《SNS仲間で異世界転移》第4章 6話 山賊の言い分
エルド「やっぱそっちも同じだったか」
ソフィア「はい」
泉「ここにいるだけで44人…山賊って一何人いるのよ」
ザント「それを今から吐かせるんだ」
エルド「君たちの目的、アジトの場所、人數…他にも全部教えてもらうよ」
山賊「チッ…」
ランジ「てめえもだよ」
兵士「ぐっ」
ランジがきの取れない兵士を暴に蹴った
エルド「ランジ落ち著いて。さぁ、話してもらおうか。君達の目的は何だい?」
山賊「………」
山賊は斷固として口を開かない。それを見てランジとザントが山賊の髪をつかみ、仰向けに地面に叩きつけた。そして2人とも短剣を抜いて、それぞれ山賊の顔の左右に、わずか一ミリの隙間を空けぶっ刺した
山賊「ひぃっ!……」
當然そんなことをされてはビビらずにはいられない
ランジ「手がすべっちまったよ」
ザント「ああ、顔を狙ったつもりなんだが一ミリもずれちまったな」
山賊「は…話します!」
ランジ「最初からそうしろよ」
山賊はビビりながらも口を開いた
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山賊「…俺達の目的は騎士団に復讐すること。それだけだ」
エルド「復讐だと?理由は?」
山賊「俺達、山賊は皆お前達、騎士団に恨みを持っている。容は様々だ。その中でもおれは仲間を殺された。だからお前達を絶対に許さねぇ」
龍剣「騎士団が…人を殺した…?」
山賊「そうだ。あれは2年前のこと…………
俺は仲間と遊びに出かけていた。腹が減ったなーなんて言いながら近くの店で晝メシを食っていた。だが運の悪いことにその時強盜が店を襲ってきた。その強盜は金をありったけ奪ったが、逃げる前に騎士団に囲まれてしまった。そこで強盜がとった行は人質。そしてその人質にとられたのはその場にいた俺の仲間だった。刃を突きつけ、それ以上近づけばこいつの命はねえぞ、と。俺や兵士が説得するも強盜は聞く耳を持たない。止むを得ず兵士は強盜の見えないところから狙撃する作戦にでた。だがし外せば俺の仲間が死ぬかもしれない、そんなリスクの高い作戦に俺は全力で否定した。それに対しその場を指揮していた兵士は「これが最善策だ」の一點張り。他にも策があるだろと何度もんだが、俺は兵士に取り押さえられた。結局兵士が撃った弾は俺の仲間に當たり、即死だった。強盜を捕まえることには功した。だが、やつらのミスで俺は仲間にもう二度と會えなくなった…」
泉「そんなことが…」
ザント「確かその作戦を擔當した兵士たちは皆責任をとって自ら退団していったな」
ソフィア「私も聞いたことある…」
山賊「だから……だからてめえら全員ぶっ殺してやる!!こんな善人ぶった蟲ケラ集団なんざこの世から消えて當然だ!!!」
エルド「……それが君たちの復讐の理由か」
エルドは一歩前に出る
龍剣「エルドさん…?」
そして地面に膝をつき、なんと土下座をした
エルド「本當に、申し訳ございませんでした」
山賊「な…なんだ…」
エルド「他の人たちも怒りをぶつけたくて仕方がないと思う。騎士団が君の仲間を殺したのも紛れもない事実だ。皆に恨みを買われる事をしたのも事実だと思う。けど、だからといって今の騎士団に復讐させる訳にはいかない」
山賊「ふざけんな!!勝手な事ばっか言って結局自分たちの職を無くされたくないだけじゃねえか!!」
エルド「違う!」
山賊「何が違う!綺麗事並べても自分の事しか考えてねえじゃねえかよ!」
エルド「それは違う。じゃあ聞こう。君達が騎士団を潰してしまったら、誰が君達を闇から救い出す?」
山賊「え…?」
エルド「僕達は君達を救いたいんだ。怒りをぶつけたいなら僕達がすべてけ止めてやる。悲しみを乗り越えたいのなら僕達が力を貸す。町に被害をもたらしたり、人々に迷をかけて気を紛らわすのは間違っている。君達だって本當はわかっているんだろ?」
山賊「………ふふ…ははははは……お前らバカだよ…まったく…。俺達を救うなんて…だがもう手遅れだ。俺達は闇に染まりすぎた」
ランジ「何言ってんだタコ野郎。お前らはまだやり直せる」
ソフィア「そうだよ、ちゃんと罪を償ってまた元の生活に戻ろう!」
ザント「あとはお前達の意志だ。変わるのか、変わらないのか」
山賊「決まってんだろ。変わるさ。だが勘違いするなよ、お前達に言われたからじゃねえ、これは俺達の意志だからな」
エルド「ああ」
エルドは笑顔でそう答えた
龍剣「一件落著だな」
香奈「だね」
 
山賊達も改心して、今回の任務は無事功したと5人は思っていた
エルド「山賊のリーダーは君か?」
山賊「いや…俺じゃない…。山賊のボスはもっと兇悪で、とても話し合いでどうこうなるような方じゃない」
ソフィア「そのボスはどこにいるの?」
山賊「アジトだ。ここから北東に歩いて20分の場所にある」
エルド「そうか。山賊達をカリバンの町にある支部に引き渡し次第、アジトへ行くよ」
班員8人「了解!」
山賊「待て、無理だ!ゾディアックさんは闇の中の闇だ。手を出したら終わりだぞ!」
ランジ「闇だろうがなんだろうが知ったこっちゃねーよ」
ザント「相手が誰だろうと全力で戦う」
ソフィア「そして勝つ!」
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