《SNS仲間で異世界転移》第4章 5話

ーエルド・ランジ・泉・汏稀・龍剣sideー

ランジ「新兵、そっちは任せるぞ!」

汏稀「はい!」

総勢24人の山賊を相手にする5人

龍剣「ランジさん、武は…」

ランジ「俺は武は使わねえんだ」

龍剣「え?」

エルド「ランジは武道の達人でね。いつも腰に短剣をさしているくせに一度も使った事がないんだ」

龍剣「そういうことですか」

ランジ「せい!!」

山賊「ぐおっ!」

武道を極めたランジの拳は目にも留まらぬ速さで山賊の顔面をとらえた

汏稀「ランジさん強ぇ…」

龍剣達も負けじと応戦し、山賊達を攻撃する

ランジ「こいつらなかなかしぶといっすね…」

エルド「ランジ、煙玉を」

ランジ「了解っす!」

ランジは右手に煙玉を3つ持ち、その場に叩きつけた

山賊「くそ!逃げるつもりか!」

山賊達は煙が広がる前に5人をやるつもりだったが煙はすでに広範囲に広がっていた

山賊「これじゃ誰がどこにいるのかわかんねえ…おいお前ら!絶対逃がすな!!」

お互いどこにいるのかわからないため、とにかく大聲で仲間に指示をする山賊達

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ランジ「新兵、お前らはここでしゃがんでろ」

泉「え?」

汏稀「に…?」

龍剣「なんで…?」

ランジ「いいから、しゃがんで待機だ」

3人「は、はい」

3人は意味がわからないままその場にランジとしゃがんだ

山賊「チッ、視界が戻るまで待つしかねえな…。だが兵士を見られちまった以上逃がすわけには…」

エルド「逃げたりしないよ」

山賊「!!」

周りが見えない煙の中でなぜかエルドはピンポイントで1人の山賊の目の前に接近し、獨流拳法で気絶させた

龍剣「ランジさん、エルドさんはどこに!?」

ランジ「まぁ落ち著いてもうし待ってろ。すぐにわかるから」

山賊「ぐはぁっ!」

山賊「なっ…!」

龍剣「!?」

煙で見えないが、鈍い音と山賊の聲が聞こえてくる

ランジ「しっかりと目に焼き付けておけ。これがランク5の実力さ」

だんだんと煙が消えていき、辺りが見えるようになってきた

龍剣「う、うそだろ…」

汏稀「マジか…」

泉「すごい…」

3人が目にした景。それはエルドの前にボロボロになって倒れた山賊24人だった

ランジ「エルドさんクラスにもなれば何も見えなくても気配のみで相手の場所を察知することができる」

汏稀「すっげぇ…」

3人はエルドの実力に驚きを隠せなかった

兵士「そ、そんなバカな」

エルド「君もおとなしく捕まってもらうよ」

ドスッ!

鉄拳で兵士の腹に一発いれ、気絶させた

エルド「みんな、こいつらを縛りあげるよ」

倒れた山賊と兵士の手足を縛り、きをとれないようにした

ーザント・ソフィア・香奈・壯助sideー

ソフィア「…18、19、20。全部で20人もいるよ」

ザント「山賊なんざ何人いようと変わらんよ」

山賊「強がり言ってられんのも今のうちだぜ!ヒャッハッハ!!」

ソフィア「香奈、戦闘経験は?」

香奈「あります」

ソフィア「なら私とこっちの10人をやるわよ」

香奈「はい」

山賊「行くぞお前らぁ!!」

山賊たちが一斉にかかってきた

ザント「ザコどもが…」

香奈「え?ザントさん武をとらないと…」

ザントは腰に剣をさしているのに、剣を抜かずに構えていた

ソフィア「大丈夫よ、ザントは武道の達人なんだから」

ザント「はっ!!」

高くジャンプして回転しながら山賊の顔面に蹴りをくらわせた

壯助「すごい…」

実はザントとランジはい頃から同じ師のもとで武道を習っていた。そのため2人とも同じ武を使っていて2人が揃うと壯大な強さを発揮し、"騎士団のオルトロス"という異名までつくほどの名コンビなのだ

ソフィア「香奈、くるわよ!」

香奈「はい!」

ソフィアは雙拳棒を構えた

山賊「だからって容赦はしねえぞ!!」

3人の山賊が棒で毆りかかってきた

ソフィア「だからって容赦される気は……」

香奈「ないんだから!!」

ソフィアは棒をかわし、山賊の1人の顎に一撃いれた。そして香奈は1人の首を縛り、おもいっきり橫に引っ張ってもう1人の山賊にぶつけた

ソフィア「やるじゃない、香奈」

香奈「えへへ」

その後、4人は順調に相手を倒していき最後はザントの一撃で全滅させた

ザント「こいつら全員縛ってエルドさんのとこに戻るぞ」

ソフィア「了解」

香奈と壯助が頷く

捕らえた山賊たちを連れエルドのもとに向かった

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