《No title》12.ごめん
デイディスから數十キロ離れた所で俺達は合流した。
今は近くにあった木の下で休憩中だ。
「大丈夫か?」
「.........大丈夫」
もちろん、こんな質問しなくても大丈夫じゃない事くらい見れば分かる。
街にいた時よりしは治まっているが、それでもまだ、その小さなは微かに震えている。
ニビが口を開いたのは唐突だった。
「その......ごめん」
「「え...」」
こんな狀態でニビが喋った事にまず驚いたが、それよりも突然の謝罪に俺達は戸いを隠せなかった。
え、何に対する謝罪なんだこれは?
「俺...忌み子だし、出來損ないだから皆からああいう反応されるんだ。俺は分かってたからいいけどお前ら、大して接點もない奴らにあんな反応されて不満だったろ?だから、ごめん」
ふむ......。
俯き気味のニビは、恐怖より申し訳なさが勝っているようだ。
本當、律儀というかなんというか...。
カイを一瞥すると、場に似つかわしくないニヤケ顔をしていた。
「おい、聞いたかレイス。俺達今謝られたぞ。あのニビに」
「おう。というかコイツの辭書にごめんなんて言葉が存在したこと自俺からすると驚きなんだが」
「何言ってんだよレイス!こういうのが俗に言うツンデレってやつなんだよきっと!」
「これがあのツンデレか!生で見るの初めてだな」
明らかに場の空気とミスマッチな話の容と聲音。
異様すぎるその會話を聞いたニビは、一瞬驚いたような顔を見せて怒り始めた。
「お前ら......人が折角...!」
今度は違う意味で震えているが、俺達のする事は何も変わらない。
「あ、元に戻った」
「ツンデレの黃金比は8対2らしいぞ、ニビ」
「8対2か...。頑張れニビ!お前ならできる!」
ブチッと音が聞こえてきそうな程怒りが頂點に達したらしいニビは
「ふざけんなぁぁぁぁぁぁ!!!!」
そうんで、逃げる俺達を追いかけてきた。
そこには街の人間に怯えるニビの姿はなく、ただ俺達を必死に追いかける子供らしいニビがいた。
刃のようだった風も、ようやく溫もりを取り戻したように優しくをでた。
こうして、多強引ではあるが旅を再開させるに至った。
......何故なら俺達は誰よりもをもって知っていたからだ。
本當に傷ついている心を癒すのに、めの言葉など無意味でしかないという事を。
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