《太平洋戦爭》第2話 昭和20年8月6日
第2話
昭和20年8月6日
その日はよく晴れた日でした。
雲ひとつない青空がひろがっていました。
「空襲警報ーー!空襲警報ーー!」
朝、空襲警報が広島の街に鳴り響きます。
母「ヨシ子!俊太!急いで防空壕にはいるのよ」
母は慌てた様子で家族の寫真としの食料を持ち家を飛び出し
防空壕へ向かいました。
私も俊太を連れて急いで母のいる防空壕へ向かいました。
しかし、空襲はありませんでした。
ヨシ子「通り過ぎただけだったのかしら」
俊太「ふぅー。よかった。。」
私たちは安心して、防空壕を出て家に戻り學校へ行く支度をしました。
母「朝から空襲警報なんて嫌だねぇ。ほら、ヨシ子と俊太!學校へ行く準備をしんさい!」
この時、私は學校へ早めに行って
親友のトシエと勉強をする約束をしていたので早めに家を出ました。
俊太もし早めに家を出ました。
今は午前8時です。
私はトシエと教室で勉強をしていました。
けれど、私たちは先生から今日の授業で使う道を取りに行くので手伝ってしいと言われました。
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私はトシエに「ウチが行ってくるけえ、トシちゃんまっとってよ!」
と、いい、先生と倉庫へ向かいました。
教室にトシエをただ1人殘して
午前8時10分
私は倉庫で授業に使う道を探していたのです。
かなり散らかった倉庫だったので
先生はホコリがすごいからといってくしゃみを沢山していたので
私は1人で倉庫に殘り探すことにしました。
先生は外で待っていました。
午前8時15分
先生が突然大きな聲で
「空からなにか降ってくる!」
と、言いました。私は手が離せなかったので、すぐに見に行くことは出來ませんでした。
その時です。
凄まじいが広島の街を襲ったのです。
その途端、ものすごい風で私は倉庫ごと一緒に飛ばされたのです。
……気がつくと辺りは真っ暗でした。
まるで夜のようでした。
(私は倉庫にいたはずじゃ。。)
私はガレキの下敷きになっていました。
なんとかガレキから出て
辺りを見渡してみました。
辺り一面ガレキの山になっていました。
私は怖くなり必死で誰かに助けを求めました。
遠くに人影が見えます。
私はその人のところへ走っていき
助けて!とびました。
しかし、この時、私はもう二度と忘れられない景を目にしたのです。
その人は、服が剝がされ、全に火傷をしていて、皮が溶けて垂れ落ちていました。
顔の皮はドロドロになっており、目もなく、お化けのようになって歩いていたのです。
私は怖くなりました。
人間が人間の姿じゃなくなっていたのです。
泣きながらお母さんお母さんとびながら家の方向へ走り出しました。
すれ違う人々はみんな同じでした。
目玉がない人。腹が裂けて腸が飛び出てる人。
全火傷でお化けのように歩く人の群れ。
私は必死に家を探しました。
すると、お母さんの聲が聞こえたのです。
「ヨシ子ー。ヨシ子ー。」と。
私は聲を頼りにお母さんのところへ走りました。するとそこには私の知っている母と俊太の姿はありませんでした。
母も俊太も皮がドロドロに溶けてお化けのようになっていました。
私はびました。
「ウチの知ってるお母ちゃんじゃないけえ!!俊太じゃないけえ!!」
そしたら母が
「ヨシ子かい?ヨシ子。無事じゃったんじゃね。」
と言いました。
そこで私は我に返りました。
私は母と俊太の手を引き炎の中を必死で逃げ回りました。
けれど、炎は私たちに迫ってきました。
私は母を背負おうとして必死でした。
けれど、ダメでした。
18のの子が母と弟を背負って逃げることなんてできないですよね。
私は自分も死んでしまうと思い、本能的に母と弟を殘して1人で逃げました。
母と弟が必死で炎の中から私を呼びます。
「ヨシ子、置いていかないで、助けてくれ」と。
私は泣きながらごめんねごめんねと心の中で思い、必死に炎の中を逃げ回りました。
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