《太平洋戦爭》第3話 夏江と親友

第3話

寒い冬も明けて春が近づいて來ています。

昭和20年3月

今は太平洋戦爭が激しくなってきています。

私は田中 夏江です。東京に住む18歳の學生です。

もうすぐで卒業式を控えています。

けれど、毎日のように空襲警報が鳴り

アメリカのB29という飛行機が空から

弾を落としていきます。

毎日毎日恐怖に怯えながら生活しています。

そんな中、私の唯一の楽しみがあります。

それは毎日學校で會う、親友のエツ子と學校帰りに土手に行くことです。

自然を眺めながら2人で話すのがとても楽しい時間です。

今日もまた學校が終わればエツ子と2人で土手に行きます。

夏江「えっちゃん!今日ねお母さんが飴玉を2つくれたの!學校終わったら一緒に食べよう」

私は母から貰った桃の飴玉をエツ子にみせました。

エツ子「わぁ!嬉しい!夏江ちゃん!ありがとう!」

エツ子はとても嬉しそうです。私まで嬉しい気持ちになります。

私たち二人は學校が終わるのを楽しみにしていました。

學校が終わると私は急いでエツ子のところへ向かいました。

夏江「えっちゃん!帰ろう!!」

エツ子は満面の笑みで私を見て

「夏江ちゃん!!!帰る!」

と、とても目をキラキラさせています

私は帰り道にエツ子に飴玉をひとつあげて

一緒に飴玉を舐めながら土手へ向かいます

土手へ著くといつも座っている石に腰をかけました、そしていつも戦爭のことや好きな人のこと、家族のこと、たくさん語り合っています

最近は空襲が激しくなり、エツ子と話すことも空襲のこと、戦爭のことと暗い話ばかりになってきました。

エツ子「夏江ちゃん、これ、夏江ちゃんがもってて」

そう言ってエツ子はひとつの時計を見せてきました

夏江「えっちゃん?時計?どうして?」

エツ子「これはね、私が小さい時におばあちゃんにもらった時計なの。大切にしてきたの。夏江ちゃんに持っててほしいの。」

夏江「何故私に?」

エツ子「夏江ちゃんが大切だから、好きだからだよ。」

そう言って私に時計をくれました。錆びた古い時計です。

私は嬉しく思いその時計をポケットにいれました。

夏江「えっちゃん、ありがとう。大切にするね」

そう言って2人とも笑いながら家へ帰りました。も

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