《シュプレヒコール》11

優雅なクラシックが流れる。

ショパンのノクターン2番だ。

そこは首相邸の一部屋であった。

「総理。今月の逮捕者の報告です。未遂逮捕が2518名、実行逮捕が352名です。」

「そうか…ご苦労。」

時の総理大臣、上田誠司はグラスにった麥茶に口をつけながら言った。

「それでは失禮します。」

報告をした男は部屋を出て行った。

「はぁ…おもしろい事がないな…」

この世界は狂ってるんだ。俺はこの方法でもっと良い世界を作ろうと思った。

側から見ればとても支配的かもしれない。でも俺は新しいものに気付いてしいというも思いがあるのかもしれない。

「とでも言っておけば會見はどうにかなるだろう…」

あんな事本心で思うわけないだろ。

俺は子供の頃からすべての人間を支配してみたかったんだ。だが、この世界にいたのは馬鹿ばかりだった。

支配されても平然と生きる者。

無意味な反逆を始める者。

し自ら命を経つ者。

「アレ…を始めるか…フッ…」

上田は不敵な笑みを浮かべた。

アレとはなんなのかそんなの考える必要もない。

いずれ験するのだから

世界は変わらなきゃ進まないんだよ

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      つづく...
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