《エルフさんが通ります》知ってる人に聞くのが一番でしょう
「ふふふ」
『ん?』
「ふははははははは!」
『いきなり笑い出した⁉︎ キャラが崩壊してる予がするよ⁉︎』
魔ノ華マノハナから惜しむことなく赤黒い呪いの魔力を放ち続けながら私は笑い続けます。
というかすでに魔ノ華マノハナの下にはシェリーの姿は跡形もありません。もうし嬲ってから消し飛ばそうかと思いましたが意外と私の心の中には不完全燃焼はありませんね。
「あー、すっきりしましたよ。聞こえていないでしょうが」
『チリも殘ってないよ?』
「影だけ殘りましたね」
床にやたらとくっきりと影だけは殘りましたね。はなにも殘りませんでしたが。あ、魔の欠片が一つと白ノ華シロノハナだけは殘りましたね。魔王よりいとかすごいですね。白ノ華シロノハナとか魔の欠片は。
魔ノ華マノハナからの魔力放出を打ち切り軽く刃を振るい、刃に殘り燻る魔力を振り払い腰の鞘へと戻します。
『これで魔王は退治したことになるの?』
「自稱でしたけどね」
床に転がる魔の欠片を摘み上げると魔ノ華マノハナを仕舞うの鞘へと近づけます。するとそれに反応したのか魔ノ華マノハナは私の手から欠片を奪い取るかのようにして吸い寄せ、中に取り込んでしまいました。
『これで六つだったよね。あと一つで全部揃うね』
「いえ、これで全部・・ですよ」
『え、でも六つだよ? 全部で七つって話じゃなかった?』
くーちゃんが頭に疑問符を浮かべながら尋ねてきます。
ああ、この覚は持っている者にしかわからない者なのかもしれません。
「というか初めから・・・・半分渡されていたようなものですからね」
『初めから?』
「今思い返すとアルガンテロア、魔の欠片の持ち主に一番初めにあった場所で気づくべきでしたね」
『それってゼィハとあったダンジョンだっけ?』
アルガンテロアと初めて出會った場所。
それは興味本位で中にりゼィハと出會ったダンジョンです。
あの時の私は魔の欠片は一つも持っていないにも関わらずアルガンテロアと接することができました。
その後に帝國でヴィツーと戦い、魔の欠片がアルガンテロアの魂であることを知ったわけです。
「ですが、それだと辻褄が合わないんですよ」
『どういうこと?』
「だってそれだとアルガンテロアは私が魔の欠片を持っていない時に・・・・・・・私の前に姿を現した事になりますからね」
『あ、確かに』
魔の欠片はアルガンテロアの魂。それを一つでも所有していたのであればアルガンテロアが姿を見せた理由としてはわかります。ですが全くなにも持っていない時に姿を現した。それが後から引っかかったわけです。
「そしてそれが確信に変わったのはオリハル山です」
『どこで?』
「魔ノ華マノハナと全く同じ形をした白い形、白ノ華シロノハナの出現、そして異常なまでに強いアリエル。そこで気づいたんですよ。魔ノ華マノハナと白ノ華シロノハナは魔の欠片から作られたんじゃないのかとね」
そう考えれば全てが納得します。
アルガンテロアが私の前に姿を現したのは魔ノ華マノハナが魔の欠片で作られていたから。
魔ノ華マノハナと白ノ華シロノハナという二振りの刀が同じ形なのは魔の欠片から作られていたから。
アリエルが異常なまでの防力があるのは魔の欠片の力を完璧に引き出していたから。
全てが合致します。
「つまり、魔ノ華マノハナと白ノ華シロノハナのは恐らく一つの魔の欠片から二振りつくられたもので、二振りを持ち、魔の欠片を六つ所持しているということは私は魔の欠片を全て所持しているということになるわけです」
『な、なるほど』
くーちゃんはどうやら納得したようです。
ですが私はいまいち納得できませんね。
だって未だに外からは戦う音が聞こえてくるんですから。
「で、ここまで面倒なことをしてさらにシェリーまで倒させたあなた・・・はなにがしたいんですか?」
ですから、知ってる人に聞くのが一番でしょう。
「アリエル」
シェリーが死ぬまで大事に守っていた王座へと振り返りながら聲をかけてあげます。
そこには王座に座り、足を組み、今まで見たことがないほどに不敵な笑みを浮かべて座るアリエルが瞳にります。
「いえ、アルガンテロアと呼ぶべきですか?」
『え……』
くーちゃんが固まり、アリエル、いや、アルガンテロアがさらに笑みを深めてこちらを見ていました。
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