《オワリノオワリ》クラヤミデアイ
__くらい。
__暗い。
『ここは、どこなんだ?』
口をかさずとも聲が出る。
『ここか?ここは狹間だ』
上から、下から、右から、左から、全方位から、聲が聞こえた。
全方位と言えど何人もの人が同時に話すわけでもなく、一人が喋るような、不思議と聞きなれたような聲が聞こえた。
周りを見渡すと真っ暗だった。
歩こうにも地面がなく息を吸おうにも空気がない。
かと言って苦しいわけでもない。
泳ごうにも水はなく、なにかに摑もうにも、手は空を切るのみ。
『カハハッ、ムリムリ、ここじゃ何もできないよ』
『なにも出來ない?』
生きることも?
死ぬことも?
『あぁ、そうさ。生きてても死んでいる。死んでても生きているんだよ。ここではな。』
生きてても死んでいて、死んでいても生きている………。
心の中で復唱する。
『ん?』
そこで異変に気づいた。
僕は今、聲に出したか?
死ぬことも?
生きることも?
いや、聲に出していない。思っただけだ。
それに冷靜になれば僕はどうしてこんな所にいるんだ?
自分の手足や服裝を見ると制服のままだった。
___制服の……まま?
そこで頭に電流が走ったようなきがした。
事故だ。學校へ行く途中突っ込んで來たトラックに引かれたんだ!
ならここは…死後の世界……?
『カハハッ、シツモンが多いねぇ~』
と、そこで愉快そうな謎の聲が聞こえた。
『あぁ、愉快さ愉快。サイコーにのってるぜぇ』
くそ。やはりコイツ心を読みやがる。
『おうおうおう、勘違いが生まれてるようだからまず自己紹介と行こうか』
自己紹介?
『あぁ、そうさ。自己紹介だ。取り敢えずまぁ姿を見せるところからだね♪』
姿を___見せる。
どのような姿なのだろう。
悪魔、怪、化。
ありとあらゆる異形の魑魅魍魎を思い浮かべていたが、
『カハハッ、おいおい頼むぜ僕』
___僕?
何のことだ?
僕とは、僕っていうのは、僕のことなのか?
『あぁ、そうさ。僕ってぇのは僕の事で俺ってぇのは俺の事だ』
僕は僕で俺は俺。
そんな當然なことをさも大事のように語る聲。
『大事さ。大事だとも』
そんな事がどうしたというのだ。
『早く姿を表わせよ!』
完全に向こうのペースに巻き込まれているのがわかっていながら何も出來ないことに苛立ちと焦りを覚えていた僕は、結論を、結果を、姿を見せろと急かした。
すぅぅぅぅっ
そこに姿を現したのは先程想像していた、悪魔でも、怪でも、化でも、魑魅魍魎ですらないものだった。
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