳ふうじんけん・志那都比古しなつひこ！」

 そう言い終わると同時に風が止んだ。

 「さあ、準備出來たで！」

 炎は風が止んだのを確認すると豪鬼の方に目を向けた。

 「何だ？メリケンサック？」

 豪鬼の両手にはメリケンサックを付けていた。

 「アレが豪鬼さんの能力なのか？」

 「おお、そやで！さあ掛かってき～や！！」

 そう言うと豪鬼は炎の方に指をチョイチョイと曲げ挑発してきた。

 (それなら…)

 炎は素早いきで豪鬼に接近した。懐にり一撃ブチかまそうと試みるのだった。しかし豪鬼の半徑5m圏までって來た時だった！

 「！！」

 炎は突然足を止めたかと思うと思いっきり後ろに下がった。しかし炎の左の頰にはり傷が出來ていた。

 「よお避けたやんけ！」

 炎は頰をりながら今起きた事の狀況を頭の中で整理していた。

 (一瞬だったけど、豪鬼さんの拳が見えた。メリケンサックの金屬部が掠ったのか。それにしても早過ぎる！これじゃあ懐までるのはちょっと厳しいなあ)

 炎は必死に頭を働かせるが豪鬼の攻撃の速さが鬼門となった。

 (炎を使えばイケるか？だがアレはどうやってもかなりの力を消費してしまう。ここぞという時にしか使えないぞ！)

 能力のコントロールはある程度出來る様にはなったが炎は相手に本と見せる為にかなり力を消費してしまう技である。々1、2回程度しか使えない。

 (だがやるしかねーよな！この1カ月の果を見せる為に！)